1シーズンのリアルさと打席の駆け引きを備えた野球ゲーム
『プロ野球タクティクス』は、ガチャで入手した選手たちでチームを組み、リーグ戦やプレイヤー同士のランキング戦を戦うという、スマホ向け野球ゲームではよくあるゲーム性。
試合は大部分がオートで進行していくが、ピンチやチャンスなどの重要な局面を迎えると、戦術を選択し実際に操作するアクション要素も備えている。
主にガチャで入手する選手は、制球やパワー、走力などの基礎能力を持っている。さらに、試合中に発動するスキルを覚えさせて強化することが可能だ。
育成した選手でオーダーを組み、より強いチームへと成長させていく、監督のような立場で楽しむこともできる作品となっている。
シングルリーグでチームを日本一に導け!
メインとなるシングルリーグは、実際のプロ野球と同様にレギュラーシーズンとポストシーズン、日本一決定戦で構成されている。
初級・中級・上級の3つの難易度があり、難しくなるほど敵が強くなり、レギュラーシーズンの試合数も増加していくので、優勝も困難になっていく。
レギュラーシーズンは、実際のプロ野球と同様にセ・リーグとパ・リーグに分かれて争うのだが、プレイヤーはゲーム開始時に設定する「お気に入り球団」によって振り分けられる。
ポストシーズンと日本一決定戦は、クライマックスシリーズと日本シリーズに相当し、ルールも現実のものに準じている。
中級で30試合、上級で45試合のレギュラーシーズンは長く感じるかもしれないが、現実のプロ野球のように、大きなゲーム差をひっくり返すような逆転劇もあり得るので、むしろリアルな印象を受けるだろう。
試合では選手の能力が重要
バッティング時は、相手ピッチャーの投じた球にタイミングよくタップすることで、「good」や「excellent」の判定が下り、それにより打撃の結果が決まる。
ただし、「good」を出しても高確率で内野ゴロやフライになってしまった。おそらく、選手の能力がよくないと、ヒットになることが少ないと思われる。
選手の育成でメインとなるのは、試合で使うたびに上がっていく「レベル」。
レベルの上昇に伴って、各基本能力のパラメータが強化されていくため、よい結果を残しやすくなるだろう。
またレギュラーシーズン終了時、タイトルを獲得した選手にはサブスキルを習得させることができる。
試合中、条件を満たした際に能力が上昇する効果があり、ここぞという場面で頼れる存在へと成長させることが可能だ。
ランキング戦や街づくりなどのモードも
シングルリーグのほかに、豊富なモードを搭載しているのも本作の特徴。これらの概要を紹介していこう。
選手を育てられる「育成リーグ」
入手した選手を、好きな球団に入団させ、経験値を積ませられるモード。育成に仕えるだけでなく、各チームの主力選手による試合も楽しめることに注目だ。
ホームランダービーが遊べる「ミニゲーム」
「本塁打ダービー」と「一球勝負」の2つのミニゲームを遊ぶことが可能(記事執筆時には、本塁打ダービーしか開催されていなかった)。
チームを強化できる街づくり「チーム施設」
「チーム施設」素材を集めて施設を建てていく街づくり的な要素。素材は、ミニゲームなどの各モードで獲得できる。
PvPモードの「ランキング戦」
ほかのプレイヤーのチームと争う「ランキング戦」は、時期によって開催されていないことも。残念ながら記事執筆時は開催されていなかったので、遊ぶことができなかった。
上記のモードはすべて、シングルリーグの初級でポストシーズンに進出することでアンロックされる。ゲーム開始後は、まずシングルリーグを進めていこう。
育成やチーム編成がメインのシミュレーション寄りの作品
試合でのアクション要素はおまけ程度で、本作の主なゲーム性は、選手とチームの育成。がっつりと選手を操作するゲームをイメージしていると、つまらなく感じてしまうかもしれない。
現実のプロ野球より短いスパンで繰り返されるリーグをこなし、各種モードを遊んでいくことで、徐々に強くなっていく面白さを楽しめるので、じっくりと遊べる野球ゲームを探している人にはぴったりな作品だろう。
プレイ全体を通して、選手の顔や体形がまったく似ていないのが目についたが、これもまた味といえば味……なのかもしれない。リアルさを追求しないという人は、ぜひ触ってみてほしい。
- 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
- OSのバージョン:Android 6.0.1
- プレイ時間:約6時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
- 課金総額:0円
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