Groove Galaxy 【ゲームレビュー】

『Groove Galaxy』は、楽曲のリズムに乗って「ノーツ」を集め、惑星への入植を進めていくクッキークリッカー系のゲームだ。スマホゲームではおなじみのタップ&放置で進めていくタイプのゲームながら、リズムゲームの要素を取り入れることでそれらとは一線を画する作品となっている。

 クリッカーとリズムゲームの夢のコラボが再び!

『Groove Galaxy』は、以前に紹介した『グルーヴプラネット』の続編となるタイトル。

さまざまな曲を聴きながら、ビートに合わせて画面をタップすることで「ノーツ」を集めていく、クッキークリッカー系のリズムゲームだ。

こちらがメインとなる画面。色合いが美しい世界だ。空からは雪のように音符が降り注ぎ、地中はまるでレコードが埋め込まれたかのようになっている小惑星が舞台となる

ノーツとは音符のこと。この世界では音楽が愛され過ぎているせいか、集めたノーツをお金のように使うことができる。

リズムに乗ってノーツを稼ぎ、建築物を建てて次々と惑星を開発していくのが主な目的となる。

最初は基地のみが建ち、住民も1人しかいないさびしい惑星となっている。ここにさまざまな建築物を建てていき、誰もが入植したくなるような魅力的な惑星にしていく

お気に入りのあの曲でのプレイも

ゲームを始めたら、まずは惑星の開発を進めるための曲を選ぼう。本作にはさまざまなテンポの16種類の曲が収録されている。

用意された曲は、どれもリズムに乗りやすいものばかり。曲の雰囲気もそれぞれ異なるが、「C major」や「A major」というようにその曲のキーまで紹介されている

ここで注目したいポイントは、「自分のiTunesに入っている曲でもプレイできる」という点だ。

実際に筆者もiTunesの曲でプレイしてみたが、ちゃんとリズムもその曲に合わせたものになっていて、ありがちな「ゲーム内楽曲よりプレイしづらい……」というような問題はなかった。

むしろ好きな曲なだけあって、ますますノリノリで楽しめた。もともとの収録曲と同じくキー診断までが行われ、どのようなシステムが内部に組まれているのかが非常に気になった。

しっかりと検索機能まで搭載されているので、たくさん曲を入れていていてもすぐに狙った曲でプレイできる

リズムに合わせてノーツ稼ぎ

曲が決まれば、あとはリズムに乗るだけ。「これだ!」と思うテンポで画面をタップし続けてみよう。

タップし始めると、地中のレコードにはリズムに乗るためのヒント(白い丸)が左から右へと流れ始める。自分のテンポに自信がなければ、この白い丸を狙っていくと自然にリズムへ合わせていける

うまくビートに合わせてタップしていくと、音ゲーでもおなじみの「コンボ」が発生。コンボをつなげばつなぐほど、「ボーナス」として集められるノーツに倍率が掛かっていく。

キリのいいところまでコンボをつなぐことができれば、歓声や花火のような演出が! 入植している住民も画面で踊りはじめ、場を盛り上げてくれる

リズムのテンポは自分次第

コンボをつなげられるリズムは、曲によってパターンが1つに限られているわけではない。

曲調にさえ合っていれば、思った以上に速いテンポでもそれに合わせたヒントが現れる

リズムをとってコンボへつなげるのに慣れたら、さらに速いテンポを探ってみよう。自分の慣れてないビートを刻むのはなかなか難しいが、本作でしかできない遊び方だ。

集めたノーツで建物を建てまくれ

1回のタップでもらえるのは1ノーツ。建てたい建築物によっては、10,000ノーツを優に超える費用を求められることもある。

ただノリノリでタップしているだけでは、いつになっても開発のメドは立たない。集めたノーツで、現状でも建てられる建築物や基地のアップグレードなどを進めていこう。

建築物を建てると、1秒ごとに自動でノーツが増えるようになる。さらに、建て終えた建物に投資することでレベルを上げることもでき、より多くのノーツを集められるようになる

基地に投資すると、タップによって集められるノーツの数を増やせる。「リコーダー」はゲームを起動していないときでもノーツを集めてくれる施設。アップデートすることで、集められるノーツの上限値をさらにアップできる

こうして、徐々に効率よくノーツを集めていき、惑星ごとに決められた目標を達成できれば、その惑星の開発は完了となる。

基本的には、その惑星に建てられる建築物をすべて建て、一定のレベルまで上げることが目標に設定されている

入植し終えた惑星の中心には音符マークが刻まれ、旗が立つ。このように、入植した惑星を次々に増やしていこう

まっさらな気持ちで新規開拓

クッキークリッカー系のゲームといえば、メガ、ギガ、テラ……と急速に増える数値が見どころの1つ。

もちろん、本作でも倍々に増える数値を眺めることはできるが、意外にも惑星間でノーツや基地のレベルを引き継ぐことはできない仕組みになっている。

新たな惑星に到着すると、最初と同じく基地のみある0ノーツの状態からのスタートとなる。背景や雰囲気も惑星によって異なり、新たな気持ちで開拓を進められる

そのためか建築に必要なノーツ数も、他の同系統のゲームより少なめに思えた。

スタートから9つ目の惑星でいちばん高価な建築物「マイク」でも、301M(メガ)ノーツ。この手のゲームはかなりの数やってきたが、この程度であればすぐに建てられる

また、このシステムのおかげで1つの惑星に掛かり切りにならず、同時に複数の惑星の開拓を進めていくといったプレイも可能だ。

惑星の開発は、恒星に最も近い軌道からスタート。同じ軌道にある惑星の入植を完了しきると、その外周となる惑星の開発を……といったように進んでいく

同じ軌道上の惑星であれば、好きな順番で開発を進められる。先ほど紹介したとおり、ノーツの自動収集を最大限に生かした複数同時の開発もできる。

放置した惑星のリコーダーが満タンになると「COLLECT!」という表示が。このように平行して進めると、より効率よく開発できる。一気にゲームをやり込みたい人にはおすすめしたいプレイスタイルだ

リズムに乗りながらメリハリつけて楽しめる暇つぶしゲーム

ほかのクッキークリッカー系のゲームとは違い、惑星の入植完了という1つの区切りが用意されており、タップも無心で連打していればいいわけではない。

そのためか、ただ単にタップし続ける作品よりも「遊ぶときにだけしっかりと集中して楽しめる」というクッキークリッカー系のゲームでありながら、放置ゲームらしくはない作品に仕上っているように感じた。

プレイ中に時折出現するUFOの滞在時間も短め。撃破できるとさまざまなメリットが得られるが、少しでも目を離すとまず撃退できず、住人が連れ去られてしまう

また、本作はおしゃれなミュージックプレイヤーとしての可能性も感じた。

作品全体の雰囲気が非常にいいので、通勤、通学時などのちょっとした手持ち無沙汰な合間にプレイすれば、より充実したひとときを過ごせるはずだ。

リズムに乗っていくと、徐々に気分上々に。日ごろのうっぷんも晴れていくようだ

また、本作は現状でiOS版のみの配信となっている(2016年7月8日時点)。残念ながらAndroid端末ではプレイできないが、前作の『グルーヴプラネット』であればAndroidでもプレイできる。

内容は異なるが、スマホに入れた音楽でのプレイにも対応しており、大筋は同じタイプのゲームになっているので、Androidユーザーで本作が気になった方は、そちらをチェックしてみることをおすすめする。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.2
  • 課金総額:0円

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