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『A lot of Stories』(アロット・オブ・ストーリーズ)を先行プレイ!運と戦略のSRPG大作【ゲームプレビュー】 (後編)

  • 2016年10月22日

運と戦略のシミュレーションRPG大作『アロット・オブ・ストーリーズ』の先行プレイ後編では、本作のオリジナリティあふれるバトルシステムを中心に、ゲームプレイでわかったインプレッションを凝縮してお届けする。

運次第であっという間に強くもなる!?

『アロット・オブ・ストーリーズ』は、育成時にも運要素が満載。

キャラクターは、ダンジョンのクリアなどを通して経験値を獲得してレベルアップしていくが、そのときに得られる成長ポイントの数もルーレット抽選によって決まるのだ。

もらえるポイント数は1~4まででランダム。レベルアップだけで能力値は上昇することはなく、成長ポイントの割り振りによってのみ強くなっていけるので、このルーレットのドキドキ感は尋常ではない

入手した成長ポイントは、以下の5項目に対して好きなように割り振ることができる。

選択できる5項目と上昇効果

  • STR(strength):物攻と物防が上昇
  • INT(intelligence):魔攻と魔防が上昇
  • VIT(vitality):HP、物防、魔防が上昇
  • DEX(dexterity):命中が上昇
  • AGI(agility):回避が上昇

1つの項目を集中して上げて尖った性能のキャラクターにしていくか、なんでもできるバランスタイプのキャラクターに仕上げていくかは、プレイヤー次第だ。

1点集中する場合でも「VIT」は少しずつ上げておくのがコツ。キャラクターの耐久力が大きく変わってくる

同じ武器でもこだわり放題

キャラクターには武器や防具、アクセサリといったさまざまな装備をつけることができる。

その中でも「武器」は、キャラクターのステータスに大きく影響を及ぼす。

装備した武器によって攻撃力が変わるだけでなく、バトルで使用できる2つのスキルも決まるのだ

武器はガチャや「錬金」で手に入る。獲得した武器は、たとえ同じ武器でもステータスに振れ幅があり、使えるスキルにも違いがあるのが特徴的。

ガチャで引いた武器はレアリティだけでなく、その攻撃力とスキルにも注目。一度で2回もワクワク感を楽しめるガチャとなっている

錬成時には、スロットのような演出でその武器が持つスキルが決定する。途中でカットインが入れば、品質の高い武器が期待できる……かもしれない

気に入った強い武器があればスキルは再錬成でき、とことんこだわることができる設計になっている。

ダンジョンには大量のギミックとアイテムが登場!

ダンジョンの内部には、「攻撃力がアップするマス」や「状態異常になってしまうデメリットマス」などのギミックと、「おにぎり(HPを回復)」や「爆弾(周囲にダメージを与える)」などのアイテムが配置されている。

とにかくこれらの配置されている数が多いのが印象的で、足の踏み場もないように何かしらで埋め尽くされたマップは、プレイヤーを非常に迷わせてくれる。

ギミックの種類と効果

ダンジョンに登場するギミックの効果は以下のようになっている。

  • ステータスアップ系:膨らみマス、窪みマス
    基本的にすべてのダンジョンに登場するギミック。マスがデコボコしているので、どこにあるかは簡単にわかる。高い位置に移動する「膨らみマス」は攻撃力が1.5倍に、低い位置に移動する「窪みマス」は防御力が1.5倍に上昇する。

ステータスがアップしているキャラクターは、頭の上にアイコンが表示される。敵も同じようにマスの効果を受けるので、ステータスが上がっている敵には注意しておこう

  • おじゃまトラップ系:毒沼マス、矢印マス
    プレイヤーの行動を妨害するやっかいなギミック。毒沼マスは、上を通っただけで毒状態になって、毎ターンダメージを受けてしまう。矢印マスを踏むと、どこかにぶつかるまで矢印の方向にすべっていく。

矢印マスは、移動中にぶつかった敵や味方を奥のマスに押し出す効果もある。敵をおびき出して毒状態にするなど、トラップ系のマスも使い方によっては便利な効果になることを覚えておこう

敵を攻撃するか、アイテムを取るか、はたまた少し戻って防御力が上がるマスに身をひそめるか。単純な攻防だけでなく、マップの利用法にもさまざまなバリエーションがある

サプライズルーレットの1つである「爆弾祭」では、マップ上に大量の爆弾が投入される。ランダム要素の強いこういった状況でどう対処するかも、プレイヤーの腕の見せどころだ

