LINE ファイター【ゲームレビュー】

LINE GAMEが贈る新作アクションRPG『LINE ファイター』。横持ちのプレイスタイルがら、片手で存分に楽しめる操作感が特徴の作品だ。おなじみのLINEキャラクターといっしょに、最強最悪の悪党「マモン」を倒す冒険へと出かけよう。

かわいい見た目とは裏腹の超本格アクション

本作は、3Dのキャラクターがぬるぬるとスムーズに動く、ベルトスクロール型のアクションRPGだ。

敵・味方のグラフィックがよく作り込まれており、どのキャラクターもかわいく仕上がっている

舞台となるのは、とある都市。おなじみのLINEキャラクター「ブラウン」「コニー」「ムーン」の3人からなる「ファイターズ」は、悪党マモンによって危機が訪れた都市を救うために現れた。

激闘の末にマモンたちを制圧し、都市に平和を取り戻す

しかし、「知られざる巨大な悪」と手を組み、マモンが脱獄してしまう。その危険を察知した「サリー」局長がファイターズを再び呼び集める。

再び危機が訪れようとしている都市を守る闘いが、今始まる

さまざまなアクションも直感的操作で

アクションゲームでいちばん気になるであろう操作は、画面スライドで移動、画面やアイコンをタップして攻撃、フリックで回避と非常にシンプルなものとなっている。

行きたい方向へ指を滑らせて移動。左右はもちろん、上下など全方向に移動可能だ

画面の好きな場所をタップして攻撃! 連打することで、自然にとコンボを組み合わせることができる

素早く指をスライドさせて回避。上下左右どの方向にも避けることができる

アクションゲーム慣れしていなくても、直感的にプレイしやすくなっている。

さらに攻撃では、1タップで発動する強力な「スキル」と「必殺技」も用意されている。

アイコンタップで、武器に搭載された固有スキルを発動。MPを消費して発動できる強力な攻撃方法だ

ゲージがたまると使用できるようになる必殺技は、一発逆転を狙える大技だ。敵が何人いようとも一掃してしまうほどの破壊力を持つ

2分程度でサクッと遊べるゲームシステム

ストーリーは、基本的にどのバトルも3回のザコ敵襲来と最後のボスバトルの、合計4ウェーブで構成されている。

敵キャラクターごとに攻撃方法が異なり、その種類自体も多い。立ちはだかるボスもさまざまだ

各バトルでは目標として3つの「ミッション」が定められており、これを達成することを意識して進めていくとスムーズに楽しめる。

「1分30秒以内にクリア」というミッションが、多くのバトルに設定されている

ミッション内容からもわかるとおり、少しぐらい手間取っても1バトルはだいだい2分あれば片がつく。そのため、ちょっとした合間を縫ってプレイしやすいゲームシステムとなっている。

多彩なバトルモード

今回は遊びつくせなかったが、ストーリーモードのほかにも以下のようなモードが用意されている。

  • タイムアタック
  • 基地攻撃
  • デイリーステージ
  • PvP

ランクを上げていくと新たなコンテンツが徐々に開放されていくので、実際にプレイして確かめてほしい。

唯一プレイできたタイムアタックは、制限時間内に10回出現する敵軍団を倒すステージとなっていた。敵の数が多く、ストーリー以上の爽快感が得られたことをお伝えしておこう

