1試合をフルで戦える本格ベースボール! テンポのいい進行でサクサクプレイ
球春到来! 日本の各球団の滑り出しも気になるところだが、海の向こうでもメジャーリーグが開幕を迎えている。今年は前田健太投手が新たにドジャースに加わるなど、日本人選手の活躍も大いに期待される。
そんな中でリリースされたのが、MLB事務局である「MLBAM」とMLB選手協会「MLBPA」とのライセンス契約に基づいてゲームヴィルがリリースした本格野球ゲーム「MLB パーフェクトイニング15」だ。
シリーズの前作もかなり人気のタイトルとなっており、新たなバージョンの登場を心待ちにしていた人も多いのではないだろうか。
ゲームを開始すると、まずは自分のオリジナルチームの作成。メジャーリーグ全30球団をベースに、チーム名やユニフォーム、本拠地などを設定する。
さらに、6種類のチュートリアルが用意されていて、攻撃、守備、ラインナップ、トレード、選手育成、選手獲得の基本を知ることができる。
最近リリースされた野球ゲームは、ペナントレースを争うことを念頭に、1試合ごとの中身は省略されていることも多い。
しかし、本作は昔ながらの「1球ごとの駆け引きを繰り返しながら試合を戦う」というリアルさにこだわった本格的な野球ゲームだ。
育て上げた選手の活躍を肌で体感できるという意味では、貴重なタイトルといえるだろう。
操作はかなり本格的だが、慣れれば1試合が10分程度に
打撃については、手動と自動の2つの操作方法がある。デフォルトは自動で、「準備完了」を押して試合進行を再開したら、投球のタイミングに合わせてスイングボタンをタップするだけ。
手動の場合では、これにバットコントロールの操作が加わる(バーチャルパッドで位置を調整)。
また、盗塁に関しては、ランナーのリードの大きさを4段階に設定することができる。続いて、投球の前に進塁するベースを指定すれば、ランナーは自動的にスタートを切る。
もちろん、走力の遅い選手では余裕でタッチアウトとなってしまうが、俊足のランナーが1塁にいるときは積極的に狙っていくといいだろう。
一方、守備側に回ったときは本格的な投球を行うことができる。
まずはバーチャルパッドで球種を選択。コースは同じくバーチャルパッドで設定できるが、コントロールの悪い投手であれば当然ながら狙った場所には行きづらい。
あとは、狙った場所の周囲で縮小するサークルがなるべく小さくなったタイミングで、投球ボタンをタップするだけ。
タイミングに応じてPERFECT、GOOD、NORMAL、BADの4段階で判定され、投じたボールの威力やコントロールの精度が変わってくる。
打球が内野に転がったら、任意のベースにボールを投げてランナーを刺す必要がある(ランナーなしなら1塁に送球)。
内野手、外野手ともに捕球までは自動だが、微妙な打球が飛んだときには内野安打になってしまうこともあったので、あまりモタモタとせずに素早く打球を処理しよう。
なお、外野手がゴロを捕球した場合には、「中継」でボールを内野に戻すことが可能だ。
試合の進行はかなり早く、テンポよくペナントレースを進めていくことができる。1試合の所要時間はおおよそ10分ほど。
ただ、相手の投手はストライクゾーンを外した球を投じてくる。焦ってクソボールをフルスイングしてしまわないように気をつけよう。
チームの管理と選手の育成
「チーム管理」では、各試合で起用する選手たちのラインナップを設定したり、育成などを行ったりすることができる。
投手のラインナップは、先発5人、抑え3人、ロングリリーフ1人、セットアップ1人、フィニッシャー1人の合計11人。
また、野手はレギュラーと控えを合わせて合計14人を登録できる(日本のプロ野球は一軍28人制だが、メジャーリーグは25人)。打線のラインナップは、DHあり、なしの2パターンを設定する。
例えば、3人の投手がプラチナ以上のグレードだった場合、「体力+2」と「回復+2」の効果が得られる「プラチナ 投手Lv.1」のチームセットを選択できる
選手の育成は「強化」と「覚醒」の2つのやり方で行う。
強化では、選手の経験値を上げてステータスをアップ。経験値は、試合で手動プレイを選択したり、不要な選手を素材にしたりすることで入手できる。上昇させるステータスの項目は任意で選択可能だ。
それぞれの選手のグレードによって強化上限が決まっているが、強化がマスター状態になれば覚醒を行うことができるようになる。
覚醒を行うには、同じグレードのマスター選手が2名必要になる(1名は素材となる)。1名しかいない場合は、素材として課金通貨の「スター」を代用することが可能だ。
そして覚醒に成功すると、1グレード上の選手を獲得! ただし、失敗する可能性もあるので、その点は注意しよう。
「トレード」では、自分のチームで不要となっている選手を何人かピックアップして、トレード市場に放出する。
その内容によって、獲得できる選手のグレードが変化するが、どんな選手がやってくるかは天のみぞ知るだ。
投手と打者の駆け引きが面白い! メジャーならではのモーションにも注目
ゲームモードは「シーズンモード」と「対戦モード」、そして「マッチデー」の3種類。
このうちのマッチデーは、ゲームをプレイしている当日に行われる試合をゲームの中で再現しようというもの。実際の対戦カレンダーによって試合の組み合わせが決定される。
プレイした時点では、まだリリース直後ということもあってサーバーが安定していなかったのか、頻繁にメンテナンスが行われていてプレイしづらいということがあった。この辺り、ぜひとも改善していただきたい。
また、スペックの低い古めの端末だと、ゲームを始めてもサーバーに接続できない状態となることもあった。
とはいえ、野球ゲームとしてはかなりクオリティーの高い出来栄えとなっている。特に、投球および打撃時の駆け引きは、シミュレーションゲームとしてもかなり面白い。
グラフィックの質は高く、実にリアルな選手たちの動きを楽しめる。ややわかりづらい要素もあるが、いったん理解してしまえば特に問題はないだろう。
内野手の送球など、日本のプロ野球選手とはかなり違うモーションも再現されているので、そういった部分にはぜひ注目してもらいたい。
とにかく野球が好き、という人には自信を持っておすすめできるタイトルだ!
前作『MLB パーフェクトイニング15』との連携要素
●連動可能なコンテンツ
– HIVE、facebook、Googleアカウント
– 選手ドラフト、経験値、トレーニングポイント
– チーム情報、選手カード、アイテム(インベントリ、郵便箱)の情報
– すべてのスターパッケージ、毎月累積報酬、VIPポイントとランク
●連動不可能なコンテンツ
– 対戦モード、シーズンモード – マッチデー、デイリーミッション
– チュートリアル、ゴールデンボールリスト
– ゲストアカウントは70日後に一括削除
- 使用した端末機種:iPhone SE
- OSのバージョン:iOS 9.3
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:4.0.0
- 課金総額:0円
(C) GAMEVIL, Inc.