Tentacles - Enter the Mind【ゲームレビュー】

『Tentacles - Enter the Mind』は、長い触手を持った謎の生物を操作しながら人間の脳みその中を冒険する、なかなかインパクトのあるアクションゲームだ。次々と現れるモンスターの目玉を触手でちぎって捕食しながら、ゴールを目指して突き進んでいこう。

イカれた博士の脳みそに忍び込んでアイデアを破壊せよ

『Tentacles – Enter the Mind』(以下、Tentacles)は、狂気に満ちた研究を繰り返す博士の脳みそに忍び込んで、そのイカれたアイデアを破壊するという、なんともユニークなアクションゲームだ。

タイトルになっている『Tentacles』という言葉には、「触手」という意味がある。

プレイヤーは、この触手のようなキャラクターを操作して、各ステージに散りばめられたブロックを移動しながら、モンスターと化した博士のアイデアを破壊していく。

触手を伸ばしている黒い生物が、プレイヤーが操作する主人公キャラクターだ。博士の脳内は、さまざまなモンスターで埋め尽くされているので、ステージを進みつつ倒していこう

ターゲットとなる「プラフ博士」は、魔法のひらめきを追求するあまり、自分の頭をイルカに変えてしまう。その発想は、完全に常軌を逸している……

「カワイイ」に取りつかれてしまった博士は、この世でいちばんかわいい生物を生み出そうと研究を重ねていくが、生み出される生物は次第におかしなものになっていく

博士の頭に潜むモンスターの目玉を食べまくれ

プレイヤーが操作する触手は、博士の頭の中にある「負」と「悪」が生み出した存在だ。この触手には、博士の脳内を自由に動き回れるという特殊な能力がある。

博士の頭の中には、狂気ともいえるさまざまなアイデアが「モンスター」に形を変えて潜んでいるので、長く伸びる触手をうまく使いながら退治していこう。

基本の操作はタップのみ。ステージの先には、上下左右さまざまな場所に足場となるブロックがあり、タップするとその場所に触手を伸ばして移動できる

モンスターはこちらを見つけると、体当たりやビームなどで攻撃してくる。モンスターをタップすると、触手を伸ばして攻撃!

立ちはだかるモンスターを倒しながら、奥にあるゴールまでたどり着ければステージクリアとなる。

攻撃でダメージを受け、左上のライフが0になるとゲームオーバー。そのステージの最初からやり直しになってしまう。

敵のライフは体についている目玉の数と同じ

触手の攻撃をよく見てみると、相手の体についている「目玉」を奪い取って食べている。

この目玉の数が敵のライフになっていて、体に付いている目玉を食べつくせば、そのモンスターを倒すことできる。

目玉の数は、モンスターによって異なっている。中には、目玉が3つもあって倒すのが大変なモンスターも

目玉をむしり取っている姿は、なかなか気持ち悪いものがある。しかし、博士を救うためにもそこは我慢だ!

目玉を集めると新しいステージがアンロック!

バトルの舞台となる博士の脳内は、「エゴ」や「リビドー」、「パラノイア」など、何段階にもおよぶ精神の層によってステージが作られている。

これらのステージは、出現するモンスターの目玉をためることで開放されていくので、とにかく大量のモンスターを倒して目玉を集めていこう。

食べた目玉の数が目標の数に到達すると、新たなステージがアンロックされる。脳内を隅々まで探索して、博士の精神を正常な状態に戻してあげよう

まだまだ途中だが、ステージ数は思ったよりも多い。後半は集めなければならない目玉の数も多く、ゲームオーバーにならずに目玉を集めていくのは予想以上に難しかった

アバター機能で触手をスタイリッシュにカスタマイズ

最初はただの黒い物体にしか見えない触手だが、ステージの合間に立ち寄れるショップでパーツを購入すると、その見た目を変更できるようになる。

パーツは、「ボディ」「目玉」「テンタクル(触手)」「トレイル(移動時のエフェクト)」の4種類があり、組み合わせ次第では、かなりド派手な触手キャラクターが完成することも。

もはや、原型をとどめてないレベルのイメチェンを成し遂げてしまった触手。なんとも不気味なオーラを放っている

また、これらのパーツにはすべてスキルがついていて、購入するごとに触手がパワーアップしていく。

購入さえすればスキルはすべてのパーツに反映されるので、最強の性能のまま、好きな見た目に変更することが可能だ。

「触手の着せ替え」というものを体験したのは本作が初めてだったが、だんだん愛着がわいてきて、これはこれでアリなのではないかと思ってしまった

不気味な見た目の裏に良作が隠れていた!

イルカの頭になってしまった博士の見た目のインパクトや、触手で目玉を食べるという謎のゲームシステムなど、全体的にかなり濃い味がにじみだ出ている『Tentacles』。

初見ではちょっと遠慮したいと思ってしまった本作だが、意外とすんなりと奇妙な世界観に入り込むことができた。

敵の攻撃を避けながら触手で反撃していくバトルは、少々難易度が高めで、特に中盤以降は死なずにゴールまでたどり着くのはなかなかに難しい。

不気味な見た目をした触手も、やっているうちに愛着がわいてきてしまう、不思議な魅力を感じるゲームである。

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.2
  • 課金総額:0円

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