かわいく擬人化されたねぶた祭りやたこ焼きが
画面狭しとスマッシュしまくる!
『ご当地大戦 天下統一スマッシュ』は、あの『天下統一クロニクル』のプロデューサーやデザイナーが開発を担当。『天下統一クロニクル』ではリアル路線だったイラストが、本作では3頭身程度にデフォルメされて萌え度がアップ。バトル画面ではさらに2頭身ほどに縮まったちびキャラたちが登場し、かわいいもの好きの心までスマッシュしてくれる作品だ。
所属地域を決めるのは、あふれんばかりの地元愛か? それとも見た目か?
チュートリアルでは最初に、所属する都道府県を選択。選んだ都道府県のキャラクターを1体受け取ることができる。入手できるキャラはそれほど強くはなく(星3程度)、ガチャでも手に入れられるので、どれが来ても特に問題はない。ただし、所属した都道府県は後から変えられないので、地元が大好きだったり、「あの県にあこがれる!」といった好みがあったりする人は、よく考えて所属を選択しよう。
ちなみに、本作でキャラクターを入手するメインの手段は、やはりガチャ。値段は1回600円(シングル)。これは『モンスト』と同じだが、1つだけ問題がある。それは、ゲーム内通貨でガチャを回す場合に50個/回のダイヤが必要になること(『モンスト』の5個と比べて格段に多い)。1ステージクリアで入手できるダイヤはだいたい1個なので、無課金で進める人は少々キャラ集めが難しいように思える。ダイヤがもらえるイベントやミッションなどを精力的にこなしていく必要があるだろう。
なお、すでに所持しているキャラがかぶった場合には「魂の共鳴」が発生し、キャラクターのレベル上限がアップする仕組みだ。
オーソドックスなひっぱりゲームに、ストップや城門戦などの要素を追加
バトルの基本システムは、自分のキャラクターをタップして引っ張り、指を離して敵にぶつけるとダメージが入るという、従来のひっぱりゲームとほぼ同じ。敵を全滅させるか、城門を突破すればステージクリアとなる。ただし、相手のターンでは敵キャラクターもこちらにぶつかってくることに注意。このあたりは、敵がその場で攻撃を行う『モンスト』と異なり、『キン肉マンマッスルショット』などと似ている点だ。
敵以上に注意したいのが、ステージ上に配置された数々のギミックだ。移動を邪魔する柵や、触れるとダメージを受ける爆弾、移動方向を無理やり変更する強風など、多様な種類があってプレイヤーを妨害してくる。
特に、爆弾は触れるだけで1,000ものダメージを受けるため、序盤ではそれが原因で敗北になる可能性もある。逆に、敵が触れた場合はこちらのチャンスとなるので、絶対に触れないように移動しながら戦闘を有利に進めよう。
バトルでは敵もガンガンこちらにぶつかってくるので、序盤だからと余裕ぶっていると、撃沈されることもしばしばある。特に、ギミックがあるステージはよくわからないうちにダメージが蓄積していくので、方向指定は綿密に行わなければならない。「ガンガンぶつかって敵を倒したい!」という人にとっては、少々ストレスがたまるシステムだ。
星1ランクのキャラクターでも最強を目指せる!
所持しているキャラクターは、経験値用のアイテムやほかのキャラクターを組み合わせることで、レベルやステータスを強化することができる。また、パラメータに上限がないため、どんなキャラクターでも最強を目指せるのが本作のウリの1つだ。
レベルがMAXになると進化可能となり、レア度を1つ上げることができる。それを繰り返すことでレア度を上げたり、また「魂の共鳴」で最大レベルを上げたりすることで、どこまででも育成することが可能だ。
戦術的な進化を遂げたひっぱりゲーム! キャラクターのかわいさにも注目
『モンスト』や『キン肉マンマッスルショット』と比べて画面に表示されるキャラクターが小さいため、全体的にステージのスペースが広くなっている。そのため、敵に何十回もぶつかって味方とのコンボが乱れ飛ぶような爽快感は、残念ながらあまり感じられなかった。
その分、ギミックを避けながら味方を守る位置にキャラクターをストップさせるなど、指先のテクニックが必要となるのは工夫のしがいがあるところ。細かい操作が要求されるので、今までのひっぱりゲームをより戦術的に楽しみたい人には向いているといえるだろう。
また『戦国クロニクル』のスタッフが開発していることから、これからも魅力的なキャラクターはドンドン増えていくはずだ。地元愛にあふれるゆるキャラ好きな人も、ぜひ注目しておいてもらいたい。
- 使用した端末機種:iPhone 4S
- OSのバージョン:iOS 8.3
- プレイ時間:10時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
- 課金総額:0円
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