キャラクターと武器でガラリと変わるモーション

ファイターズの3人はそれぞれ装備できる武器が異なり、ブラウンなら近距離攻撃、コニーなら遠距離攻撃といったように、得意とする場面も変わってくる。

また、同じファイターにも数種類の武器が用意されており、武器種によってまるで違う攻撃モーションを繰り出すことができる。

簡単に各キャラクターの特徴を紹介しよう。

ブラウン

  • 使用武器:野球バット、両手ハンマー、電動のこぎり、巨大ドリル、槍、ロケットパンチ、100トンハンマー
  • タイプ:近距離特化型でHPが高い

スタートから使用できるブラウンは、最も使いやすい近距離ファイター。

大きなモーションから繰り出される攻撃は1発1発が重く、ダメージが高い。

もちろん武器も巨大なものが多く、無言でブンブン振り回して戦う姿はどことなくかわいらしい

コニー

  • 使用武器:ゴムパチンコ、ブーメラン、ボーガン、二丁拳銃、ジャベリン、バブルガン、キューピッドの弓
  • タイプ:遠距離特化型

エピソード1の途中で合流するコニーは、遠くから一方的に攻撃して敵を倒していくスタイルのファイターだ。

ボスでも近距離攻撃を得意とする敵は多く、ブラウンでは太刀打ちしづらい相手と非常に相性がいい。

敵のとても強力な攻撃も、交わしながらダメージを与えていけるのが魅力だ。ブーメランは戻ってくるときにもダメージ判定があり、移動しながらうまく敵に当てられると楽しい

ムーン

  • 使用武器:ナックル、トンファー、グローブ、鋼棒、ヌンチャク、芭蕉扇、クロー
  • タイプ:近距離を得意とするスピード型

エピソード3でようやく使用可能となるムーンは、素早い連撃を得意とするファイター。

コンボを稼ぎやすく、個人的には最も爽快感が得られやすいおすすめのキャラクターだ。

移動スピードも速く、ボコスカと敵を殴って次々と倒していける。回避性能も高く、ニンジャやシーフといったイメージの動きを楽しみたいプレイヤーにはもってこいのキャラクターである

装備で見た目もステキに!

各キャラクターには、4種類の武器と2つの防具、アクセサリーとリングを1つずつ装備させることができる。

装備することによって自分好みにステータスを上昇させることはもちろん、それぞれの装備の見た目が反映されるようになっているため、おしゃれも同時に楽しめるようになっている。

何も装備しないと、セクシーな下着姿に。残念ながら(?)、メイン装備となる「基本武器」だけは外すことができない

防具を2つ着けただけで、これだけ見た目が変わる。強さだけでなく、身だしなみにもこだわりたい

アップグレードでより強く

持っている装備は「強化」「進化」「限界突破」という3つの方法で、その能力を向上させることができる。

見た目が気に入ったり、レアリティーの高い装備を入手したりしたら、どんどん強くしていこう。各装備は「ガチャ」や「バトル」で獲得可能だ

状況に合わせてファイターを切り替えよう

プレイヤーは、ファイターの中から1人を選んで戦っていくことになるが、バトル中の好きなタイミングで操作するキャラクターをチェンジすることができる。

いったんキャラクターを交代すると、次にチェンジ可能となるまで一定のクールタイムが発生する。ただし、回数などの制限はないので、状況に応じてキャラクターを使い分けて進んでいこう

敵や装備にはそれぞれ属性が設定されており、ゲーム内で多くが語られることはないが、この相性を考えて交代し、立ち回ることも重要なことになるだろう。

属性には「火炎」「氷結」「雷撃」の3種類がある。火→雷→氷→火→……といった相性でダメージが増減しているようだ

敵の属性はバトル前に確認できる。クリアが難しくなってきたら、敵の属性を意識した装備へと入れ替えて挑んでみよう

どうにもならないときの強い味方!

本作では、たとえストーリーモードであっても、先々のステージでかなり凶悪な敵が立ちはだかる。

全員が集まるまでは簡単だろうと高をくくっていた筆者は、ムーンと合流前に全滅……。格ゲーのようなカウントダウンを見せられてしまうことに

このようにクリアが難しいときは「友だち」に助けを求めよう。

「LINE」でつながったフレンドが本作をプレイしていれば、自動的に友だちとして追加されるシステム。ここで選択して戦えば、2人でバトルに挑むことができる

友だちは、1度手伝ってもらうと24時間は選択できなくなる。選べる友だちがいなくなってしまったら「助っ人」の出番だ。

実際にプレイしているユーザーをバトルに連れていける。600ゴールドを消費してしまうが、心強い仲間となってくれるはずだ

アクションゲームファンも納得の難易度と操作性の良作

数時間のプレイだったが、アクションゲームにあまり親しみのない筆者は、すぐにバトルで苦戦する羽目に陥ってしまった。それだけ本格的なアクションが楽しめるということだ。

かわいい見た目からは想像できないほど歯ごたえのある出来栄えとなっているので、腕に自信がある方にはぜひプレイしてみてほしい。

4時間ほどのプレイで到達できたのはランク10。前に進むことばかりに集中してプレイしていたので、しっかりと強化などをしながらプレイすれば、つまづくことなく進めていけるかもしれない

この手のジャンルのゲームの中では非常に操作感が良く、ストレスを感じることなく楽しむことができた。

時折挿まれるストーリーも見応えあるものに仕上がっており、今後の展開が気になる

ファイターズとマモンによる激しい戦いの行く末を、その目で確かめてみよう!

プレイ動画

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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