主人公は最弱ゴブリン!? ここから下克上の冒険が始まる!
本作の主人公は、RPGのザコ敵としておなじみの「ゴブリン」だ。勇者に一撃でやられてしまうイメージが強いゴブリンだが、やはりこの世界でも超弱いらしい。プレイヤーは、最弱のゴブリンを最強にするために、モンスターを3×3のマス目の中で動かしまくって戦っていく。
かなり濃い感じのストーリーが用意されている本作だが、実はネット界隈で人気のファンtジーノベル『Re:Monster』が原作になっている。原作で話題になった「最弱からの下克上」というテーマはそのままに、本格RPGに生まれ変わり! その独特な世界観も引き継いでおり、もちろん原作のキャラクターたちも登場する。
しっかりとした原作がある作品なので、ストーリーの方もかなり期待できる。まだ序盤しかプレイしていないが、主人公がどのように強くなるのかが気になってしまう。
原作『Re:Monster』とは?
ネットで超人気の「怪物転生下克上ファンタジー」という面白いジャンルのライトノベル。主人公のゴブ朗は、ある日ストーカーに刺されて、目覚めると……ゴブリンに転生していた。喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力(アブソープション)】による異常な進化によって、弱肉強食の異世界でゴブ朗の下克上サバイバルが始まる。コミックスも展開中!
スライドパズルのようなリアルタイムバトル
ゆるい感じの戦闘画面とは裏腹に、バトルシステムはかなり本格的に作り込まれている。3×3のマス目状になっているフィールドに向かって、敵が上下左右から進撃を開始。プレイヤーは、この3×3のマスの中にゴブリンと一緒に最大5体の仲間を配置し、指でスライドさせて動かしながら戦うことになる。
しかも、やっかいなことに主人公のゴブリンは敵を直接攻撃することができない。プレイヤーは、このゴブリンを守るためにはどうすればいいか、これを意識しながらキャラクターを動かしていく。
ここで注意したいのは、「ほかのキャラクターがいる場所には移動できない」ということだ。キャラクターは、誰もいないマスにだけ移動できる。最大人数までパーティーを編成すると空いているマスは残り3つなので、キャラクターを思いどおりの場所に移動させるのにも頭を使う。
イメージとしては、指でピースをスライドさせて1枚の絵を完成させる「スライドパズル」と同じだ。慣れないうちは難しいが、よくあるパズルゲームとは違った感覚なのでなかなか面白い。パーティーの人数を最大にしても3マスの空きがあるので、比較的動かしやすいと思いきや、敵もマス目に侵入してくるので意外と余裕がない。
ただ動かすだけじゃない! 配置によって仲間の攻撃パターンが変化
主人公の代わりに敵と戦ってくれる仲間たちは、配置したマスによって攻撃パターンが変化する。3×3のマスは赤、緑、青の3色に色分けされているが、赤が前衛、緑が中衛、青が後衛になっていて、どこに配置するかによって攻撃の範囲や威力が変わってくる。
この要素がなかなか難しく、「前衛だったマスがいきなり後衛に!」ということもあるので、素早く移動しないと敵に攻め込まれてしまう。ピンチになる前に、空いているマスをうまく使って理想の陣形を作っていこう。
モンスターを喰らってパワーアップ! スキルで仲間を援護可能に
物語の舞台となる異世界には、さまざまなモンスターが登場する。主人公は、これらのモンスターを「喰う」ことで能力を奪うことができる。奪った能力はアビリティーとして使えるようになり、戦闘中に仲間をアシストできるようになる。
各アビリティーは、敵を攻撃したり、仲間の能力を上昇させたりと、その効果はさまざまだ。モンスターを喰いまくって、たくさんのアビリティーを覚えて主人公をどんどん強化していこう。
自分の街を作って快適なゴブリンライフを
本作には、ゴブリンや仲間を成長させて戦う以外に、「街づくり」の要素もある。最初は何もない荒れ地だが、ここに鍛冶屋や農場などのさまざまな施設を建設することができる。
このほかにも、お金をもらえたり、キャラクターの所持上限をアップさせるなど、施設を成長させるとさまざまな特典がある。建設にはそれなりに時間が掛かるので、バトルの息抜きにふらりと立ち寄って、コツコツと建設を進めていこう。
ゆるそうな見た目に反して、ゲーム自体はしっかりと作られている本作。3×3という限られたマス目を使った盤面は、シンプルさゆえの難しさがあり非常にやりごたえがある。よくあるパズルゲームとはひと味違った面白さがあるので、ぜひプレイしてみてほしい。
- 使用した端末機種:iPhone 5s
- OSのバージョン:iOS 8.3
- プレイ時間:3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3
- 課金総額:0円
(C) 2000-2016 AlphaPolis Co.,Ltd. All Rights Reserved.