バトルド魔王 ~勇者とハチャメチャ大合戦~【ゲームレビュー】

日本インディーズゲームのヒット作である『メゾン・ド・魔王』から生まれた『バトルド魔王 ~勇者とハチャメチャ大合戦~』。本作は世界一周の夢をかなえるために旅でた魔王が、行く先々で襲いかかる勇者たちをから逃れていくといったタワーディフェンスタイトルだ。

恐怖の魔王が考えた新たな野望は世界一周!?

本作では、世界一周という夢をかなえるために旅に出た魔王が、「恐怖の魔王が世界征服を決心!?」という噂を鵜呑みにした勇者たちを撃退していき、自分の夢をかなえることが目的となるタワーディフェンスである。

前作の『メゾン・ド・魔王』とはまた違ったストーリーとなっているが、アパートの経営をしながら勇者や冒険者たちを撃退していくといった、基本的な内容は変わらない。すでにプレイしたことがある方はもちろんのこと、スマホ向けにシンプル化されているところもあるため、初めて遊ぶ方でもすんなりと進められるはずだ。

アパート画面で変わったことといえば、掲示板機能がなくなっており、そのかわりに新しいモンスターを増やすには「不動産」で課金アイテムを使うといった仕様になっている

『メゾン・ド・魔王』についてのおさらい

念のため、前作をプレイしたことがない方のために、どういった作品だったのかを簡単にご紹介しておこう。『メゾン・ド・魔王』では、アパート経営者となった魔王を操作しながら、モンスターが生活しやすい環境を整えたり、迫りくる冒険者を撃退することが目的。クエストを進めるごとに冒険者からの攻撃も厳しくなってくるので、より強いモンスターに住んでもらうにはどうすればいいのかを工夫しながら、ゲームを進めていかなければならない……といった作品である。

自由度の高い戦闘システムで自分だけの戦略を練ってみよう

プレイして驚いたのが戦闘システムである。本来のタワーディフェンスというと、迫りくる敵から拠点を守るために行動していくのだが、今作ではどの場所にキャラクターを配置するかや次はどの敵を倒すかなど、すべての行動権をプレイヤー自身で操作することができるのだ。そのため、プレイヤーによっては攻略法もまったく異なったものとなってくるだろう。

戦闘中は右上にある召喚ポイントがたまっていくので、そのときの状況にあったモンスターを使いわけながら敵を倒していこう

また、各モンスターの属性相性についても理解していると、戦闘が楽に進められる。ゲーム中で登場するのは火属性、水属性、木属性といった3種類なので、ボスのような強敵と戦う際にはなるべく有利相性のモンスターを優先的に出していこう。

プレイした限りだと、火属性だと攻撃力が高く、水属性だと攻撃範囲の広いモンスターが多く存在し、木属性だと防御力が優れているといった印象だったので、序盤は特徴をつかむためにもバランスよく編成しておくと安定する

モンスターの部屋に家具を配置することで性能を強化

ショップではゴールドを使って家具を購入することができ、各モンスターに与えることによってステータスが強化できるようになっている。

前作とくらべると1つだけ「復活時間」に関係するパラメータが追加されている。星が高いモンスターほど強力の反面、やられてしまうと復活時間が長くなってしまうため、大切に扱う必要がある

モンスターの部屋に設置できる家具は、星に関わらず最大4つまでと決まっている。そのため、近接タイプには体力や攻撃力が上がる家具を、遠距離タイプには攻撃範囲や攻撃速度などがアップするものを与えることで、より優れた性能へと成長するはずだ。

家具によっては2つから3つまでステータスを強化してくれるものもあるため、スタミナが余っている間はしっかりとクエストをこなしていこう

自分の戦略性がもっとも大事となる新たなタワーディフェンス

昨今あるスマホゲームと明らかに違うなと感じた部分が、課金アイテムの価値観である。最近のスマホゲームだと、チュートリアルを終えた時点でそこそこの課金アイテムがもらえるため、序盤からサクサクと進められる。しかし、本作にはそのような概念がほとんどなく、序盤から所持しているモンスターもかなり貴重な戦力となる。

そのため、いちばんの武器となるのが自身で考えたオリジナル戦略性であり、各クエストの攻略の仕方や編成なども、すべての遊び方がプレイヤーの考え方によって変化していくのである。課金要素のあるゲームが苦手な方や、タワーディフェンスといったジャンルのゲームに触れてことがない方は、ぜひともプレイしてみてほしい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:9.0.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.770
  • 課金総額:0円

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