ZenFone 3シリーズはゲーマーフレンドリーな端末
10月より日本国内での展開を開始したZenFone 3シリーズは、メインストリームとなる「ZenFone 3」をはじめ、2サイズの「ZenFone 3 Deluxe」が発表済み。
中でも、5.7インチモデルのZenFone 3 Deluxeは高スペックを誇り、「性能怪獣」と評されるほどだ。
ZenFone 3スペック
ZenFone 3 | ZE520KL |
---|---|
OS | Android 6.0.1 |
ディスプレイ | 5.2インチIPS液晶/フルHD |
サイズ | 高さ146.8×幅73.9×奥行き7.69mm |
重量 | 約144g |
SoC | Snapdragon 625 8コア |
グラフィックス機能 | Adreno 506 |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
背面カメラ | 1600万画素 |
前面カメラ | 800万画素 |
バッテリー | 2,650mAh |
センサ | GPS/加速度センサ/電子コンパス/光センサ/磁気センサ/近接センサ/ジャイロスコープ/指紋センサ/RGBセンサ |
SIMスロット1 | microSIM |
SIMスロット2 | nanoSIMまたはmicroSD |
ZenFone 3 Deluxeスペック
ZenFone 3 Deluxe | ZS570KL/ZS550KL |
---|---|
OS | Android 6.0.1 |
ディスプレイ | 5.7インチ Super AMOLED(フルHD)/5.5インチ IPS(フルHD) |
サイズ | 高さ156.4×幅77.4×奥行き7.5mm/高さ151.4×幅76.7×奥行き7.8mm |
重量 | 約160g |
SoC | Snapdragon 821 4コア/Snapdragon 625 8コア |
グラフィックス機能 | Adreno 530/Adreno 506 |
RAM | 6GB/4GB |
ROM | 256GB/64GB |
背面カメラ | 2,300万画素/1,600万画素 |
前面カメラ | 800万画素 |
バッテリー | 3,000mAh |
センサ | GPS/加速度センサ/電子コンパス/光センサ/磁気センサ/近接センサ/ジャイロスコープ/指紋センサ/RGBセンサ/NFC |
SIMスロット1 | microSIM |
SIMスロット2 | nanoSIMまたはmicroSD |
これらのZenFone 3シリーズでは、同社製のスマートフォンに搭載されるUI「ZenUI」の最新版であるバージョン3.0が搭載されている。
その中のゲーム向け機能が、今回紹介する「Game Genie」だ。
ゲームプレイにおいて役立つ機能が大きく分けて以下の3つが内蔵されている。
- メモリ解放
- プレイ動画の配信および録画
- 攻略情報の検索
これらの機能を、アプリ切り替えなく実行することができる。
Game Genieの機能紹介
ここからは、Game Genieについての詳細を紹介していこう。
Game Genie自体のオン・オフの切り替えは、Androidのシステム設定から、[ASUSカスタマイズ設定] – [ゲームジニー設定ページを起動する]と進むことで行うことができる。
デフォルトでオンの状態なので、端末購入後にゲームアプリを起動すれば、自動的にGame Genieも起動するようになっている。
ゲーム画面で表示されるGame Genieのアイコンをタップすると、下記の5つのメニューが出現。
- スピードブースター
- ライブ&レコード
- 検索
- 共有
- 設定
「設定」は、「ASUSカスタマイズ設定」から移動するゲームジニー設定ページと同じもの。
また、「共有」はタップするとギャラリーが開き、端末内に保存されている画像を共有できるもので、特別ゲーム向けというわけではないため、以下では「スピードブースター」「ライブ&レコード」「検索」について詳しく解説していく。
スピードブースター
スピードブースターをタップすると、使用中のRAMの一部を開放し、ゲームの動作を快適にすることができる。
ゲームの動作が鈍くなってしまった場合、RAMの使用量がいっぱいになっている可能性が高いため、この機能を使うことで解消されることがある。
ライブ&レコード
Game Genie最大の特徴は、数回のタップで簡単にプレイ動画のライブ配信が行えることだろう。
対応している配信プラットフォームは、YouTubeとTwitchの2つ。あらかじめ、Game Genie設定画面でアカウント情報を入力しておく必要がある。
[ライブ&レコード] – [ライブストリーミング]と進み、配信するプラットフォームを選択するだけですぐに配信を開始することができ、特別な機材などは必要としない。
また、残念なことに音声は端末のマイクから収録しているため、ゲームのサウンドも含めて配信したい場合は、音量をある程度上げた状態で配信しなければならない。
雑音が混じってしまうのは避けられないだろう。
「ローカルへ保存」を選択した場合は、配信ではなく端末内にプレイ動画を保存することができるが、こちらも音声がマイクを通して収録される。
検索
ゲームをプレイしていて、攻略情報やキャラクターについて検索することはよくあること。
Game Genieの検索機能を使えば、Google検索およびYouTube動画の検索を実行する機能があり、ブラウザに切り替えなくても情報を調べることが可能だ。
また、検索を行っている間もゲームは進行していることには注意したい。必ずゲーム内のホーム画面や一時停止中など、放置しても問題ない場面で利用しよう。
Galaxyシリーズ用Game Toolsとの比較
ゲームアプリ内にアイコンが常駐し、さまざまな機能にアクセスできるGame Genieだが、Galaxyシリーズ用として提供されている「Game Tools」という常駐型のゲーム向け機能も忘れてはならない。
一見すると同じような機能に思えるが、中身はまったく異なるので、それぞれでできることをまとめておこう。
Game Genieでできること
- メモリの解放
- プレイ動画のストリーミング配信
- プレイ動画の撮影・保存
- YouTube動画検索
- Google検索
Game Toolsでできること
- ゲーム中の通知の制限
- 履歴キー・バックキーをロック
- ゲーム画面の最小化
- スクリーンショットの撮影
- プレイ動画の撮影・保存
Game Toolsに軍配が上がる
両者共通の機能として、プレイ動画の撮影および保存があるが、それぞれ仕様が異なっている。
Game Genieの撮影機能では、動画内に撮影アイコンが必ず埋め込まれてしまうことに加え、音声もマイクからしか収録できず、使い勝手はいまいち。
対して、Game Toolsの撮影機能では、アイコンが消去でき、音声もゲーム音声のみを収録できるのだ。
純粋なプレイ動画を高品質な音声で撮影できるという点においては、Game Toolsの方に軍配が上がる。
また、Game Toolsには、タッチキーの動作を制限して誤作動を防止したり、通知を制限してゲーム画面にじゃまが入らないようにするといった、ゲームのプレイをストレスフリーにするような工夫が施されている。
プレイ動画のストリーミング配信をする予定がないユーザーにとっては、Game Toolsの方が優秀といい切れるだろう。
とはいえ、Game Toolsはアップデートによって使い勝手がよくなっていったという経緯がある。Game Genieも同じく、今後のブラッシュアップに期待したい。
※本記事でのGame Genieは、ビルド番号MMB29P.JP_Phone-13.20.10.77-20161003のもの、Game Toolsはバージョン1.0.13-0を使用
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