また、1マスだけ移動してアイテムのマスに止まったときは、自分で使わずに「アイテムを投げる」こともできるため、どの行動がベストなのかを判断するのに頭を悩ませる。

さらに、同じダンジョンでも出現する敵やアイテム、移動を妨害する壁の配置などが毎回変化するため、攻略のテンプレートが存在しないのも本作の面白いところ。

いわゆるシミュレーションRPGの王道的テクニックや戦い方はあまり当てはまらないため、これまでこのジャンルにほとんど触れたことがない人でも気軽にプレイできるようになっている点には注目したい。

自由奔放に動き回るバディのピンチはプレイヤーが守ろう

本作のバトルで特徴的なのが、パーティーのリーダー以外はオートで行動をする「バディ」システムだ。

バディは、プレイヤーが自由に操作できない代わりに、「すべてのステータスが1.2倍になる」という破格のボーナスを受けることができる。

自由奔放に動き回るバディだが、HPが減った味方を回復してくれるなど、使えるスキルに合わせて臨機応変に戦ってくれる。ただし、敵の集団に突っ込んでいくなど、シミュレーションRPGではご法度な行動を取ることも

そんな自由奔放なバディはピンチになってしまったら、リーダーの出番だ。

リーダーは、自分の行動ターンを犠牲にする代わりにバディを自由に移動させられる、「移動指示」という特別なスキルを使うことができる。

ボスの強力な必殺技「ため攻撃」に当たると大ピンチは避けられない。「確実にバディを移動させたい!」という状況では、移動指示をうまく使って切り抜けよう

とはいえ、移動指示を出したせいでリーダーがピンチになってしまっては元も子もない。全体の状況をしっかりと見て、ときにはある程度の犠牲は覚悟するなどの判断を迫られるシーンもある。

キャラクターはみんな着せ替え可能!

本作で特にこだわっていると感じるのが、キャラクターの見た目を自由にカスタマイズできる装備アイテムだ。

ゲーム内で入手できる「武器」「防具」「アクセサリー」「アタッチメント」は、そのすべてがバトル時のキャラクターの見た目に反映されるようになっている。

今井麻美さんが演じるアリサは、ちょっとドジっ子なところもあるが、元気いっぱいの見習い錬金術師だ。最初は頼りない見た目だが、「魔法使いの服」を装備してみると、なんだか強そうになった

アタッチメントは、いわゆるオマケ的な装備アイテムだ。「ヒナニワトリ【黄】」を装備すると、頭にヒヨコが登場!ほかにも、肩に乗るモンスターや、アバターではおなじみの羽なども入手できる

同じキャラクターでも、装備の組み合わせ次第で、「正統派騎士」や「メイドさん」に早変わり! 好きなキャラ設定を勝手につけて遊べるのは、着せ替え好きにはたまらないだろう。

また、武器以外の装備はステータスが抑えられているのもポイントだ。あまり悩まずに、見た目重視で装備選びをしてみよう。

4人で同時に遊べる対戦モードに期待!

今回の先行プレイでは、残念ながら本作の醍醐味ともいえる「4人対戦」で遊ぶことはできなかったが、プレイヤー同士が操作し合って行なうバトルロイヤル方式の対人戦とのこと。

3人でこっそり協力して強そうなプレイヤーを集中攻撃したり、実は協力するように見せかけて後ろから不意打ちを食らわせるなど、バトルロイヤルならではの、裏の裏をかく戦術を考えるのも面白そうだ。

自分で操作せずに、すべてのキャラクターがオートで動き回る「オート対戦」もある。こちらは、小細工なしの勝負になるので、キャラクターの育成などのやり込みがストレートに表れやすい

「4人対戦」と「オート対戦」は、それぞれにレーティングがあり、バトルの勝敗によってプレイヤーの強さがランク分けされるようになっている。

本作を語る上で外せない「運」の要素は大事になってくるが、上位ランカーを目指すなら、それを覆せるだけのプレイヤースキルを磨くことも重要だろう。

相手の動きを読んで華麗に勝利したときは、かっこよくカスタマイズした自慢のキャラクターたちを見せつけてやろう!

プロデューサーからプレイヤーのみなさんへ

スマホゲームで満足できず、なんだかハマれなくて飽きてしまう、私のようなゲーム好きの人たちへ捧げます。

アロット・オブ・ストーリーズの重厚なストーリーと、まったく新しい本当のゲーム性を楽しんでください。

ゲームをプレイしたくて寝れなくなった、私の少年時代のときのようなRPGゲームで、本当に涙が出るようなキャラクターへの感情移入度、私が幼きときにあったような最高のゲーム体験をぜひ本作で感じてください。

(C) 2016 FreeStyle Inc.

※本稿の内容は開発中のものです。配信時の内容と異なる場合があります。