新システムと美麗な3Dモデルで歌って踊る
シンデレラたちの舞踏会!
本家『THE IDOLM@STER』シリーズのスピンオフ作品として誕生し、2011年のサービスインから現在まで、まさしく黎明期からのモバイルゲームブームを盛り上げ続けている『アイドルマスターシンデレラガールズ』。本作『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』は、その世界観やキャラクターを継承した上でゲームシステムを刷新し、リズムゲーム主体のアドベンチャー形式へと生まれ変わった、完全新作の『シンデレラガールズ』だ。
ソーシャルカードゲーム型だった元祖『シンデレラガールズ』とのデータ継承的なつながりはないため、初期から同作を追ってきた人も、TVアニメなどのメディア展開で作品に触れたという人も同条件でスタートすることができる。
現在放送中のTVアニメ第2シーズンも佳境を迎え、アイドルたちのひたむきな姿に一喜一憂している方は、この機会にプロデューサーデビューしてみてはいかがだろうか。
よりにぎやかになった新生346プロダクション
ゲームを始めたプレイヤー=プロデューサーは、まず事務員のちひろさんによるチュートリアルを受けることになる。アイドルの育成とユニット編成、ライブステージ、ルーム拡張など、個々の操作はシンプルだがやれることは意外と多いので、ここでのちひろさんの話はちゃんと聞いておこう。
イベントシーンにかぎらず、本作はいたるところでキャラがボイス付きでしゃべるので、とにかくプレイ中はにぎやかな印象だ。アニメでもおなじみの卯月、凜、美央の3人と、ガシャによるランダム選出のアイドル10人をお迎えした後は、いよいよ本作のキモとなるLIVEシーンにチャレンジしよう。
LIVEはプロデューサーの腕の見せどころ
本作の見せ場となるLIVEシーンはリズムゲームになっており、プレイヤーは音楽に合わせて画面を流れてくるノート(アイコン)をタイミングよくタップしていく。つまり、自分のアイドルたちのステージの成否が、物理的にプレイヤーの腕に掛かってくるというシステムになっているのだ。
リズムゲームの難易度は楽曲ごとに、ごく簡単なものからかなり難しいものまで自由に選べるようになってはいるが、自分の働きがアイドルの今後を左右するとあっては自然と背筋も伸びるというもの。ミスが重なりゲージがなくなれば、曲の途中だろうが容赦なくライブが打ち切られる。
このショックは思いのほか胸にくるので、再挑戦時には「絶対成功させるぞ!」と、まるでアイドルと一丸になったような気持ちで臨むことができる。とはいえ、いくらゲームに慣れても華やかなステージ上の光景に見とれてタップをミスすることはもう仕方がないというか、筆者も日常茶飯事だと付け加えておきたい。
アイドルを迎え、育て、信頼関係を構築していく
ゲームの要となるアイドルたちは「オーディション」と呼ばれるガチャ(ガシャ)か、LIVE後のリザルト画面で報酬として新たに獲得できる。重複してしまった子は、他のアイドルのレベルやステータスを強化する「レッスン」の素材として活用しよう。
獲得したアイドルは、最大5人までを自由に組み合わせてユニットを組める。ユニットは9組まで保存できるので、完全スペック重視型や、曲の雰囲気に合わせた組み合わせ、はたまた自分の趣味を反映させたユニットなどを、その日の気分で簡単に切り替えることが可能だ。
LIVEに出演したアイドルは「親愛度」が上昇していき、これが最大値に達するとレベル上限解放のための「特訓」を行うことが可能になる。特訓にはゲーム中で入手できるアイテムが必要だが、特訓後は衣装が新しいものに変化し、コミュと呼ばれる個別イベントが開放されるので、お気に入りの子はぜひ頑張って特訓してあげよう。
コミュでもっとアイドルのことを知ろう
このゲームでのいわゆるストーリーモードに当たるのが「コミュ」だ。ドラマパートとLIVEシーンで構成される「ストーリーコミュ」は、これを見ることでLIVEの新しい楽曲が開放されていく。そして開放された楽曲をクリアすることで、次のストーリーコミュが見られるという仕組みになっている。
コミュではスタミナの消費などはないので、遊べる楽曲を増やすためにも、開放されたストーリーコミュは積極的に見ていこう。
一方で、アイドルごとの個別エピソードを楽しめるのが「アイドルコミュ」だ。こちらはファン数や特訓の進行によって開放されていき、内容はアイドルの人となりにスポットを当てたプライベートな内容となっている。これを見ることで、キャラに対する理解をさらに深めることができるだろう。
ルームを拡張してボーナスを獲得!
家具などを購入し、事務所をデコレーションする本作ならではモードが「ルーム」だ。直接のゲーム進行には影響しないが、特殊効果を持つ家具を入手することで、ゲーム中でさまざまな恩恵を受けることができる。
数時間おきにプレゼントアイテムがもらえる家具や、LIVEでのアピールポイントを増加させてくれる家具などは、やりくりの多い序盤にぜひ入手しておきたい。また、事務所の中では常に自分のアイドルたちがちょこまかと動き回っているので、リズムゲームで疲れた目と心の保養にもなってくれることだろう。同僚となった他プレイヤーのルームを訪問することも可能、その人のユニット編成や趣味を少しだけのぞき見ることも可能だ。
自分のプレイ環境に合わせた細やかな設定
前述のとおり、本作はLIVEシーンで3Dグラフィックを多用しているため、旧型の端末では処理落ちやそもそもの表示ができない、というケースが考えられる。しかし、そこであきらめるなかれ。豊富に用意されたグラフィック周りのオプションにより、可能な限りプレイ環境に対応させることができるようになっている。
解像度の切り替えや先に挙げた3D/2D表示の選択、一部ステージ演出のON/OFFによって、かなりグラフィック周りの負荷を試行錯誤することができ、端末の処理を軽減することができる。
さらにリズムゲームのタップのタイミング調整も装備されており、これを活用することで処理落ちによる実際のタップとゲーム処理上のズレをすり合わせることが可能だ。これらの設定を駆使すれば、「重くて全然ゲームにならない」というケースは、かなりの確率で回避できるのではないだろうか。
期待以上の出来栄えにアイマスファンも納得!
多くのファンが待ちに待ったタイトルであり、サービスイン前からの期待も大きかった本作。ふたを開けてみれば、その期待を裏切らないクオリティーと密度で、時間を忘れて楽しむことができた。登場キャラもアニメ版に偏らず、ガシャで意外なキャラが出てくるたびに「え、こんな子まで使えるの!?」とうれしい悲鳴を上げている。
ローディングは多めだが、それをカバーする演出も多数用意されており、体感時間的にはそれほど気にならない印象だ。ぜひ、この魅力的なアイドルたちのステージを一緒に盛り上げて楽しんでもらいたい。
- 使用した端末機種: Nexus 7
- OSのバージョン:Android 5.1.1
- プレイ時間:約5時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.5
- 課金総額:0円
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