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最近外もすっかりと秋模様となり、たまに肌を劈く風もどこかしら心地良く感じる今日この頃。
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我はというと。
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夢獏での夢が爆ぜた現実から目を遠ざける毎日。
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勿論プレイスキルというのは間違いなくある。
それも個人のプレイスキルだけでなく、仲間との連携もプレイスキルの一つであるから、全く意味をなさないということはないと思う。
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だがしかし、やはりそこはMMO。
育成という面も大きく関わってくるのは当たり前。
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でも心の傷を癒したい、そんな日々。
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だがこれも面白いことに「楽しかった」という思い出に全て変換される。
これだからMMOは面白い。
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■久々の熱戦
さて、以前書いたように、昨今ではサークルの合併が増えてきている。
合併が増えてきている理由としては様々あると思う。
だがやはり多いのはリアル多忙による引退だ。
MMOにおいて引退は切っても切れない存在。
我からするとMMOは一期一会、その時その時の縁を楽しみ、それでも繋がっていく縁を見つける旅だと考えている。
だがGvGがある以上、運営ばかりに新規を入れろ、獲得しろと嘆いている場合ではなく、ギルド単位での勧誘というのも必要になってくるだろう。
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我が所属するVVIPでも引退などによって人がだいぶ減っている状態だ。
リアル多忙による引退は致し方ないとして、同じことの繰り返しによるモチベーションの低下、日課疲れなどについては何とかして欲しいものだ。
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最近は新興勢力によるサークル戦の勢力図塗り替えが非常に目立ってきている。
VVIPも上位であることには変わりないが、如何せん人数不足により敗戦が目立ってきているのも事実である。
元々は我のような弱い者も含めて数を利用した戦いに主眼に置いていたため、その戦い方というのは大きく変化を求められていると言えよう。
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そんな中で、先週のサークル戦が熱い戦いだったのでブログに書きたいと思う。
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■強豪とのサークル戦
人数も昔のようにはいかず、敗戦が多くなってきたVVIP。
だが中の様子は打って変わって非常に明るい雰囲気だ。
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今回のサークル戦は言葉の木の強豪、Versus
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最初から負ける気で行くわけではないのだが、敗戦続きの中、さらにこんな強豪と当たる、泣きっ面に蜂とはこのことを言うのだろう。
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人数が少ない中、どうしても夢獏で行くわけには行かず、一番守りの硬い執行者でプレイを選択。
足の速いVVIPの夢獏部隊が先行して相手の陣地に切り込む。
が、やはり報告としては「とにかく敵の数が多い」という報告のみ。
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自軍のドラム缶を取得している間も画面上にはあふれんばかりの敵の数。
だが弱音を言っているぐらいならばGvGなんぞ出ない方がマシというもの。
覚悟を決めていつもの防衛拠点へ向かうことにした。
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■戦術
VVIPは上位メンバーが拠点確保の要となっている。
我のような弱い者たちは助けられてばかりだ。
敵の人数を見て薄い所を強い者たちで補うという形を取ってきたが、本来上位陣が行くべきところに行けないという悪循環が生じていた。
そのため、今回は上位陣が布陣すべきところを制圧し、それ以外は何としてでもカットで繋ぐという戦術を取った。
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正直我としては不安ではあるものの、同じことをしていたら意味がないというのも理解している。
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いつも上位陣にスタート時に助けてもらっていたものの、相手よりも低い人数、そして個々の戦闘力も格上というのがわかる。
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だが今回はしっかりと方針を立てて戦うと決めたサークル戦だ。
上位陣が戦っている間、何としてでも死守せねばならぬ。
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「刻印は考えなくていい、耐えれば必ず援軍がくる、死守しよう」
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いつも苦労をかけている上位陣に心配をかけさせるわけにはいかない。
ここは防衛拠点隊長としての手腕を見せる時なのだ。
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■地獄の序盤
開戦、同時に展開するボイドで拠点へ特攻をかける。
とにかく刻印をカットすることに全集中を図る。
数もさながら質も相手の方が上。
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無敵ボイドからの無敵フィールド、とにかく無敵のオンパレード、初手からフルパワーで刻印カットを狙っていく。
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無敵時間が解けた瞬間に蒸発。
周りを見ると同時に倒れていく防衛拠点メンバー。
しかしここは防衛拠点メンバーの連携を見せる。
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VCを使える人間がこの拠点だけで数名存在する。
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「ケンラウヘル、落ちた」
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自ら報告すると
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「まだこちらOK、カット継続」
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そんな声がVCから流れてくる。
弱者の防衛にはこのような工夫で対応する。
この声一つで慌てることがなくなる。
