初体験!? iOSはじめまして物語
ボクは、携帯電話のヘビーユーザーではなかったことから、長らくガラケー(フィーチャーフォン)ユーザーで、しかもそのガラケーすらも充電機に置きっぱなしのことが多い生活を送っていました。
基本的には自宅兼オフィスで仕事していますから、有線ベースのインターネットを使っていますし、電話も携帯電話ではなく、据え置き電話がメインだったのです。
そんなわけで、スマートフォンへの移行は2012年と、相当な後発組です。
このあたりの話題は本連載第10回に詳しく書かれています。
iPhoneをはじめとしたiOS端末に接する機会はなく、携帯音楽プレイヤーも最初期のHDD搭載型からWalkman派でしたから、iPodとの接点もなかったのです。
今回は、そんな西川善司がiPad Pro(2017年モデル)を購入したという話です。
ガラケーもいっしょに契約して、なぜか、かなり安価に購入できてしまったという裏技(?)的な話題も織り交ぜています。
人生初のiPad Pro購入の経緯
なぜ、突然iPad Proなんでしょうか。
これにはいろいろな理由が重なって行き着いたという感じです。
1つ1つのモチベーションは小さいものでしたが、それらがたくさんまとまって、iPad Proのゆるい購入欲に結びついたという感じです。
もしかしたら、自分と同じような予備軍がいることも想定されるので書き記しておきましょう。
まず最初に「大きな画面のタブレットが欲しいなぁ」という気持ちが生まれました。
ASUS ZenPad 3S 10を取り上げた本連載第29回で、ボクが「ゲーム実況のYouTube動画の視聴」や「コミックの電子書籍」にハマっている旨を報告するとともに、大きな画面のタブレットが魅力的に思えた、という話を伝えました。
ただ、ZenPad 3S 10は10インチで、大画面マニアのボクは、もう少し大きな画面がいいなぁ、と思ったりもしていました。
10インチクラスは、リアルモバイル系のWindowsノートパソコンを持っていましたし。
そんなわけで、12.9インチのiPad Proが魅力的に思えてきて、2017年6月に発表された新モデルがちょっとだけ欲しくなったのです。
ただ、iPad Proの値段を見てびっくりしました。けっこうお高いのです。
10.5インチモデルでも7万円以上はしますし、12.9インチは下位モデルでも9万円近いですからね。
ここでいったん、尻込みをしました(笑)。
続いて、話がそれるものの、関係ある話なのであえて挟みますが、ソフトバンクが「アメリカ放題」を昨年7月から再開(延長?)したという話を耳にしたのも、購入欲に結びついています。
「アメリカ放題」は、アメリカでソフトバンクが買収したSprintの回線を使う限りは、データ通信、通話が無料というサービス。
日本でのデータ定額サービスの契約容量とは無関係に使えるというのだから、アメリカ出張が多めの筆者にとってはおいしすぎるサービスです。
今までは、アメリカで購入したプリペイド対応のWi-Fiルーターを使っていて、1週間あたり10ドルで通信上限1GBの契約をよく使っていたのですが、これが不要になるので魅力的に思えたのです。
なので「iPad Proを買うならばキャリアはソフトバンクだな」と思っていました。
携帯電話はすでにMVNOの安価なサービスに入ってしまっていますしね。
それと、今年6月に発表された新iPad Proに合わせて、日本語のかな刻印入りのSmart Keyboardが発表になりました。
タブレットで本格的な原稿書きをするつもりは毛頭ないのですが、それでもそれなりの長さのメールや、ブログを書くような局面はしばしば起こります。
その際には、やはりキーボードがあると便利なんですよね。
ただ、この連載で何度か触れているように、ボクは日本語入力は「かな入力派」なので、これができないと困るのです。
実際、マイクロソフト製の「Universal Mobile Keyboard」をAndroid端末に組み合わせて試したことがあるのですが、ちゃんと日本語キーボードレイアウトを設定したにもかかわらず、一部のキーが押してもキー刻印と違う「かな文字」が出てしまってうまく使えませんでした。
