あの人気TCGが3マッチパズルRPGで登場! カードを集めてデッキをさらに強力に
『パズル&ドラゴンズ』に代表されるパズルRPGの要素と、大人気のトレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』((以下、MTG)の世界観を融合した新次元のゲームが誕生した。その名も『Magic: The Gathering – Puzzle Quest』。ゲームプレイは1対1のデュエル形式で、デッキの構築が勝負のカギを握るTCG的な要素の強い作品に仕上がっている。
『Magic: The Gathering』とは
1993年に発売された世界初のTCGと呼ばれる『Magic: The Gathering』。1995年に日本に上陸して以来、多くのゲーマーを魅了している。後の『ポケモンカード』や『遊戯王カード』をはじめとする多くのTCGが、この『Magic: The Gathering』の影響を受けて生み出されているといっても過言ではない。
多元宇宙で繰り広げられるMTGの物語
本作の世界観はオーソドックスなファンタジーと英雄奇譚がベースとなっており、「ドミニア」と飛ばれる多元宇宙でさまざまな物語が繰り広げられている。
多元宇宙なので多くの次元とつながりがあり、中心に位置するマナ(エネルギー)の豊富な「ドミナリア」、邪悪な機械文明に支配され堕落と疫病が蔓延する「ファイレクシア」、ファイレクシアの前線基地次元「ラース」、すべての物が金属で出来ている「ミラディン」、万物に宿る「神」を崇拝する人々がクラス和風な次元「神河」など、さまざまな世界でワールド全体が構築されている。
これらの世界を舞台に、プレインズウォーカー(次元を渡る者)と呼ばれる魔術師たちが激しいバトルを繰り広げるのだ。
TCG版と本作の比較
デュエル
基本的に1対1の形式で戦う「デュエル」という形式を取り、対戦者同士が持つライフを攻撃によって削り合い、先に相手のライフを0にすると勝利となるゲーム。このルールは本作でも同じ形式がとられている。
LAND(マナ)
TCG版では攻撃などに使用するカードを場に際にコストとして「マナ」が必要になり、マナは場に出した「LAND」(土地)から生み出される。本作ではマナを生成する部分が3マッチパズルになっており、消したジェムの数に応じて各カードの必要コストがたまっていく。カードを場に出して攻撃などを行うために、まずはパズルをそろえてマナを獲得する必要があるのだ。
色(属性)
MTGのカードの多くは5色に分類されていて、この色がそれぞれの土地(マナ)と対応している。色にはそれぞれ特性があり、バトルスタイルがその特性によって変化する。本作では「プレインズウォーカー」と呼ばれるキャラクターが色ごとに配されており、使用できるカードとマナの生成量が変化する。
白 | 太陽のシンボルマーク。正義、法、秩序、共同を体現する。青と緑が友好、赤と黒が敵対。クリーチャーの種類は兵士や騎士が多く、回復能力に長けているのも特徴の1つ |
青 | 水滴のシンボルマーク。思考・狡猾・知識・文明を司る。白と黒が友好、赤と緑が敵対。クリーチャーは攻撃力などが低め。すべての色の中で最もトリッキーなタイプで、上級者向け |
黒 | 髑髏のシンボルマーク。死・恐怖・堕落・邪悪が武器となる。青と赤が友好、白と緑が敵対。クリーチャーはゾンビや吸血鬼など、死や恐怖を表現したものが多い。強力なカードがそろっているが、代償を必要とするリスクもある |
赤 | 炎のシンボルマーク。混沌・無秩序・衝動・憤怒が糧となる。黒と緑が友好、青と白が敵対。クリーチャーはゴブリンやオーガなどの亜人などで、相手のライフを直接攻撃する呪文などがあって攻撃力が高い |
緑 | 木のシンボルマーク。生命・自然・共同・大地が源となる。赤と白が友好、青と黒が敵対。扱い安いクリーチャーが多く、クリーチャー支援やマナのコントロールなどもでき、展開の早さに長けている |
プレイヤーの分身となる「プレインズウォーカー」
プレイヤーの代理として戦うのは、5人の「プレインズウォーカー」たちだ。それぞれがMTGの5色に対応しているが、最初は「精霊信者の賢人、ニッサ」が登場。彼らはその能力を使って、デュエル相手とのライフをかけたバトルを繰り広げることになる。
