Kill the Plumber World【ゲームレビュー】

ゲーム名の『Kill the Plumber』は、日本語に訳せば「配管工をやっつけろ」という意味になるが、ゲームの世界で配管工といえば、誰もが世界一有名なあの兄弟を思い起こすことだろう。本作はその配管工ではなく、プレイヤーは敵となり、彼のじゃまをするのが目的となるゲームだ。一見アクションゲームのように見えるが、実はかなり頭を使うパズル的要素が含まれている。

敵を操作して主人公をやっつける逆転発想のゲーム

ゲーマーなら誰でも知っているあの配管工が活躍するゲームは横スクロールアクションだが、本作のステージは1画面ですべてが完結する。画面内を駆けまわり先へと進もうとする配管工を、自キャラクター群を操作して阻止するのがゲームの目的だ。

プレイヤーが操作するキャラクターは、画面右側のキャラクターの方だ。画面左側の配管工はぴょんぴょん跳ねており、踏まれるとゲームオーバーになってしまう

このステージの場合、踏まれないように気をつけながら移動し、体当たりで触れれば倒すことができ、クリアーとなる

ストーリー

本作はすべて英語とイラストでストーリーが語られる。有名な某作品では基本的にさらわれた姫を助けるための冒険だが、本作では逆からの視点となり、おかしな男が王国に入り込んできたので兵を差し向け、姫を守るのが目的となる。

プレイ中の姿とは少し違うが、赤い帽子とヒゲの男が王国に入り込んできたので、兵を出して阻止するという内容だ

頭を働かせて配管工を撃退せよ

配管工はステージによってさまざまな動きを見せる。こちらの兵もさまざまだが、基本的に踏まれればやられてしまうほど弱い。配管工を倒す手段はいくつかあるので、ステージ内での配管工の動きをよく見て、どうすればいいか考えよう。

体当りしようと近づいてもジャンプでかわされてしまう。かといって着地点で待ち構えるほど移動速度は速くない。逃げられることはないが、どうやったら倒せるのか

左右の土管付近でジャンプさせるように誘導すると、そのまま外へ落ちていってしまった。このように、敵の動きを読み、利用して、うまくはめて始末していく

より複雑になるステージと増える自軍のキャラクターたち

ステージが進めば配置や配管工の動きも複雑になってくる。自分が動かせるキャラも1体だけではなく複数に増えていく。左右ボタンでの移動は全キャラクター同時に動き、1体だけを動かすことはできない。またA、Bボタンでそれぞれどんなアクションを行うのかは、よく確かめておきたいポイントだ。どのステージも初見でクリアするのはほぼ不可能なので、最初は何回も失敗しつつ、自キャラクターの動きと配管工の行動パターンを把握することが大切だ。

操作できるキャラクターが複数いる場合、すべてのキャラクターが同時に動く。ステージの特徴をよく考えつつ、どう連携させればいいのか考えなくてはならない

自分が使えるキャラクターも増えていく。どこかで見たようなキャラクターが多数登場するので、どういった動きをするのかはだいたい想像つくだろう。これらが組み合わさったステージもあるので、うまく連携させたい

最終的にはこちらもボスとなって立ち向かわなくてはならない。ただし、ボスといえども1回触れただけでゲームオーバーになるので、まったく油断できない

炎にキラキラにしっぽ、さまざまに姿を変える配管工

こちらのキャラクターも増えていくが、配管工もパワーアップしていく。その特徴はステージごとに異なるが、炎を打ち出したり、キラキラ光って無敵状態になったり、しっぽが生えて空を飛ぶこともある。

特にやっかいな無敵状態は、ステージ内のコインをすべて取らせると終了となる。うまく誘導してすべてのコインを取らせ、無敵状態が終わったあとに始末しよう

パズル的要素が大きく、失敗から学んでクリアしていこう

城から姫を連れだそうとする配管工をじゃまするという、普通とは逆の立ち位置にある本作。見た目はアクションゲームのそれなのだが、むしろパズル的要素が大きいと感じた。敵の行動パターンを把握し、自キャラクターの動きとその反応から敵の動きを操り、始末する。それを頭の中で組み立てて、うまくはまったときには達成感がある。タイミングが重要になってくるのでアクション的な素養も必要で、パズルと組み合わさった時は難易度が高くなる。何度でも失敗できるので、あきらめずに考えながらチャレンジしてほしい。

少しでもタイミングがずれると敵がゴールしてしまう。何度でも失敗して動きを掴み、やつを始末しよう

  • 使用した端末機種:iPhone 5
  • OSのバージョン:iOS 8.3
  • プレイ時間:約2時間30分
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.2
  • 課金総額:0円