協力プレイで最高に遊びやすく進化したオンラインRTS
『ヴァイキング:クランの戦争』はタイトルのとおり、自由と権力、恐れと暴力が支配する非情なヴァイキングの世界が舞台となっている。
本作をプレイしてまず驚かされるのが、「壮麗」と表現されたグラフィックのクオリティーと操作の軽さだ。
よく見ると、建物の影まで用意されているというこだわりっぷり。この作り込みは町だけにはとどまらず、世界中のあらゆる景観が細かく描かれている。
この美麗さを保ちながらも、操作性はバツグン。フリックでの移動や、ピンチアウトとピンチインでの拡大および縮小などの動きが非常になめらかで、ストレスを感じずに没頭できる。
基本的なゲームの流れは、建築物を作り部隊を訓練して他プレイヤーなどとの戦闘に備えるという、ストラテジーゲームではおなじみのもの。
ほかにも、「タスク」と呼ばれる選択して指定の時間を待つだけで報酬がもらえるものや、タップするだけでランダムで何かがもらえる「ロキの宝箱」など、より遊びやすくなるコンテンツが数多く用意されている。
資源は自動回収!
資源を生成する建築物を用意しても、一定時間でたまった生産物をタップしていかないと資源を回収できないゲームが一般的だ。
しかしながら本作では、該当する建物を完成させるだけで、タップなどの操作をせずとも資源が次々に蓄積されていく。
そのため、チマチマとゲームをのぞく必要がなく、遊びたいときにだけプレイすればいいという親切設計となっている。
影響力のあるヤールを目指せ
本作では、ストラテジーゲームではおなじみの「資源」が5種類(食料、木材、鉄、石材、銀)あるのに加え、「影響」というステータスが重要な要素となる。
敵を襲撃して略奪をせずとも、影響は町を発展させていけば徐々に増えていき、プレイ中に減少するということはなかった。
徐々に増えていく影響の数値を見ると、自分の努力が町の発展に反映されていくのがひと目でわかり、思わずうれしくなってしまう。
100人で協力し合える「クラン」
建物のレベルが上がってきたり、大きな建物を建てようとしたりするときには、完成までにそれなりの時間を待つ必要が生じてくる。
ときおりもらえる時間短縮アイテムを使えばブーストは可能だが、それでもいつかは限界がくるはず。
そこで有効なのが、「クラン」のメンバー同士による援助だ。クランは、最大100人で集まれるコミュニティーとなっている。
クランではメンバーだけでチャットを楽しめるだけでなく、建築や知識のアップグレードなどへの援助を相互に行うことが可能だ。
特に回数制限も設けられておらず(受け取れるポイントには上限あり)、気軽に助け合うことができる。
このシステムのおかげか、いっしょに遊んでいる感覚をいっそう味わいやすくなっており、クランメンバーと仲を深めやすい工夫が盛り込まれているといえるだろう。
また、クランにはそれぞれ言語が設定されている。海外プレイヤーが多いのが現状だが、日本人用のクランも続々と設立されているので、安心してほしい。
さらに、今回のプレイでは体験できなかったが、タイトルの名前にもなるほど「クランの戦争」は熱く繰り広げられるはずだ。
激しい争いの中で勝どきを上げるためにも、クランメンバーと協力し合い、準備を万全なものとしていこう。
コロコロ変わる「コンペ」で競え
本作では個人とクラン用に1つずつ、「コンペ」と呼ばれる他プレイヤーと競い合う期間限定イベントが常に開催されている。
毎回さまざまなテーマで気軽に争うことができ、飽きが来にくい工夫がなされているのは特筆すべき点だ。
ストレスフリーのリアルタイムストラテジー
日本語の言い回しに違和感を覚えることは多々あったが、プレイする分には気にならないレベル。
本作を遊んでみての印象としては、ストラテジーゲームで遊びづらかった部分、面倒だった部分を取っ払った遊びやすさを追求した作品に仕上っているように感じた。
またまだ紹介しきれていないコンテンツも多数存在する。ここに紹介するのはその一部。
今回紹介することができたのは、本作の魅力のほんの一部に過ぎない。実際にプレイしてみて、その人気の理由を解き明かしてみてほしい。
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 9.3.2
- プレイ時間:約2時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.6.0
- 課金総額:0円
(C) Plarium LLC, 2015