しかし、アップル純正でかな刻印キーボードが出るとなれば、かなキー入力がサポートされる可能性は高いはずです。
「だれか試してくれないかなぁ」と、思っていたところ、同業者で同じ「かなキー入力派」の弓月ひろみさんが、新Smart Keyboardで「かなキー入力出来た」という内容の記事を出していたので、「iPad Proはかなキー入力できる」と確信することができました。
あと、同業者の記者の西田宗千佳さんとともに、とあるインタビューセッションに参加したときに、彼がiPhoneを使ってインタビューを録音していたのですが、その際に、同時に文字起こしをアプリで行っていました。
そのアプリは、iOS版しかないと言うことで、それも使ってみたいな、と思っていたのもあります。
このように「興味を掻きたてる要素」の1つ1つは小さなものでしたが、それが折り重なることで、ボクの中で「iPad Pro、ちょっと使ってみたいな」という気持ちが育まれたのでした。
ある日、別の買い物で地元のヤマダ電機を訪れた時のことです。
その日は、そのヤマダ電機の入口付近でソフトバンクのキャンペーンイベントをやっていました。
レースクイーンみたいなピチピチの露出度の高い服を着たお姉さんたちが入口に立っていて、パンフレットを配ったり、くじ引きを引かせたりするアレです。
そして、くじ引きに外れて残念賞の「うまい棒」を受け取ると、今度はお兄さんが飛び出して来て「携帯電話はどこを使っていますか。ソフトバンクならば……」「インターネットはどこを使っていますか。ソフトバンクならば……」という営業トークを浴びせられるアレです(笑)。
ソフトバンクとヤマダ電機は2015年に資本および業務提携をしていてお互いの事業を密接に進めることをしているのですが、その関係からか、地元のヤマダ電機ではほぼ毎週のようにこうしたソフトバンクのイベントをやっています。
まあ、時と場合によってはうざったいあのイベントですが、立場によっては魅力的に思えることもあります。
いつもなら「ソフトバンクならば……」の営業トークを無視して通り過ぎるボクでしたが、その日は、話しかけてきたお兄さんに向かって「実は、iPad Proに興味があって……」と受け答えをしてしまったのです。
すると、現在行っているイベント期間中にソフトバンク回線に新規加入すれば25,000円分のヤマダ電機商品券をプレゼントすると提案されたのです。
しかし、「12.9インチのiPad Proの512GBモデルが欲しい」と告げたところ「在庫はないので予約注文をしてほしい」と言われてしまいました。
このやりとりは7月中旬のことでしたが、発売から1ヵ月も経っているのに品不足で在庫がないというのです。
特にキャリア版(4G WAN対応版)のモデルは都内の大型店でも在庫しているところは少ないとのことで、仕方なくその日は予約だけをしました。
担当のソフトバンク営業が言うには早くて1週間、遅くて1ヵ月はかかるとのこと。
できればその日から10日後の7月下旬の海外出張に持っていきたいと考えていましたが、案の定、ものは届かず。
そして、帰国してからも連絡はなくメールもなかったので、そのまま放置していたのですが、ある日、別件で店舗に出掛けた際に、この件について聞いてみたところ(その日も週末だったので、薄着の女性付きのイベントが開催中でした)、ボクの予約を受け付けたその社員はもう辞めてるとの返答。
どうも、後任への引き継ぎがうまくいってなかったとかで、連絡をし忘れていたらしいです。
「ハイテク通信事業を手がける企業で、そんな初歩的な伝達ミスが今でもあるものなのだなぁ」としみじみ物思いにふけっていたら、先ほど応対してくれた営業マンがやってきて、「予約がすでに自動キャンセル扱いになっていましたが、店舗に商品が置かれたままでした」と教えてくれました。
引き継ぎがうまく行ってなかったことが功を奏して、キャンセル扱いになった商品がそのまま店舗に残っていたというわけです。
iPad Proが6万円以上安くなる不思議な契約テクニック
今回のボクのiPad Proの契約は以下のようなケースになります。
