Qua製品の基本スペック
ミドルスペックで購入しやすい価格を実現したQua phone
薄さ約7.9mmのメタリックボディに、ディスプレイには耐衝撃に優れた「Dragontrail X」を採用、防水や防塵にも対応したauオリジナルスマートフォン。開発メーカーである京セラの独自機能である「スマートソニックレシーバー」を搭載し、通話時には周りの音を遮断してクリアな音声で会話ができる。
Qua phoneのSoCは、2年前に登場し、ミドルレンジのスマホに多く採用されているQualcommのSnapdragon 410で、GPUはAdreno 306。2、3年前ほどのモデルに多く採用されていたチップなので、最新の3D映像を駆使したゲームは厳しいが、パズルなどの2Dならじゅうぶんともいえる。約72mmと横幅はあるが、軽い上にアイコンが画面下段に集まっているので、女性でも片手で扱うことができる。衝撃に強く、防水、防塵にも対応し、価格も21,600円、Qua phoneデビュー割を利用すれば5,400円(税込)と、学生の方向けのファーストスマホとしても魅力的に思える。
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安価ながら独自技術で音と画質にこだわりを見せるQua tab 02
10.1インチのWUXGA(1,920×1,200)IPS液晶ディスプレイを搭載した、Huawei製のAndroidタブレット。画像の色をより鮮やかにする「Color Plus」、ブルーライトを軽減し、目が疲れない明るさを保つ「Eye Care」、太陽下でも画面を見やすくする「Sun View」など、映像を最適化する機能に加え、Huaweiが独自に開発した「Super Wide Sound」も搭載。タブレットの両サイドに設置されたサラウンドスピーカーと融合し、ホームシアターにいるような立体感のある音を楽しむことができる。
SoCは2年前に発表されたミドルレンジ向けのQualcomm Snapdragon 615で、GPUはAdreno 405。CPUを8コア搭載し、比較的重い作業でも軽快に行える。サラウンド再生が可能なので、特に音ゲーで遊ぶにはもってこいのタブレットといえる。値段も21,600円(税込)とかなりお手ごろになるらしいので、タブレットを初めて持つ人用としても手が出しやすい。
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ゲーム用スマホ&タブレットとしての使用感
プレイしたゲームは、
- パズル&ドラゴンズ
- モンスターストライク
- ピアノタイル2
- DEER HUNTER 2016
- 白猫プロジェクト
の計5タイトルだ。
2Dゲームはじゅうぶん遊べるが3Dゲームに処理落ちが見られるQua phone
まず、Qua phoneでゲームをプレイしたところ、2Dの『パズドラ』と『モンスト』は、もたつきや処理落ちなどもなく、ほぼノーストレスでプレイが可能だった。『ピアノタイル2』も、すべてのタップに問題なく反応していたので、連打の多い音ゲー系もプレイに支障はなさそうだ。そして、気になる3Dタイプの2タイトルだが、プレイに影響するほどではないものの、両方とも若干の処理落ちが見られた。具体的に説明すると、『DEER HUNTER 2016』の場合、照準を細かく設定する際に遅延が発生し、ヘッドショットなど、特にピンポイントで狙うのが難しいときがあった。『白猫プロジェクト』でも、若干の処理落ちが見られたが、こちらは操作が大まかな分、それほど影響はないように思える。
印象としては、高スペックを要求する3Dゲームだと厳しいが、2Dならアクションゲームでも問題なくプレイできる。『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』でもテストプレイしてみたが、「3D標準」はさすがにかなり厳しかったが、「2D軽量」ならもたつくこともなく、スムーズにプレイできた。
Qua tab 02は音に重点を置いたゲームで本領を発揮
次にQua tab 02のみでプレイしたところ、2Dのパズドラとモンストは問題なし。画像も鮮やかで、むしろイラストをしっかりと見たいなら、こちらでプレイしたいほどだ。連打の多いピアノタイル2も、連続タップにすべて反応し、遅延もないのでプレイに支障はなし。Qua phoneで処理落ちが見られた3Dゲームは、DEER HUNTER 2016はQua tab 02でも若干のもたつきが感じられ、白猫プロジェクトではロード時間の長さが気になった。両方ともプレイに支障をきたすほどではないが、コンマ1秒、2秒を争うようなレースやFPS系のゲームだと、少し厳しいかもしれない。
3D画像が動きまくるゲームは厳しいが、2Dのゲームならジャンルに関わらず普通にプレイできる。特に音に気を使うなら、こちらでプレイするのも一考したい。なおアイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージをQua tab 02でプレイしたところ、「3D標準」を推奨されたが、やはりカクツキがところどころに見られた。ストレスなくプレイするなら「2D標準」がおすすめだ。ゲームや映画、音楽など、多ジャンルにわたって利用できる安価なタブレットを探している人には、本機種も選択肢にいれてもいいだろう。
auシェアリンクでゲームプレイした様子を動画で紹介&検証!
