Appliv Games編集部ブログ

Premiere Proの超基本的な使い方②【ゼロから始めるゲーム動画・編集編2】

「ゼロから始めるゲーム動画」第8回(編集編2)は、「Premiere Pro」の基本となる使い方の続きになります!編集した動画に声を入れたり、テロップを入れたりするところから、最終的に動画ファイルに書き出すところまでを紹介していきます。

声やテロップの入れ方をざっくりわかりやすく紹介!

前回から、動画編集編に入った本ブログです。

Premiere Pro(以下、プレミアプロ)で、素材を取り込んで編集し、最終的に動画として書き出す工程を紹介しておりました。

工程は↓のようにざっくり8つに分けております。初回は1~4までを説明したかと思いますので、今回は、5~8になります。

5. 録音した声を入れる

この工程は、別撮りした音声ファイルを動画に入れる場合に利用します。ゲーム動画と音声を同時に録画している場合は必要ありません

基本は、音声ファイルを取り込んで、シーケンスから入れたいタイミングに追加するだけです。

ただ、音声ファイルも、ひと言ひと言を別ファイルに録るわけではないので、ある程度の長さがあります。(話し手が複数人いるときなどは特に)

動画自体も不必要な場面はトリムするため、動画と音声の長さが合わないこともよくあります。そのときは、動画側を倍速/スロー、一時停止させて対応していきましょう。

【倍速/スローのやり方】

  1. 動画を選択して、PCのメニューから「クリップ」⇨「速度・デュレーション」を選択
  2. 速度を好きな倍率(パーセント)に変更する

【一時停止のやり方】

  1. 動画を止めたい場所を「レーザーツール(Cキー)」でカット
  2. カットで分かれた右側ファイルを右クリック⇨「フレーム保持を追加」を選択

また、一時停止後にそのまま自然に再生させたい場合は、フレーム保持を追加する前にカットで分かれた右側のファイルをコピペで増やしておけばOKです。

▲カットした左右のファイルの間に、一時停止するファイルを入れるイメージ

最終手段として、プレミアプロの録音モードを使う手もあります。編集中の動画を見ながら録音することができます。

「音声一発録りしたものの、やっぱりここは補足したい」みたいなときに利用してみましょう。

▲編集バーの左にあるマイクマークをクリックすると録音モードに切り替わります

音声は別録りすべきか否か

声を別録りするかどうかは、以下のようにそれぞれ一長一短あります。実況系の動画なら同時録り、解説系の動画なら別録りがおすすめです。

音声 別録り 動画と音声同時録り
メリット ・適切なコメントを適切な場所に入れられる
・トチる心配がない
・後からいくらでも入れられる
・後入れの手間がない
・臨場感が出せて、ワイワイガヤガヤ感が強い
・リアルタイムならではのハプニングなどが伝わりやすい
デメリット
・音声ファイルを入れる工程が発生する
・臨場感は薄まる
・うまくトリミングしないとテンポがダラダラする
・微妙な音声がある場合、その場面自体も使えなくなる可能性がある
・音声が録れてない、途切れる、聞こえないといった意図せぬトラブルへの対応が難しい
おすすめ動画 ・解説メインの動画
 ・実況メインの動画

よほど”べしゃり”に自信のある人以外は、最初は、別録りの方がいいかなと思います。声が後入れになるので、トチる心配がないです。トチったら使わなければいいだけなので。

一方同時録りは、「グダると目も当てられない」「音声と場面が連動してトリムしにくい」などの難しさはあるものの、こちらの方がゲームの面白さは伝わる気がします。慣れたらぜひ挑戦してみてください。

6. テロップ(字幕)を入れる

動画にテロップを入れる方法は、「レガシータイトル」と「テキストテロップ」の2種類があります。

  • レガシータイトル:ファイル⇨新規⇨レガシータイトル
  • テキストテロップ:シーケンスの左の「T」⇨横書き文字ツール(Tキーでショートカット)

レガシーは文字の縁やグラデーションなどの設定をより細かくできますが、やや上級者向け。テロップに並々ならぬこだわりがある場合以外は、テキストテロップでいいと思います。

▲テロップを入れたい場所で動画を止めてから、横書き文字ツールを選択。動画プレビューをクリックすると、その場所にテキストを入れられます

▲テキストの調整は「エフェクトコントロール」のテキストのところから。左の矢印をタップすると編集項目が出てきます

【テロップをコピペする方法】

横書き文字ツールで作ったテロップをコピペするときは、通常通り「command+C」⇨「command+V」でOKです。

ペーストしたものが変なところに貼られる場合は、編集バーの左にある「V1」のところをタップして切り替えると、うまくいくと思います。

また、「optionキー」を押しながら配置したテキストの編集バーをドラッグ&ドロップでもコピペできます。これはレガシータイトルのコピペでも使えるので、覚えておくと便利です。

7. エンドカードの挿入(YouTubeのみ)

エンドカードは、YouTube動画の最後に入れる「ご視聴ありがとうございました!チャンネル登録もしてね!」みたいなもののことです。

▲こんなイメージ

「おすすめ動画」と「チャンネル登録」へのリンクを設置できるので、基本的にはすべての動画で使ったほうがいいです。

リンク先はYouTube側で設定できますが、動画の最後にリンクを強制的にかぶせる仕様のため、動画編集時点で「リンクを置く場所(エンドカード)」と「それを表示する時間」をあらかじめ用意しておく必要があります。

▲エンドカード用の画像を動画のお尻にくっつけるだけでOK。秒数は15秒くらい(YouTube側の設定で5秒~20秒まで変更可能)

シーケンスのタイムコード(バーの上の黄色いラインのところ)が時間表示になっていなくて、秒数が合わせられないときはタイムコードの左(シーケンス枠の一番左上)にあるフレーム表示を右クリックして「◯◯fpsタイムコード」を選択。

それでもダメなときは、シーケンス⇨シーケンス設定の「タイムベース」を「30.00フレーム/秒」か「60.00フレーム/秒」にすれば、おそらくいけると思います!

エンドカードを設置したら、動画の編集は完了です。

8. 動画を書き出す

すべての編集が完了したら、動画をファイルに書き出します。基本は以下の設定で大丈夫です。

  1. PCのメニューから「ファイル」⇨「書き出し」⇨「メディア」を選択
  2. 形式を「H264」、プリセットを「YouTube 1080p フルHD」に変更して「書き出し」を選択する

書き出しが終わると、mp4のファイルができるので、それをYouTubeでアップすれば、動画投稿は完了です!

プレミアプロ基本の使い方はここまで。次回はテロップ関連のテクニックをご紹介。まだまだ続きます!