7人の魔導師【ゲームレビュー】

『七人の侍』や『荒野の七人』といえばいわずとしれた名作映画だが、今回紹介する『7人の魔導師』はそれらの作品をリメークしたファンタジーRPGとなっている。

ダンマスをモチーフにしたリアルタイム型ダンジョンRPG

本作は、『ダンジョンマスター』を元にして作られたグリッド式ダンジョンゲームだ。

プレイヤーは自らの故郷を守るために、ときには地下室、またあるときは沼地を歩き渡ったりなど、さまざまなエリアを旅しながら、自分を含めた7人の魔導師を探すことが目的となる。

元となった『ダンジョンマスター』では、敵や罠がリアルタイムで動いていることに加え、プレイヤー自身の食料や水の確保が必要になるため、常に緊迫した環境を楽しむことができた。

しかし、『7人の魔導師』ではターン制による戦闘システムになっており、操作もタップやフリックといったスマホ向けになっている。

プレイ中は基本的に1人称視点(FPV)で進行していくことに。どのフィールドにも道中で使うアイテムや、空腹を抑える食料などが落ちているため、隅々まで探索することが重要となる

動き方が異なってくる2種類のルール

ターン制によるシステムに変化したことで、元になった『ダンジョンマスター』のように常に状況を把握しておく必要はなくなったのだが、今度は探索中と戦闘中で動き方が大きく変わる形に。

そこで、各パートでの操作の違いや、行動できる範囲についてをご紹介しよう。

探索

探索中は自由に行動できるようになっており、フィールド内の仕掛けを解いていくために、カギや壁に設置されたレバーなどを操作することが目的となっている。

また、魔導師も行動していると満腹値が減っていき、適度に食料は水などを与えていく必要がある。道中で見つけたアイテム関連は、忘れずに拾っておきたい。

画像のような仕掛けのほかにも、落とし穴やタイミングを要求されるものなども登場するが、さまざまなフィールドを探索しているうちに慣れてくるはずだ

戦闘

敵を近くに発見すると自動的に戦闘画面へと切り替わり、各ターンで1つ以上の行動をしていくことになる。

行動する順番は各キャラクターのスピード値が高いほど有利なので、相手よりすばやく行動したいのであれば、レベルアップ時に得たポイントをスピード中心に振っていくといいだろう。

戦闘画面でも歩いて移動することが可能なのだが、ターン制のため1歩動くと自分は行動したこととなり、味方もしくは敵のターンになってしまうので、操作ミスには注意しよう

ステータスの関係性を把握しておこう

レベルアップ時に得られるポイントは強さ、スピード、魔術、カリスマ性の5つのステータスのうち、好きなものに振れるようになっている。

パワーアップさせたいキャラクターをどのような性格付けにするかは、プレイヤーの好みで変わってくる。各ステータスの関係性は以下のとおり。

強さ

強さは重い武器の振り回し、攻撃速度にも関わっている。

  • 強さのポイントごとに、最大の命に2ポイント、満腹度に2ポイントが追加される
  • 強さ10ポイントごとに、最小および最大攻撃数に1ポイント追加される
  • 15ポイントごとに、最小および最大防御力に1ポイント追加される

スピード

スピードは行動力に影響しており、特定の武器を振り回すための条件にもなっている。

  • 10ポイントごとに、最大攻撃数に1ポイント追加される
  • 15分ごとに最大防御力に1ポイント追加される
  • 15ポイントごとに、スピードに1ポイント追加される

魔術

魔術全般を発動するための条件。

  • 魔術ポイントごとに、エネルギーに3ポイント追加される
  • 魔術5ポイントごとに、魔術防御力に1%追加される

カリスマ性

カリスマ性は、取引でのアイテム価格に影響する。

  • カリスマ性のポイントごとに、エネルギーの1ポイントが追加される
  • カリスマ性は魔術の歌を演奏し、楽器を扱うための条件となる

例えば、近接タイプとして育成したいのなら強さとスピード中心に振っていき、遠距離タイプなら魔術とカリスマ性に振っておけば、問題はない

ゲーム性を理解すれば引き込まれるダンジョンゲーム

『ダンジョンマスター』をオマージュした作品というのは本作以外にもさまざまに存在しているなかで、ターン制といった新たな要素を組み合わせることで、プレイしていた時間はまるでTRPG(テーブルトークRPG)を遊んでいるかのような感じで、気軽に楽しむことができた。

ただ、床に落ちているアイテムを拾う際の反応があまりよくなかったり、戦闘の倍速が少し遅く感じたりもしたので、この辺りは今後のアップデートで改善されることを期待したい。

ダンジョンRPGといったジャンルそのものに触ったことがない方だと、慣れるまでに時間がかかってしまうかもしれないが、ゲーム性が理解できれば引き込まれることは間違いないだろう。

  • 使用した端末機種:iPhone6s Plus
  • OSのバージョン:iOS 9.2
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3
  • 課金総額:0円

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