Castle Creeps TD【ゲームレビュー】

『Castle Creeps TD』は、モンスターから王国を守るタワーディフェンスゲーム。刻一刻と変化する戦況に、さまざまな施設をフル活用して対抗していくのが楽しい作品だ。

戦いは情報がすべて! 変幻自在な戦術でモンスターを撃退せよ

人間、エルフ、ドワーフの連合軍とモンスターが戦いを繰り広げる世界が舞台となっている本作。

プレイヤーは連合軍の指揮官となり、施設(タワー)や英雄ユニットを配置し、迫りくるモンスターを撃退していく。

施設が特定の場所にしか配置できないのに対して、英雄などのユニットはプレイヤーの任意の場所に配置可能。

両者のバランスを敵に応じて変更していく戦略性が本作の魅力となっている。

Waveごとに進軍してくるモンスターを撃退できればステージクリア。最奥にある魔法陣に迫られるとライフが減り、これが0になるとゲームオーバーになってしまう

敵を攻撃するための施設は、進軍ルート周辺の旗がある場所に建設できる。建設にはコストとしてエリクサー(敵を倒すと増える)が必要となる

ルートには英雄ユニットも配置可能。選択後に移動させたい場所をタップすることで、自由に動かせる。非常に強いので、戦況によって臨機応変に配置を変えていこう

敵の特徴をつかんで施設を建設しよう

バトル時に建設できる施設は、大きく分けて「歩兵」「弓兵」「キャノン」「マジック」の4種類。

敵はそれぞれ「歩兵に強い」「魔法攻撃に弱い」といった特徴を持っているので、これに対応できる施設の配置が勝利のカギを握っている。

どんな敵が来るかは、あらかじめ確認可能。バトルが始まるとノンストップになるので、敵の特徴に合った施設の配置をしておこう

【歩兵】

ドワーフの歩兵が出現し、敵を迎え撃ってくれる施設。

敵を足止めしてくれるので、突破されたくない場所や、攻撃を集中させる場所に配置しよう。

ルートが交わる地点や、魔法陣の前などに配置するのがおすすめ。旗マークをタップすれば、配置したい場所を細かく指定することも可能

【弓兵】

弓で遠距離から物理攻撃ができる施設。

打たれ弱い魔法系の敵に有効なほか、飛んでいる敵を攻撃することもできる。

攻撃範囲内なら、複数のルートの敵を攻撃してくれる。2つのルートに挟まれたような場所に配置してみよう

【キャノン】

大砲による砲撃で、遠距離から範囲攻撃ができる施設。

威力も高めだが、攻撃速度は遅く、飛んでいる敵は攻撃できない。

敵の中には、体力は低いが群れを成して迫ってくるようなものも多い。キャノンで一掃してしまおう

【マジック】

弓兵の魔法版といった性能で、魔法による遠距離攻撃ができる施設。

物理攻撃が効きにくい敵や、飛んでいる敵に有効だ。

序盤は、魔法攻撃が効かない敵はほぼ出現しない。弓兵かマジックで迷ったら、まずは後者を選択しておこう

ときには施設を売却することも重要!

施設をプレイヤーの任意で売却し、エリクサーを得ることができる。

建設コストが足りないときや、新たな施設を建設し直したい場合に有用だ。

Waveごとにまったく特徴の異なる敵が出現したりもするので、勝利を目指すためにも重要な要素となっている。

建設した施設をタップし、右下のアイコンを選択しよう。まっさらな状態に戻すことができる

素材を集めて施設をアップグレード!

各施設は、ステージクリアで入手できる素材を消費によってアップグレードすることができる。

アップグレードには、性能を強化するものと、よりグレードの高い兵器を開放するものの2種類が存在する。

バトルで敵がさばけなくなったら、施設のアップグレードを検討してみよう。

新たな素材を入手することで、上のグレードを開放していける。後々2つの進化ルートに分岐するので、同じ種類の施設でも、使い分けが可能になるようだ

上のグレードを開放済みの施設でも、バトルで建設した際は一番下のグレードからスタートする。施設を選択し、「↑」アイコンでグレードを上げていこう

ルートの合流地点に力を割こう

敵が四方八方から押し寄せるため、1カ所に注力していると、ほかがおろそかになってしまうのが本作の難しいところ。

敵はさまざまなルートから進軍してくるが、目指す場所は魔法陣。ルートはどこかで必ず合流するはずである。

強力な施設を建てたり、歩兵や英雄ユニットを配置するにはこうした場所がおすすめだ。

ルートの合流する場所は、建てられる施設も多い。魔法陣の前はもちろん重要だが、道中にも拠点を設けてみよう

施設だけでは勝てないときは?

本作は施設以外に、奥の手というべき要素も用意されている。

敵の猛攻を防ぎきれないときは以下のものを利用してみよう。

【センチネルタワー】

5回の制限(時間で回復する)はあるが、非常に強力な範囲攻撃ができる施設。

バトル開始時から建設されており、プレイヤーの任意で発動可能。魔法陣近くまで迫られたようなときに使ってみよう。

タワーから攻撃したい場所へスワイプすることで発動できる。その威力は体力の高いオークレイダーを一掃できるほどのもの。まさしく奥の手だ

【エリクサーの補充と増援】

センチネルタワーと同様に制限はあるが(こちらは要課金)、バトル中に右下のアイコンをタップすることで、エリクサーや歩兵の増援を任意で行うこともできる。

増援された歩兵は英雄ユニットと同じように動かせる。魔法陣を守る最終防衛ラインにしてもよし、前線に送り込むのもよし。戦況に応じて使い分けていこう

【英雄ユニットのアビリティー】

バトル中に画面左下のアイコンをタップすることで、英雄ユニットのアビリティーを発動することができる。

強力な範囲攻撃や、周りのユニットを回復させるものなど、その効果はなかなか強力だ。

「ドゥリン」のヒールブラスト。周囲のユニットの体力を回復することができる。ほかの英雄ユニットがいる場所で使うのが効果的だ

現在実装されている英雄ユニットは3人。それぞれ異なるアビリティーを持っている

英雄ユニットも強化可能!

強力な英雄ユニットだが、「英雄の宝箱」(ガチャ)から出る武具を装備させ、より強化することもできる。

中には英雄のレベル自体が次のステージへの開放条件になっていることもあるので、小まめに強化してみよう。

装備も素材によって強化可能。装備にもグレードのようなものがあり、5カ所の装備すべてを同じグレードでそろえると、英雄自体のレベルが上昇する

英雄の見た目(スキン)も変更可能。アビリティや、ステータスアップ効果が異なってくる

作った施設を自分で壊すのが新しい

「道中で体力削りながら、このポイントで一網打尽に……」といったことを軍師のように考えるのが楽しい本作。

筆者としては自分で建てた施設を、自ら壊して次に備えるところに新しさを感じた。

Wave間にインターバルのような時間があるため、その間に次にくる敵を把握して、あれこれと対策を練る――。

敵の情報を知り、準備をし、勝つために最善を尽くす、これぞ戦といったバトルが印象的な作品だ。

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約2時間半
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.6.0
  • 課金総額:0円

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