モンスター＆コマンダー【ゲームレビュー】

宮居春馬
2016年01月24日

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フランスのデベロッパーOh BiBiより配信された『モンスター＆コマンダー』は、3種のユニットで1部隊を形成して戦闘を繰り広げていくRPG。部隊編成の独特さなどから、最初は雰囲気をつかみづらいものの、遊び方がわかってくれば手軽にプレイできるゲームとなっている。

外敵におびやかされるウォールを防衛しよう

プレイヤーは国を統治するコマンダーとなって、海と壁に囲まれた町「ウォール」を防衛しなくてはならない。ウォールを守るために、部隊を編成して敵の城を攻略していくこととなる。

ウォールの王らしき「キング・ベーコン」から統治を任されるところからゲームスタート

敵のボスであるはずの「ネクロマンンダー卿」が「じゃじゃーん」と登場。ストーリーは海外のジョークも交じり、全体的にコミカルな雰囲気だ

クセになる独自の編成システム

本作で戦闘に使用する部隊は、小さな兵士たちの「分隊」、巨大な「モンスター」、そして強力な人間ユニット「英雄」という3種のユニットで構成される。編成をするための港には空っぽの船があり、これに分隊→モンスター→英雄の順にユニットを詰め込んでいくことで完成する。

部隊はいくつか作り置きができるので、ハートがあるうちに部隊を編成しておき、好きなときにバトルをするという遊び方も可能だ。出撃させた部隊は帰ってくると解散しているので、再度船に乗せて部隊を編成させておくという流れで遊んでいく。

それぞれのユニットを編成する際には「ハート」を消費し、強力なユニットは必要なハートの数も多くなる。時間経過で回復していくので、本作ではハートが出撃するためのスタミナのようなものになっている

奥に見えているのがすでに編成済みの部隊。最大で12部隊までスタックしておける

オートバトルでサクサクプレイ

バトルは基本的にオート進行で、小さな分隊ユニットがワラワラと進軍していく。モンスターと英雄は自動で行動はせず、時間経過とともにスキルがチャージされていく。

チャージされたスキルは画面下部にパネルとして出現する。スキルは範囲攻撃になっていて、球を射出して着弾点とその周辺にダメージを与えられる。画面をタップすると、そこに向けてチャージされているスキルを順番に発動していく

長押しすると画面がズームインし、スキルを放つまで戦闘が止まるので、オートではあるが焦らずプレイできる。操作も少ないのでかなり気軽な戦闘システムだ。細かな技術も必要ないので、難しいことを考えないで遊べるのはうれしい

各ユニットの属性も気にしてみよう

慣れてきたらユニットの属性に気を配ってみると、攻略しやすくなっていくだろう。属性は12種類あり、春夏秋冬に3つずつ分類されている。春は冬に強く、夏は春に強い。季節の逆順に見ると有利関係になると覚えておこう。

仮に1部隊が全滅しても、他の部隊をすぐに出撃させることで戦闘を継続できるので、部隊編成さえしっかりしておけばクリア自体は難しくない。属性はよりプレイの効率を上げるためのものぐらいの認識で大丈夫そうだ。

春は冬に強いが夏に弱い、夏は春に強いが秋に弱い……と、それぞれ次に来る季節が弱点となっている。火や水、光や闇ではないのが新しい

ユニットを育てて部隊を強化

分隊、モンスター、英雄は戦闘に勝利することで成長していく。レベルが最大まで上がったあとは進化してさらなる成長も可能になる。また、他のユニットと「フュージョン」することで一気にレベルアップできる。ただ、部隊をたくさん編成するためにある程度ユニットの数が必要になるので、フュージョンは後回しでいいかもしれない。

その他にも勝利報酬や、船にユニットを編成したときに手に入る素材を使って、装備品を作成できる。お気に入りのユニットがいれば装備はどんどん作ってあげよう。