auシェアリンクとは、Qua phoneの画面をQua tab 02に映し、Qua tab 02の画面上でQua phoneを操作可能にする機能のことを指す。auシェアリンクを用いてゲームをプレイすることは想定されていないが、原理的には可能なはずだ。そこでまずは、auシェアリンクのゲーム以外での使用方法を簡単に紹介する。
auシェアリンクの使用用途
- スマホに届いた電話やメールをタブレットで確認できる。スマホが充電中だったり、カバンの中にあるなど、すぐに取り出せず、手元にタブレットしかないときに便利
- スマホで見ていたWebサイトや写真をタブレットに送信し、大画面で見ることができる。またタブレットでお店を検索し、そこに表示された電話番号をスマホに転送して、すぐに連絡することも可能
auシェアリンクのシステムから、ゲームをプレイするスペックなどは、Qua phoneに準拠すると予測される。そこでテストプレイをする前に、Qua phone、Qua tab 02、そしてauシェアリンクを立ち上げているときのQua phoneのベンチマークを計測。なお、他機種との比較をだすため、Android端末最新機種である「Nexus 6P」と、およそ3年前に登場した「Xperia Z SO-02E」もいっしょに計測してみた。
AnTuTu Benchmark v6.0.1
Nexus 6P | 81,200 |
Qua tab 02 | 33,019 |
Qua phone | 27,168 |
Qua phone(auシェアリンク時) | 24,338 |
XPERIA Z SO-02E | 17,492 |
総合性能を計るAntutuでは、Snapdragon 810を搭載したハイエンドモデルのNexus 6Pには水をあけられたが、Xperia Z SO-02Eは大きく上回った。auシェアリンク時は、約10%程度パフォーマンスが落ちているが、Xperia Z SO-02Eで動くゲームなら大丈夫そうにも思える。
3DMark
Nexus 6P | 24,211 | |||
XPERIA Z SO-02E | 9,229 | |||
Qua tab 02 | 7,485 | |||
Qua phone | 4,373 | |||
Qua phone(auシェアリンク時) | 4,151 |
3Dグラフィックテストに特化した3DMark Ice Storm Unlimited で計測。GPUにadreno320を搭載したXPERIA Z SO-02Eが、Quaシリーズより高スコアをマークした。Adreno 306を採用しているQua phoneは、3Dにかなり不安がある。
Geekbench 3
Single-Core | Multi-Core | |
---|---|---|
Nexus 6P | 989 | 3,790 |
Qua tab 02 | 688 | 2,946 |
Qua phone | 491 | 1,520 |
Qua phone(auシェアリンク時) | 462 | 1,297 |
XPERIA Z SO-02E | 461 | 1,244 |
CPUやメモリの働きを見るGeekbench3で計測。オクトコアをもつQua tab 02が、マルチでQua phoneのほぼ倍とかなりの高スコアをマークした。Qua phoneはメールや電話などのSNSで使い、ゲームはQua tab 02でプレイするのがよさそうだ。
ベンチマークの結果から、Quaシリーズは3Dグラフィックに対するパフォーマンスが低いのがわかる。テストプレイで3Dが使われているゲームは、『白猫プロジェクト』と『DEER HUNTER 2016』。単体でのプレイでは、両方とも処理落ちなどが見られている。auシェアリンク時はさらにパフォーマンスが落ちているので、それがゲームプレイにどれだけ影響を与えるかが懸念される。
