ChubbyRoll【ゲームレビュー】

『ChubbyRoll』は、コロコロ転がりまくる真ん丸な主人公を操って、難解な迷路を攻略していくパズルゲームだ。開発したのは、ポーランドのスマホゲーム開発会社Ahoy Games。同社は、ほかにもトルコのテーブルゲーム「オケイ(Okey)」をスマホゲームで配信している。本作は難しい迷路をクリアする達成感以外に、自分でも迷路を作成できるのもポイント。世界中にいるプレイヤーたちに、自慢の迷路を見せつけよう!

マフィンマシンを取り戻すため、コロコロ転がる大冒険に無理やり出発!

丸いキュートなキャラクターが主人公の本作。まずは、そのストーリーを紹介しよう。

ストーリー

丸い生き物たちが暮らす平和な村。ある日、村人たちは鈍くさい主人公を追い詰め、その家に火を放とうとしていた。その瞬間、空からマフィンマシンが主人公の家に落ちてくる。お菓子のマフィンを毎日作ってくれるこのマシンに感動した村人たちは、主人公のことも忘れ、マフィンをずっと1日中食べて過ごすようになった。

ところが、マフィンマシンが奪われてしまい、村はパニックに。それを見た村の長老は、マフィンマシンを取り戻す英雄として、あの鈍くさい主人公を指名。たった1人で冒険へと旅立つことになる。

かわいい見た目とは裏腹に、イジメられたり、家に火をつけられたりと、かなり悲惨な主人公。閉鎖的な村なのだろうか。ゲームよりも、その境遇に興味がわいてしまう

主人公が目指す道のりは、全40ステージ。『キャンディークラッシュ』のように、1つのステージクリアすると、次のステージへと進むことができるルート固定制となっている。

画面左上にあるハートを消費して、各ステージをプレイできる。ハートは時間以外に、ステージで獲れるダイヤでも回復できる。ちなみに、画面左下にいる丸い生き物が主人公だ

上下左右に転がって、落ちないようにマフィンをゲット

スワイプする方向に転がっていく主人公を操作し、ステージ内に落ちているスターやダイヤを取りながら、ゴールのマフィンに到達するのが本作の目的だ。

メインのプレイ画面。ピンクのダイヤモンドは課金通貨で、黄色いスターはクリアランクに関係する。可能ならば、全部回収してクリアしたいところ

主人公は縦と横にのみ動かすことができ、一度動き出すと、岩などの障害物がある場所まで転がっていく。ステージからハミ出るとゲームオーバーになるので、障害物で動きを止めながら、うまくマフィンへと誘導しよう。

基本的な転がし方を解説

ステージの枠がないところに転がすとゲームオーバーとなるので、①のように、障害物がある場所に向かってスワイプすることが基本。このステージの場合は、①~⑥の順番にスワイプしていけば、アイテムをすべてゲットしてゴールができる。ちなみに、スワイプはキャラクターに指を合わせる必要はない。画面のどこをスワイプしてもOKだ

パイプやテレポーターで自在に移動。さまざまなトラップを利用し、活路を開け

ステージが進むと、さまざまなトラップがゲーム内に出現する。それらは、ただジャマするだけではなく、使い方によっては、迷路を突破する切り札になることもある。1ステージで複数のトラップが出現することもあるので、その仕様をしっかり把握していないと、全ステージクリアは難しい。ここでは、序盤に登場する代表的なトラップを紹介する。

パイプ

パイプに向かってスワイプするとパイプを伝わって進んでいく。どうつながっているかを確認しないと、ステージから出てしまったりおじゃまトラップに突っ込んでしまうので注意

タル

キャラクターがぶつかると転がるタル。このとき、キャラクターはタルのあった場所の手前で止まり、タルは障害物となるトラップまで転がっていく。タルは横側にぶつかっても転がらないので、スワイプしたキャラを止めることにも使える

テレポーター

テレポーターに入ると、同じ色同士をワープして行き来できる。ワープを繰り返してゴールを目指すステージもある

火のある場所に入ってしまうと、画面にエフェクトがかかってキャラクターが燃えてしまいゲームオーバー。火はタルも燃やしてしまうので覚えておこう

本編より難しい!? 2種類のミニゲームをクリアしてダイヤをゲット

ステージ内に落ちている「ルービックキューブ」を取ると、ミニゲームを遊ぶことができる。ここはボーナスエリアのようなもので、ハートやダイヤを大量にゲットできるチャンスだ。しかし、ミニゲームの難易度は高いので、気合をいれてプレイしよう。

Triple Lane

3つのレーンを渡り歩きながら、ダイヤを取っていくミニゲーム。左右のレーンをタップすると、主人公がそちらの方向へ移動する。画面は常時動いているので、1マスの隙間を連続して抜けていく、繊細かつ素早いタップが要求される。難しくはあるが、失敗してもゲームオーバーになるわけではないので、気楽な気持ちでプレイしよう

Chubby Drift

コロコロと転がる主人公をタップやスワイプで左右に動かし、障害物を抜けていくミニゲーム。先ほどの「Triple Lane」に似ているが、主人公を制御するのが難しく、難易度はこちらのほうが上だ。ユラユラと揺れながら転がる主人公をうまく操ることができれば、大量のダイヤをゲットできる

オリジナルの迷路を作成して、世界のプレイヤーから評価されることも

本作では、エディタ機能を使って、自分だけのオリジナル迷路を作成することができる。もちろんすべてのトラップを使用することができ、ステージの広さも6×9、8×12、10×15、12×18の全タイプから選択可能だ。

エディットの方法はとても簡単。設置したいトラップやスターを選択し、設置アイコンを押すだけだ。ただ、「クリアできるステージを作る」ことがいちばん難しい

作成したステージは、自分で遊ぶのはもちろん、世界中のプレイヤーにお披露目することができる。「コミュニティレベル」のコンテンツには、そんなオリジナル迷路があふれているのでぜひ挑戦してみよう。

オリジナル迷路をクリアしても、ダイヤやスターが手に入る。ここなら、本編に飽きても、次から次へと登場する新迷路を楽しむことができる

オリジナル迷路は思わず徹夜する面白さ!

本編は、シックなBGMを聴きながら、まったりとプレイできる癒し系な印象(ストーリーはシニカルだが)。全40ステージとそれほどステージ数が多くないのは、やはりオリジナル迷路に力をいれているからだろう。

エディット機能では、文中でも書いたが、ただ難しくすればいいわけではない。きちんとクリアできるのを前提に、さまざまなトラップを、たまにはオトリも使いながら、1つ1つ計算しながら設置していくところに面白さがあるのだ。本作では、ほかのプレイヤーのオリジナル迷路を評価することもできるので、筆者はついつい「いい迷路」を作ろうとして、夜更かしをしてしまった。ただ、一度エディットにハマってしまうと、トラップの少なさが気になってしまった。もっとさまざまな迷路を作り出すためにも、トラップの種類を早く増やしてほしいところだ。

  • 使用した端末機種:GALAXY Note Edge / iPhone 6s
  • OSのバージョン:Android 5.0.1 / iOS 9.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.04
  • 課金総額:0円

(C) 2015 Ahoy sp.z o.o.