スマホ版ウイポは本格的なのにカジュアル!
『Winning Post スタリオン』(以下、ウイスタ)は、『Winning Post』シリーズ初のスマホアプリ。
プレイヤーは競走馬のオーナーブリーダーとなり、最強馬の作成を目指していく。
従来のWinning Post本来のデータ量、本格的なレースなどはそのままに、スマホ向けに遊びやすく進化した内容となっている。
レースに出走登録し、そのレースに向けて調教することを繰り返していくのが基本的な育成の流れ。引退後は種牡馬や繁殖牝馬として血を残していくことが可能
新たな馬は、自らで配合を考えて作り出していく。種牡馬はガチャでの入手がメインだが、自分の馬を利用したオリジナル馬の作成ももちろん可能。世代を超えて配合を考え、よりよい馬を生産していこう
初心者が遊びやすい親切設計
競馬ゲームというと、小難しいデータが多く、とっつきにくいイメージがあるかもしれないが、本作はさまざまな面で非常にわかりやすい。
馬の能力や調子、体重管理などが目で見えるゲームは珍しく、競馬ゲーム初心者でも遊びやすい設計がなされている。
調教によって何が上がるか、今どのくらいの調子なのかなどがひと目でわかる。調教師が自動でメニューを考えてくれる「オススメ」ボタンがあるなど、まさに至れり尽くせり
一度に育成できる馬が1頭のみというところも特徴的。育成に集中できるうえ、ほかの所有馬がその間は歳をとらない。生まれたばかりの馬をすぐに入厩できたりもする
自分好みに調教できる!
『Winning Post』シリーズとして考えると、調教を自分で考えられるようになっている点は大きな変化だ。
所有馬をどういう方向に育てていくかを自分で考えられるので、調教師としても楽しめるようになっている。
能力アップはもちろん、調子やベスト体重の維持、疲労の回復も考慮しなければならない。休養のタイミングなどを目指すレースから逆算するところなどはまさに調教師
レースの臨場感がとにかくすごい!
本作は3Dグラフィックの美しさはもちろん、ファンファーレや実況が本物そのもの。
特に実況は、スマホの競馬ゲームで初めて、レース進行のすべてに音声が入っているという。
競馬場やテレビでレースを見ているような圧倒的な臨場感を味わうことができるはずだ。
音声は『ウイニング競馬』でおなじみの矢野吉彦アナウンサーが担当。オリジナルの馬名以外はすべて読み上げてくれる
レースやジョッキーはすべて実在のもの。海外や地方のG1が充実しているところも『Winning Post』ならでは。大井競馬場のナイトレースも再現されている
馬データは1万種類超え! 名馬がライバルとして多数登場
競走馬の育成時は、1980年~現在までのいずれかの年代が選択され、その世代の馬たちがライバルとして登場する。
1万を超える実在馬データを誇る本作なので、多くの名馬の登場が期待できる。
伝説の名馬と戦い、勝利を目指していこう。
ライバル馬一例
- 1981年 皇帝「シンボリルドルフ」
- 1985年 芦毛の怪物「オグリキャップ」
- 1988年 四冠の帝王「トウカイテイオー」
- 1991年 シャドーロールの五冠馬「ナリタブライアン」
- 1996年 世紀末覇者「テイエムオペラオー」
- 2002年 英雄「ディープインパクト」
- 2004年 七冠の女傑「ウオッカ」
- 2009年 七冠の貴婦人「ジェンティルドンナ」
- 2013年 2016年ダービー馬「マカヒキ」
世代決定時は、JRAのCMをほうふつとさせるムービーが流れる。そうそうたる顔ぶれ相手に、自分の馬がどこまでやれるかを試してみたいところだ
伝説の馬でレースに出れる
ウイスタの特徴のひとつは、歴代名馬を自分の所有馬としてレースに出すことができるところ。
種牡馬としてではなく、現役馬として所有できるゲームは実はあまり多くない。
伝説の馬たちのオーナー気分を味わえることも大きな魅力だ。
チュートリアルでは「キズナ」「ハーツクライ」「スペシャルウイーク」のいずれかを所有できる。スペシャルウイークが活躍した、あの群雄割拠の時代を堪能できるのは、いち競馬ファンとして非常にテンションが上がる
引退後は、種牡馬として利用することも可能。大好きな馬の子供を育てるという楽しみもある
全国一のオーナーを目指すリアルタイム対戦機能
「対戦」機能で全国のプレイヤーと自らの馬を競わせることも可能。
「オレの最強馬」たちがしのぎを削るこの舞台でトップを獲ったそのとき、真の最強馬になれるのかもしれない。
定期的に開催されるレースに出場登録し、規定の時間になるとレースがリアルタイムでスタートする。最大18人のプレイヤーが参戦できるので、かなり熱い戦いが楽しめそうだ
イベントで「シーザリオ」が入手可能だったためか、出走馬はシーザリオだらけ。どれが自分の馬かわからなくなりそうだ
スマホ向けにコンバートされたWinning Post
パラメータや調子の可視化など、スマホユーザーを意識したわかりやすさが非常に印象的な本作。
所有馬が歳をとらなかったり、生まれた幼駒をすぐに入厩できたりと、リアルさに欠ける部分も多少あるが、ゲームと割り切るとかなり便利で遊びやすい。
また、育成好きの筆者としては、自分好みに調教できるようになっている点がうれしい変化だ。
従来の『Winning Post』シリーズは「調教は調教師に任せるもの」という印象が強かったが、本作は育成ゲームとしての側面がかなり濃くなっている。
せっかく競馬ゲーム初心者から、コアなファンまで幅広く楽しめる作品となっているので、通信エラーをなんとかしてもらいたい!
女の子がかわいいのもWinning Postの魅力。秘書の過激衣装は期間限定なのでお見逃しなく!
- 使用した端末機種:Galaxy S7 edge / iPhone 6S
- OSのバージョン:Android 6.0.1/ iOS 9.3.1
- プレイ時間:約3時間30分
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
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