前置きが長くなったが、いよいよauシェアリンクでゲームをプレイするとどうなるか検証してみよう。
『パズル&ドラゴンズ』は問題なくプレイ可能
まず、2Dの人気タイトルである『パズドラ』を30分ほどプレイしたところ、若干の遅延が感じられたが問題なくプレイできたように思えた。ただ、ドロップを動かすときに若干のラグが感じられ、そのために思ったところに置けないときもあった。動画ではQua phoneとQua tab 02の画面両方を確認できるが、ほんの少しQua phoneの画面表示の方が早いのがわかる。
『モンスターストライク』も少しの遅延が見られる程度
パズドラと同じく、少し遅延やラグが見られるが、ゲーム自体は問題なくプレイできる。ただ狙いをつける際、矢印の向きが微妙に思った方向を向かないことが何度かあった。そのため、ターゲット設定が細かい人は、イライラするかもしれない。
『ピアノタイル 2』は音楽もタイミングもバラバラに!
動画だとわかりづらいかもしれないが、auシェアリンクすることで、Qua phoneの画面で遅延が発生し、それにともない音楽も間延びした感じになってしまった。通常の1/2程度のスピードなり、画面下に落ちる鍵盤も処理落ちのようにカクカクとしてしまい、まったくゲームを楽しめないレベルだ。
水中にいるようなラグを感じる『DEER HUNTER 2016』
常にラグが発生しているオンラインゲームをプレイしているような感覚で、ターゲット移動がかなり重く感じられた。肺を狙うなど、細かい操作が必要なところでは、ラグで思うようにいかず、お手上げ状態になることも。また、3D系のゲームを続けていると、Qua phoneがかなり熱を帯びてしまい、画面がフリーズするシーンもあった。
『白猫プロジェクト』ではロード時間がさらに長く
ゲーム中は細かいラグや遅延が発生するが、DEER HUNTER 2016ほど細かい操作を必要としないので、プレイ自体はできるといったところ。ただ、ロード時間でいつも以上に待たされたり、コンボがちょこちょこ途切れるのが気になるかもしれない。
検証まとめ
検証結果から、3Dを使ったゲームをauシェアリンクでプレイするのは、かなり厳しいといえる。起動は問題ないのだが、ラグや処理落ちのために、スムーズにゲームをプレイできない。また2Dでも、ラグや遅延がゲーム的に致命傷となるアクションや音ゲーなどは向いていない。あまり画面が動かず、少々の遅延でもゲーム性に問題がないカードバトルなどは、auシェアリンクでも問題なく遊べるだろう。なお、前述のベンチマーク結果を見ればわかるが、Qua tab 02はQua phoneより性能が高い。auシェアリンク自体、ゲームプレイを想定していないので、最初からQua tab 02にインストールしたほうが無難かもしれない。
最後に、auシェアリンクで「できること」と「できないこと」を探ってみたので紹介しよう。
まずは、auシェアリンクを、ほかの端末から利用できるかだが、これは「au Market」で「auシェアリンク」のアプリをダウンロードすれば、Qua phone以外のAndroid端末でも使用可能になる。ただし。使用するには(当然だが)auと契約しなければならないので注意しよう。
次に探ってみたのは、auシェアリンクをしながら、Qua tab 02本体でもゲームを起動できるかどうか。結論からいうと、同時起動可能だった。その証拠が下の画面だ。
操作感は、先ほどのレビューとほぼ同じ。今回はQua tab 02側もゲームを立ち上げているので、3D系は少し厳しいが、2Dのゲームならプレイできた。このように、やり方によってはいろいろな遊びができるauシェアリンク。この春にスマホやタブレットデビューを考えている人は、購入を検討してはいかがだろうか。
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