慌ててしまうと上位陣がこちらを気にしてしまうというデメリットも生まれる。
流石長いこと一緒に防衛をやっているメンバーだ。
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即座にリスポン地点から戻る。
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「ごめん、落ちた」
「OK、ケンラウヘル戻り」
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さもロケット鉛筆かのように徹底して刻印をカットするように動く。
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ここで戦車をさらに投入、少しでも延命措置を図る。
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■長い膠着
本来の戦術であれば上位陣が拠点を確保してから援軍を送ってもらうという流れだ。
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だが今回は強豪相手。
VVIP上位陣の全力を持ってしても他の拠点が落とせない状態だ。
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互いに拠点を一つも落とせぬまま5分が経過した。
既にデッド数は2桁にいくかいかないかという所まできている。
一進一退とは過言でも言えぬ、一退の状態を無理やり踏み止まっている状態というのが正しいだろう。
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ジワジワとラインも上げられてしまい、何とか特攻を繰り返している状態。
だがそこはVVIP左舷防衛隊、一瞬の隙をつく。
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「相手いなくなった!刻印して!」
「Bはライン上げて!前で相手をキャプチャーして!」
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一瞬の凪を的確に捉え、一気に前に出る。
ここで拠点に固まってしまうとまとめて刻印カットをされてしまう。
刻印しているメンバーを残し、我も前傾で戦う。
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そして開始から6分。
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VVIP、奇跡の同時2拠点確保を為す。
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VCで沸きに沸くVVIP全体。
敗戦濃厚だった試合に眩い光が差し込んだ。
これで上位陣が苦戦しているところに戦力を派遣できる、そう思った矢先。
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流石は強豪相手、そう簡単には流れを掴ませてはくれない。
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今度は一気に前傾陣営を取られ、苦戦を強いられる。
カットではなく、殲滅を目的とした部隊が拠点とキャラクターの間で行手を阻む。
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ポイントは何ポイントか確保できたものの、一瞬で拠点と流れが相手に渡ってしまう。
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拠点は長く取っていればいるほど入るポイントは大きい。
VVIPの選択は右側の長く確保している拠点を何としてでも守り切ること。
奪取された我が担当する拠点はあくまで相手に人数を割かせることに切り替わった。
カット目的か刻印かでこのゲームは大きく難易度が変わる。
後者の場合は数もそうだが殲滅力も重要になってくる。
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人数も減った、敗戦も多くなった、だがそんな逆境でも諦めないのがVVIP。
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こちとら王者への道で36敗を経験している。
恐るるものなどありはしない。
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多少不利だろうが布陣を無理やり拠点より前にし、相手を挟み撃ちにする陣形で対応する。
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上位陣の手が空くまでは何としてでも守らなくては行けない、その想いだけで繋げること数分。
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ここで再び大逆転、拠点を奪い返す。
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怒号にも似た歓声が再びVVIPのVCを賑やかす。
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■終戦
さて、もうこんなことがこの戦いだけで何回も起こった。
序盤のリードを広げられたのが功を奏したか、それ以降は我拠点には敵が少なくなり、戦力を他の場所へと派遣することができた。
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敵拠点を取られてから、
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戦力を派遣できた中央を確保。
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そして敵拠点を奪い返し、
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最後には全拠点を攻略する。
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戦いは23分にも及んだ。
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リザルトを見て貰えばわかるが、苦戦だったのは一目瞭然だ。
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これも勝てたのは連携の力だろう。
相手も強かったが、今回は最初の紙一重の歯車の食い違いが響いたといったところだろうか。
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久しくこういう、思わずVCで叫んでしまうような戦いというのはなかった。
これだからGvGは楽しい、むしろこの瞬間を味わうためにやっていると言っても過言ではないだろう。
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今までではない戦い方を考え、選択し、実行する。
これが一番楽しい瞬間なのかもしれない。
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変化してきたのはVVIPだけではない、他のサークルの状況やゲーム環境というのも目まぐるしく変わってきた。
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その中で何に面白さを見出すか。
これを我は追求していこうと思う。
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以上。