プレイヤーの“即応力”が問われる一年戦争ストラテジー
「手のひらの一年戦争」を合言葉にした本作『機動戦士ガンダム 即応戦線』。
地球連邦とジオン公国の戦いをスマホで体験できる内容となっている。
ゲームは、部隊を率いて、「サイド7」や「ニューヤーク」といった一年戦争の戦場を1つ1つクリアしていく。
バトルはリアルタイムに連動しており、相手はNPCではなく、ランダムでマッチングしたほかのプレイヤーの部隊となる。
制限時間(3分)内にユニットを出撃させて拠点を攻撃し合い、一番奥の本拠点の耐久力を0にするか、時間経過時点で落とした拠点の多い方の勝利だ。
一年戦争期の機体が多数登場!
本作は、劇中で一年戦戦争が繰り広げられた宇宙世紀0079~0080年が舞台。登場するモビルスーツ(以下、MS)や各兵器もその年代のものとなっている。
ファーストガンダム以外の作品も収録されており、非常に多彩な機体を自らの戦力として操っていくことができるようになっている。
主な収録作品(※今後も追加予定)
- 機動戦士ガンダム
- 劇場版機動戦士ガンダム
- MSV
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO 一年戦争秘録
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
- ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079
- 機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079
- ハーモニー・オブ・ガンダム
- 機動戦士ガンダム 戦場の絆
- 機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争
エネルギー残量にはご用心!
部隊として編成したユニットは、カードゲームでいうデッキになる。
戦闘時はこの中の4体がランダムで手札に入り、プレイヤーは状況に応じてどれを使用するかを考えていくことになる。
エネルギーは時間経過で回復するが、“重い”ユニットばかりの部隊だったり、後先考えずにエネルギーを使い切ったりしてしまうと、相手の反撃に対応できない可能性もある。
ユニット構成のバランスに気をつかいながら、どこで勝負をかけるかがポイントとなる。プレイヤー同士のリアルタイムな駆け引きを楽しめるはずだ。
ユニットを知ることがいい指揮官への第一歩
バトル中は、各ユニットが自動で敵を攻撃するのだが、優先して狙う敵などはユニットによって異なる。
移動速度や攻撃範囲、耐久力などもかなり特色ある設定となっているため、まずは自身の扱うユニットがどんなものかを把握しておくことが重要となる。
格闘が得意なユニットや、耐久性の高いユニットを先行させ、それらに攻撃が集中している間に後ろからほかのユニットで攻撃していくなどの戦法が考えられる。
一撃で倒されてしまうようなユニットでも、上手に使えば大きな戦果を上げてくれる。指揮官たるプレイヤーの腕の見せどころだ。
なお、出撃タイミングを間違えると、先行させたはずのユニットを後から出撃させたユニットが追い越し、迎撃の餌食になるといったことも。
狙ったポイントで、複数のユニットが同時に攻撃を開始するような出撃タイミングを考慮にいれなければならない。このあたりで勝敗が分かれることになりそうだ。
作中の設定がそのままユニットのアビリティに!
ユニットには、ステータス以外に固有のアビリティが設定されている。
ヒートロッドで敵を行動不能にしたり、ザクを増援として登場させたりと、効果はさまざまだが、いずれも作中の機体の特徴を再現したようなものになっている。
単純な性能以外のところにも注目してみると、本作をより楽しめるはずだ。
3分間に詰め込まれた戦略性、まさに即応戦線!
バランスのいい部隊編成、出撃ユニットの順番やタイミング、相手の攻撃への対応など、3分という短いバトルの中で、多彩な戦略性を味わえる本作。即応戦線と呼ぶにふさわしい内容となっている。
原作の設定を忠実に再現したユニットが、画面内でめまぐるしく攻防を繰り広げる、「手のひらの一年戦争」を地で行くタイトル。コアなファンならより楽しめるはずだ。
今回は堪能できなかったのだが、ゲーム内には兵団という、いわゆるギルドのような機能もあり、団員同士で模擬戦をしたり、共闘したりといったことが可能。
リリース時には、これらの共闘要素にも期待したい!
(C)創通・サンライズ