ルールは若干難解だが理解すればシンプル
ゲームのルールはちょっとややこしいかもしれない。まずはプレインズウォーカーが使う「デッキ」を構築する。デッキは、クリーチャー、呪文、サポートの3種類のカードを各プレインズウォーカーに応じて決められた枚数に従い、全10枚で構築する。デュエル中は、パズルを解いて得たマナでカードを順番に使用していくことになる(順番は任意に入れ替えることができる)。連鎖で大量のマナを獲得すれば、多数のクリーチャーを一挙に並べて猛攻を加えることが可能だ。
クリーチャーカード
呪文カード
サポートカード
面白いのは、パズルの盤面を自分と敵が共有しているということ。次に連鎖が生まれるような配置で相手に順番を回してしまうと、一気に不利な状況に追い込まれてしまう。なお、1度に使えるカードは最大6枚までのストックとなっており、1ターンにつき1枚が補充される。5枚以上はためておけないので、注意が必要だ。
自分と相手が交互に手番を進めていき、クリーチャーを呼び出したり、呪文でダメージを与えていったりしてデュエルが進行。パズルを動かすと、その後に各クリーチャーによる攻撃が行われる。クリーチャーには3つのタイプがあるので、その使い分けも重要なポイントだ。
- スタンダード・クリーチャー:対戦相手を直接攻撃し、ほかのクリーチャーを攻撃することはない
- バーサーカー:まずほかのクリーチャーを攻撃し、クリーチャーがいなくなると対戦相手を攻撃する
- ディフェンダー:スタンダード・クリーチャーとほぼ同じだが、相手のクリーチャーからの攻撃を防ぐ
デュエルの開始時は、デッキの中からランダムに選ばれた2枚のカードをストックに持ってスタート。手持ちのカードは、画面を左から右にスワイプすると確認できる。マナをためる順番は「ロングタップ」→「スワイプ」で入れ替えることができる。例えば、クリーチャーが場にいない状態ではサポートカードの効果をすぐに発揮できないので、状況を見ながら適宜入れ替えていこう。
パズルを解き進めてクリーチャーを場に出し、攻撃を繰り返して相手のライフをゼロにすれば勝利となる。また、自身のライフを守るための方法や、クリーチャーの攻撃力を上げるなどの戦術はしっかりと考えておいたほうがいい。カードが持つ特性を存分に生かしていこう!
プレインズウォーカーの強化は?
本作には、ルーンとマナ・クリスタルという2種類のゲーム内通貨が存在する。ルーンは勝利の報酬などで数多く獲得でき、マナ・クリスタルはログインボーナスや課金によって得られる仕組みだ。ルーンを消費することでプレインズウォーカーをレベルアップさせることが可能で、これによってデッキの最大枚数やライフの最大値を増やしていける。
また、ルーンもしくはマナ・クリスタルを消費して「宝物庫」にてカードパックを購入することができるので、自分なりにデッキの強化を進めていこう。
本格TCGとの融合でパズルRPGが新たなステージに!
現在もパズドラの人気は高く、3マッチパズルタイプのゲームが数多く世に出てきている状況だ。しかし、多くの作品が2匹目のドジョウを狙った定番の内容にとどまっており、新たにハマれそうなゲームはなかなか見当たらないかもしれない。
本作は、それらのパズルRPGとは一線を画している。ゲームの形式こそ3マッチパズルだが、ベースはあくまでMTGというTCGになっている。そのため、常に高い戦略性が求められ、従来のパズルRPG以上に熱いバトルが楽しめる。また、MTG自体がマナに支配されながら戦うという特徴を持つので、当然ながらマナを集めていくパズルパートも本作で重要な部分を占めている。
現在はストーリーモードと、他のユーザーのデータと対戦できるクイックマッチの2つが遊べるのみだが、いずれオンラインでリアルタイムのデュエルが可能になれば、遊びの範囲がより増えることは間違いない。TCGが好きな人にはもちろん、戦略性が高いゲームを求めている人に超おすすめの1本だ。
- 使用した端末機種:iPhone 6 / Nexus 7
- OSのバージョン:iOS9.1 / Android 5.1.1
- プレイ時間:3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.3.0.7560
- 課金総額:0円
Game and Software (C)2015 D3 Go!