夢の世界を音楽に合わせて駆け抜けよう
主人公カイトは夢らしき世界をスケボーで突き進んでいく。ヒロインのアヤを背負いながら走るカイトにさまざまな障害物が迫ってくるので、これを避けていかなくてはいけない。この障害物はBGMのリズムに合わせて出現するようになっているので、かわしていくことで自然とリズムゲームらしくなっていく。
背景は町や森の中だけでなく、戦場や廃墟を走っていく場面もある。ステージを進んでいくと次々と変化していくので、多彩で飽きない
ステージクリア後にはスマホによるふたりの短いやりとりが見られ、会話からアヤはなんらかの病気を患っていることが見える。何かからの脱出や逃亡を描いているのか、プレイしていると2人を取り巻くストーリーにも興味がわいてくる。
解説シーンはないので、ストーリーはスマホでのふたりの会話から想像するしかない。幻想的な世界観とあいまって、想像力をかき立てられる構成だ
アクションゲームのようなリズムゲーム
本作は、クラシックをはじめとした聞きなじみのある楽曲のアレンジに合わせ、障害物だらけのステージを駆け抜けていく。画面を長押しすると、そのレーンに向かってカイトが移動する。障害物のないレーンにカイトを誘導していくのが基本だ。
障害物はバイクや車、木箱などステージに応じて多彩に変化。かなり数が多いので、常に画面を注視していないと危険だ
その他に、上方向にスワイプすることでジャンプも可能になっていて、中にはジャンプでないとかわせない障害物もある。手前や横など、見えないところから迫ってくる障害物は、事前にサインが出現するので、これを頼りにかわしていこう。
サインの出現からすぐに障害物が来るため、かわすのはなかなか難しい。全体的に難易度が高めのゲームとなっている
障害物だけでなく、ところどころで星マーカーが出現する。これは通常のリズムゲームと同様にタップによって反応するもので、同時押しや長押しとスライドといったパターンもある。
同時押しがあるため、片手持ちでのプレイは困難。通勤電車などの混雑した場面では、プレイしにくいタイトルだ
画面右上のゲージはステージ中徐々に増え続け、障害物にぶつかると減少する。星マーカーのタップに成功したり、光っているレーンの上を走たりすることで大きく増加する。ステージ終了時に、このゲージが50%を越えていればステージクリアとなる。
しかし、カイトを動かすためにレーンに触れると光っているのが見えづらくなるので、これはプレイしていくなかで記憶していくのがよさそうだ。確実にとっていかないとクリアできないというほどのものでもなく、もう1 つの得点源である星マーカーはレーンに重ならないので、さほどストレスにはならない。
障害物による減少量が大きく、増やすよりも減らさないようにするのがなかなか難しい。どちらかというと障害物の回避に力を入れたほうがクリアしやすくなる。そのせいもあってか、リズムゲームでありながらよりアクション性を強く感じる
エディットで無限に増えるステージ
本作の特徴として、ステージのエディットができる「コミュニティPlayTrack」も挙げられる。スマホに入っている楽曲をベースに、障害物や星マーカーを設定してオリジナルのステージを作成できる。
作ったステージはアプリ上から他ユーザーとの共有も可能だ。もちろん、他のユーザーが作ったものをプレイすることもできる。オリジナルのステージでハイスコアを競ってみるといった遊び方もできそうだ
独特の操作感になじめると奥深さが見えてくる
リズムゲームといいつつ、アクション要素が強いことに最初は戸惑うかもしれないが、リズムに合わせて迫ってくる障害物を軽やかに避けられるようになると気持ちがいい。クリアに必要な50%を達成するだけでも、そこそこの難易度になるので遊びごたえは抜群だ。
ストーリーや世界観といったフックもあり、なんとなく先が気になってプレイを続けたくなる。また、コミュニティPlayTrackをのぞいてみて、知っている楽曲があるとついつい夢中になってしまう。操作感や世界観になじむことができれば、長くハマれるタイトルだろう。
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 9.2
- プレイ時間:約3時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.7
- 課金総額:0円
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