- ソフトバンク回線の携帯電話は持っていない
- インターネット等もソフトバンク系のサービスの契約をしていない
- つまりソフトバンク回線の完全新規契約
というわけで、この条件で、最も安く契約するために、いろいろと知恵を絞りました。
まず、普通にiPad Pro単体をソフトバンクで新規回線で開通契約するとこんな感じになります。
通信量の契約は月あたり上限2GBの「データ定額ミニ2GB」を選択しています。
新規契約のユーザーに適用される「月月割」の1,860円が引かれるだけの見積もりですね。
端末代金と回線使用料の合計額は毎月8,120円の支払いとなります(初月を除く)。
しかし、実はソフトバンクでは、これよりも安価に購入するちょっとした裏技があります。
それは、ガラケーを同時に契約するテクニックです。
ガラケーをほぼ使わない前提で、データ通信も従量制、通話プランも最低料金設定で開通させて、iPad Proを同時購入すると、iPad Proに対して「はじめてのタブレット割」という2,073円の割引が毎月発生させられるのです。
ガラケーの端末代金は月々1,320円なのですが、「月月割」でこれを差し引きゼロにできるので、ガラケーの月々の支払いは、(初月を除けば)1,620円となります。
先ほど、iPad Pro単体契約では月々の支払金額は8,120円でしたが、このテクニックを使うと6,047円+1,620円=7,667円となって毎月の支払金額を453円安くできます。
しかし、ここだけでは話が終わらないのです。
地元のヤマダ電機でこうして毎週のようにやっている「ソフトバンクのキャンペーン」では、指定モデルのガラケーに限っては、「月月割」に加えて、端末代金自体を0円にしてもらえます。
下がその見積もりです。
一見、何も変わっていないように思えますが、ガラケーの端末代金が0円になっているところが違います。
にもかかわらず、月月割の-1,320円はそのままです。
なので、ガラケーに関しての毎月の支払額は300円となるので、iPad Proとの合計支払金額は6,047円+300円=6,347円となって、毎月の支払額はiPad Pro単体購入時の契約よりも1,773円も安くなってしまうのです。
これが36回払いになればトータルで6万円超の割引になりますから、かなり大きいです。
さらに加えて、ボクの場合は、25,000円分のヤマダ電機商品券までもらえてしまったので、だいぶお安く買えたという印象です。
もし、ボクと同じように「iPad Proだけをソフトバンク回線で欲しい」という人は検討してみるといいと思います。
狙い目はヤマダ電機のキャンペーンです(笑)。
iPad Proといっしょに購入した周辺機器を紹介
そんなわけで、無事、手に入れたiPad Proですが、いっしょに入手した商品券を足しにして、冒頭で触れたかな刻印付きのSmart Keyboardとアップルペンシルも購入しました。
その他、本体保護ケース、画面保護フィルムなども購入しました。
本体保護ケースは、装着していてもSmart Keyboardがちゃんと取り付けられる、エレコムの「TB-A17LPV2CR」を選択。
画面保護フィルムは、なんか頑丈そうなことがパッケージに書かれているBUFFALOの「BSIPD1712FASG」にしました。
これは完全に店頭で適当に選んだ感じです。
ガラケーは、シャープの「AQUOSケータイ2」というやつです。
今はガラケーもAndroidベースなんですね。
回線が使えることをチェックしただけで、ほぼ使っていません。
iPad Proは、ストレージ容量最大の512GBモデルです。iOS端末は、SDカードが刺さらないので、最大容量モデルを選択した感じです。
追加補償サービスのAppleCareも一応加入しました。
何もなければ契約満了時に、定番のバッテリーの交換でもしようかと思っています。
今回はここまで。
次回は、実際にiPad Proを使ってゲームを遊んでみた使用感をレポートしたいと思います。
あと、アメリカ放題を利用するのは、直近で出張が予定されていないので、もう少し後になりそうです。