目的地なんてない。ただ超音速で無人世界の風を切り続けるのみ
太陽エネルギーで動く飛行機を操縦し、障害物を避けながら長く飛行し続けるのがこのゲームの目的だ。太陽エネルギーといっても、飛行機のスピードは凄まじい。洗練されたデザインの美しい世界で飛行を楽しめる。
ミニマリズムを追求した質素な世界観が美しい
操作はスマホゲームらしく、画面の右半分をタップすれば右へ移動、左半分なら左へ、というだけのシンプルなものだ。四角柱や三角錐など、質素な図形で表現された高層ビル群の隙間を縫っていこう。もちろん、障害物に衝突すれば一発アウトである。
たとえ避けるのがうまくても、日が沈めばすべてが終わる
先ほど「太陽エネルギーで動く飛行機」と説明したが、これは単なるイメージ設定の話ではない。ステージには日向と日陰があるが、日陰ばかり飛んでいるとエネルギーを切らしてしまうのだ。さらに、地平線のすぐ上に太陽が見られることからわかるとおり、日没が迫っている。日が沈めば飛行機はエネルギーを失い墜落するという切迫した状況にあるわけだ。そこで必要になるのが、光を放つオブジェだ。
事故に注意しながらオブジェを取ろう
この神秘的なオブジェを取ることで、スコアを稼ぐとともに日没を遅延させることができる。オブジェには、スピードアップできるものや障害物をジャンプできるものなどいくつかの種類がある。オブジェを取ろうとするあまり無理な舵取りで障害物に激突してしまう事案が頻発するが、繰り返しチャレンジして位置関係を覚えればスムーズに取れるようになるだろう。
数十秒ごとに変わるステージ、新たに広がる世界に興奮
飛行を続けると、数十秒ほどの短いスパンでステージが変わっていく。風車が頻繁に登場するステージや、ミサイルが打ち込まれるステージ、ドミノ倒しのように巨大な板が倒れかかってくるステージなど、障害物のバリエーションも豊かだ。ビジュアル面でも、色とりどりの夕焼け空が美しい。そして時には、惑星を飛び出して宇宙空間を飛行するステージもある。
不気味な針山地獄ステージは、特に隙間が狭い
超巨大な立方体が行く手を阻む
終末期を思わせる真っ赤な空もインパクト大
画面の左右いっぱいに障害物が広がっているが、単なる飾りではない。右に舵を切ればどこまででも右側を飛ぶことができ、障害物の内容も大幅に変わる。いろんなルートを飛んでみて、一番飛びやすいルートを探る楽しみもあるわけだ。
BGMもぜひ実際に聴いてみてほしい。スピード感があるのはもちろん近未来的なイメージで、さしずめ人類が滅亡した後の大都市を、たった1人生き残った人間が駆け抜けているような孤高な感覚を抱いた。
ハマった分だけさらに奥深く。挑戦するたびに進化する飛行機がうれしい
このゲームはなかなか難しい。飛行機は高速で飛ぶのに障害物の隙間は狭く、ついつい激突してしまう。それでもスピード感が気持ちよくて繰り返し遊んでしまうのだが、そんなユーザーのための救済措置が、プレイすればするほど進化するシステムだ。
繰り返し遊んでいると、たまに相当な長距離を飛ぶことができたり、オブジェを豊富に獲得できたりすることがある。そうすると、飛行機のレベルと性能がグレードアップする。オブジェに近づくだけで吸い取ってくれる磁石を持てるようになったり、衝突してもワープゾーンから抜け出すことができたりとユニークなギミックが使えるようになるのだ。
遊べば遊ぶほどレベルが上がり、より長距離を飛べるようになる
上の画像からもわかるとおり、本アプリは英語版ではあるが、特に熟読すべき要素はない。絵柄を見ながらなんとなくの理解で十分楽しめるので、安心してほしい。
息抜きに遊び始めると「あともう1回」を繰り返してしまうゲーム
ほとんどの場合、数分も経たないうちに障害物に当たって終了となるので、通勤電車や休み時間で軽く遊ぶのに持ってこいのゲームだ。ただ、これがまたなかなか悔しい。ステージクリアを目前にしたところで柱にぶつかったりすると、思わず嘆きの声が出そうになる。ゲーム画面を凝視するため没入感が強く、本当に自分が飛んでいる緊張感があるからではないだろうか。
全国ランキングを見ると数十分も飛び続けている猛者もいるようだが、10分でも飛べるようになると相当気持ちいいに違いない。1度遊び始めると「もうあと1回だけ」「あそこまで飛べたら終わりにしよう」の連続でいつまでも遊びたくなる中毒性がある。簡単操作で気軽に遊べるゲームや、暇つぶしで遊べるカジュアルなゲームが好きな方には特におすすめだ。
現実の世界でパイロットになる必要はない。この幻想的な世界で爆速飛行を楽しもう。
- 使用した端末機種：iPhone 6
- OSのバージョン：iOS 8.3
- プレイ時間：約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン：1.01
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