チェイン・ザ・ナイト【ゲームレビュー】

『チェイン・ザ・ナイト』は、つながるRPG『チェインヒーローズ』に新たなゲーム性とストーリーを加えてリニューアルしたタイトルだ。色と数字をつなげる基本ルールはそのままに、「役」そろえる戦略性が楽しめるように生まれ変わっている。

つながるRPGが装いを新たに登場

本作は、昨年に配信が開始されたつながるRPG『チェインヒーローズ』の外伝的作品となっており、基本的なゲーム性をそのまま踏襲している。

前作『チェインヒーローズ』は、色もしくは数字が同じユニットを場に出してつなげていくという、トランプのポーカーをアレンジしたようなルールの作品で、ロックバンドの氣志團とのコラボでも注目を浴びた。

そこに、場に出たユニットの色と数字の組み合わせによる「役」を加え、バトルを戦略的にパワーアップさせたのが本作『チェイン・ザ・ナイト』だ。

主人公の父親を追い求めるストーリー。妖精のファティとともに、同じ旅路を冒険していく

3種の役で勝利を勝ち取るバトル

バトルは、プレイヤー自身と3人の仲間の計4人で戦うことになり、1人プレイではCPUが仲間として加わってくれる。

1人ずつユニットを場に出していき、その組み合わせで敵へのダメージが決まっていく。1ターンの具体的な流れは下記のようになっている。

  • 1人目が場にユニットを出す
  • 2人目~4人目が順に、同じ色か数字のユニットを出す
  • 再度、1人目~4人目までユニットを場に出し、計8体が場に出そろう
  • ユニットの攻撃力や役、チェイン数に応じて敵にダメージ
  • 生存している敵の反撃

違う色・数字を場に出すこともできるが、そこでチェインが途切れてしまい、与えるダメージが本来より減ってしまうというデメリットが待っている。

なるべく、同じ色・数字でチェインをつなげることが、基本的な戦略だ。

異なる色と数字を出すことは、チェインが途切れてダメージが減るうえに、役を作りにくくなるというデメリットも。なるべく避けたいところだ

またユニットを場に出す前に、ユーザースキルを使用することができる。手札のユニットを入れ替えたり、色・数字が合わなくてもチェインをつなげるなどの効果がある。

ユーザースキルは、スキルポイントが残っていれば1ターンに何回でも使用できる。手札のユニットを変更する「1体チェンジ」と「4体チェンジ」を利用して、チェインや役を狙っていこう

場に出たユニットで作れる役は、カラー、ナンバー、ストレートの3種類。いずれも、ユーザースキルを発動するためのポイントを回復する効果が発動する。

カラー

同じ色のユニットを3、5、8枚場に出すことで発動。

3枚で「3カラー」、5枚で「5カラー」、8枚で「8カラー」となる。この命名ルールは、その他の役でも同様だ。

ユーザースキルポイント回復量
3カラー5
5カラー5
8カラー10

カラーは最も発動させやすい役で、8カラーもじゅうぶん狙うことが可能だ

ナンバー

同じ数字のユニットを3、5、8枚場に出すことで発動。カラーが5色なのに対して、数字は1~9までの9通り存在するため、やや組みにくい役となっている。

ユーザースキルポイント回復量
3ナンバー5
5ナンバー5
8ナンバー10

ユニットのナンバーは手札に来た時にランダムで決まる。画像のように、チェインがつながっていれば連続でなくても役は成立する

ストレート

ストレートは、例えば「5・6・7」のように、連続する数字を場に出すことで発動する役。発動枚数は、カラー・ナンバーと同じく、3、5、8枚となっている。

ユーザースキルポイント回復量
3ストレート5
5ストレート5
8ストレート100

連続する数字をつなげるので、同じ色でそろえる必要がある。そのため、カラーと同時に発動することになるので、ユーザースキルポイントを大量に回復することが可能だ。

連続した数字であれば順番は問われない。よく確認しないと、ストレートのチャンスを逃してしまうこともあるので、要注意だ

パーティー編成は16体の大所帯

バトルに使用するパーティーは、5属性のユニット3体ずつとリーダーユニット1体の計16体で編成する。

どれか1体でも欠けるとパーティーとして成立せず、使用することができないのが特徴だ。

手札に出る色の割合が一定になるためなのか、各属性3体ずつ編成することが必須。合計16体からなる大所帯を編成しなければならない

リーダーに設定したユニットのみリーダースキルが発動し、そのパーティーの特徴を決定づけることになる。特定の属性のHPや攻撃力を強化するなどの効果があるようだ。

リーダースキルは、高レアリティーのユニットしか所持していない。ガチャで手に入れたユニットをリーダーにして、強力なパーティーを編成しよう

キャラクターには進化やレベル、スキルレベルといった育成要素があり、パーティーの16体すべてを育てきるのは骨が折れそうだ。

独特なバトルシステムながら初心者でも遊びやすいRPG

数字と色、役を意識してユニットを場に出して戦うバトルは、他の作品にはない独特なシステムだ。

しかし実際にやってみると、見た目よりシンプルなゲーム性に感じる。『チェインヒーローズ』を遊んでいるプレイヤーでなくても、すんなり入っていけるだろう。

コマンド選択やスキルをタップするだけのRPGに飽きた人にプレイしてほしい作品だ。

1つ残念なのは、一部のクエストではマルチプレイも実装されているが、プレイヤーが少ないためか、なかなかマッチングされないという点。

今後、マルチプレイに対応したクエストが増えてくれると、さらに盛り上がりそうだ。

現在マルチプレイが可能となっているのは、イベントクエストの「魔宝石ざくざくクエスト」という、課金アイテムの魔宝石がもらえる簡単なクエスト。今後、高難易度のクエストでマルチプレイができることに期待したい

  • 使用した端末機種:iPhone 6s Plus
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.6
  • 課金総額:0円

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