これぞインフレ時代の中華ゲー『おねがい社長!』の世界に君は修羅を見たか

ゲームやってるアカウントだとお馴染み、美人秘書を並べて社長の世界を体感しよう! というムフフ感あふれる広告にそそられる人も多いんじゃないでしょうか。言われてみれば私もサービスイン早々からそこそこハマって、引退したり復帰したりしながらかれこれ2年は『おねがい社長!』をやっています。いや、ゲーム単体としては最高につまらないんですよ。ひたすらポチポチする感じで。

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これぞインフレ時代の中華ゲー『おねがい社長!』の世界に君は修羅を見たか

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しかしですね、それがいい。もう頭を空っぽにして、イケメンや美人にリソースを流し込み育成し続けるだけの作業オブ作業。どんどん強くするために強くする。それだけ。

定期的にやってくるミニゲームで豚を育てたり、双六をやったり、ルーレットの類はもう定番で、あらゆるものが「イケメンや美女を強くする」ことだけに注がれるんですよ。

強くするためには、本を読ませたりカネを掴ませたりするだけじゃなくて、実に中華ゲーらしく「いい車に乗る」とか「おしゃれをする」とか「海外のいい大学に留学する」など、あらゆる手段がそいつらを強くするわけであります。

まさにチャイニーズドリーム! あいつらよりよい自分を磨き上げてマウントを取って完勝だ!

さらに当初から入っていた「いいマンションに住む」ってフィーチャーがありまして、これがまた、自分より良い建物や上層階に住んでるやつに喧嘩を吹っ掛けて、勝ったら無事そいつを家から追い出して自分がより良いところに住めるという中華仕様。札束だ。力だ。剛腕でインフレな世界がそこにある。

どんどんみんな強くなるので、どんどん仕様が追加されて行きます。常識的に潜在力の高い新キャラが増えるのはまあそうだろうなと思うんですが、ある局面から鉱山を掘り始め、工場を運営してほかの人の向上を略奪しに行くというグランド・セフト・オート状態となり、さらには油田開発が始まり、考古学で遺跡を発掘し、レーシングカーが走り回り、遊園地に客を流し込んで巨万の富を得る。

たぶんそのうち宇宙開発とか始まると思いますね。だって中国だもん。

とにかくインフレの度合いが凄すぎるので「駅前のカフェでアルバイト10人雇うのに54兆円必要」とか「モーターショーで高級車の競売が発生し、お代は400兆円から」などというバブリーで青天井な何かがそこにある。デフレで悩んでいる暇などないのですよ。

ランキングを見ると、課金できらびやかにした皆さんが表示され、それに「いいね」をすると小銭がもらえる定番の中華仕様ももちろん盛り込まれています。カネだ力だ名声だ。

普通、ゲームを作るのに「たくさん資源を使ってもあんまり成長しなくなっていく」ことで下のプレイヤーにも楽しく遊んでもらえるような配慮ってはるはずなんですが、本作含め中華系ソシャゲは容赦ない。

というか、むしろ加速度的に先行したプレイヤーが強くなっていき、遅れたやつらは総じて肥やしになる運命にあります。

正直、ランキング争いに疲れて数か月引退して、そういえばと復帰してみたら本当にスラム街に住み低位を這いつくばる自分のアカウントに衝撃を受けたのも事実です。

遅れてしまったら挽回が効かないのか? いや、そこはさすがに中華ゲーなので「遅れたぶんはカネで解決」というダイレクトな事態対処の方法が用意されています。

いきなり強キャラ全員はそろわないけど、しかしカネを払ったら払ったぶんだけ素直に強くなり、昨日まで上の階に住んでた野郎どもを建物から叩き出すぐらいの促成栽培は可能になっています。

ゲームとして面白いのか? と言われると、これがまあ実に微妙なところでありまして、ゲームとしての売りであるイケメンも美女も中華テイストで、Live2Dで動く女性キャラが登場しましたが「これじゃないんじゃないか」という雰囲気になります。ほんと微妙。

昨今のソシャゲでは、ガチャで色っぽい女性のイラストを動かして客を取ることが最低限必要なことになってきており、その点では「それらしい女の子を揃えられる」という利点はあるのかもしれませんけど、どうなんでしょうかね。

なお、本作品ではインフレしている「稼ぐ力」が文字通り行動ポイントになっています。すべてのインフレも、この「稼ぐ力」で何千兆円か現金を貯め、シナリオや投資、ミニゲームなどにどんどん投資し、得られたアイテムをイケメンや美人に突っ込んでキャラを強化し上を目指す、というゲームサイクルは不変です。その作業に耐えられるものだけが、こう呼ばれるのです。

「おねがい社長! 課金して!」

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