クラウンテイカーズ【ゲームレビュー】

SteamなどでPC版が人気を博している本格ローグライクRPG『クラウンテイカーズ』が、スマホ向けに登場! プレイヤーの判断が各所で問われる、戦略性の高さに注目だ。

バトルもイベントも育成もプレイヤー次第! 選択するローグライクRPG

自由なダンジョン探索とターン制のコマンドバトルという、RPG好きにはたまらない2つの要素を融合させたのが、本作『クラウンテイカーズ』だ。

主人公は、農夫として日々を過ごしていたへっぽこ勇者。自らの知恵と傭兵の仲間の力で、父である王様を助けるべく冒険に出る。

クーデターによって幽閉されてしまった王様は、息子である主人公に「思念」で助けを求める。処刑執行まで、あまり時間は残されていないが……

ローグライクRPGというと、ダンジョンに延々と潜っていくようなイメージがあるが、本作の舞台は国全体。

すごろくのようなマップを進み、王様が処刑される前に目的地である城を目指す。

矢印で進む方向を選択し、8つあるエリアを1つずつクリアしていく。道中にはさまざまな施設が設置されており、それぞれでイベントが発生する

施設や敵の前のマスに到達すると、そこで何をするかの選択肢が表示される。どれを選択するかはプレイヤーの自由だ

敵とのバトルは、ターン制のオーソドックスなコマンド方式。1ターンの中で、各ユニットが2回の行動ポイント分だけ移動や攻撃などを行うことができる。

そして、すべての敵のHPを0にできれば勝利だ。

最初は勇者1人だが、傭兵を雇えば複数ユニットで敵と対峙することができる。行動順は自分で決められるので、最適な組み合わせを選択していこう

ただし、バトルなどで勇者のHPが0になってしまうとゲームオーバー。どれだけ先に進んでいても、最初のエリアからやり直すことになってしまう。

きついと感じた場合は、ゲーム冒頭の難易度選択でイージーモードにするのもありだ。

イージーは前回挑戦時の経験値が引継がれるため、最初から高いレベルで挑戦することが可能になる。ゲームに慣れるまでは、こちらを選ぶのがいいかもしれない

3つ目のエリアからは課金が必要!

本作は無料でダウンロードしてプレイできるが、エリア3以降を遊ぶのには「フルゲームプレイ権」が必要となる。

エリア2まではお試し感覚でプレイできるので、自分に合うゲームかどうかを実際に遊んで判断してみよう。

エリア2のボスを倒せるか次第だが、順調なら30分程度でここに到達。フルゲームプレイ権の価格はワンコインほどだ

マップ内は選択の連続!ときには運も必要となる

マップ内の各施設では、多彩なイベントが発生する。

すべてがプレイヤーにいい影響を与えるものばかりではないことに加え、同じ選択肢を選んでも毎回同じに結果になるとは限らない。

運までも考慮した、プレイヤーの判断が重要となる。

レベルが上がる施設もあれば、ダメージを受ける施設もある。時には運を味方につけることも必要だ

敵の討伐を依頼されることも。これを達成することで新たな傭兵がアンロックされる

ランダム性の強い施設、そしてイベントもあるが、できることがある程度決まっているものもある。いくつか紹介していこう。

宿屋

各エリアのスタート地点には、宿屋が1つ設置されている。ここでは傭兵を雇うことができるほか、アイテムの購入などが可能。

1つの宿で雇える傭兵は1体のみなので、確実に仲間にしておこう。

傭兵は、近接型や遠隔型など、それぞれで特徴が異なる。筆者は近接攻撃の勇者をダメージソースにしているので、後衛でサポート

「女給仕」では、パーティーのHPを回復できるアイテムを購入できる。HPの回復手段はそれほどないので、できれば購入しておこう

鍛冶屋

鍛冶屋では、強化素材を消費してレベルを上げることで、手持ちの装備を強化することができる。

また、これによってルーンを装着する枠も増える。どちらもステータスアップには欠かせない要素だ。

ステータスアップの効果を付与するルーンの装着も、鍛冶屋で行う。対象のルーンを装備の枠のところまでドラッグしよう

敵が待ち受ける施設。危険だが、貴重な戦利品が入手できることもある。

城でのバトルは敵が多い。傭兵が少ない場合は注意

限られた時間を有効に使おう

エリア内では、移動するとその都度時間が経過する。

1日(24時間)が経過するたびに敵が強くなるため、各所の探索に時間を掛けすぎるとリスクどんどん増えていく。

探索やパーティーの育成にどの程度費やすか、その配分が重要。プレイヤーの腕が問われるポイントの1つだ。

画面左下の表示で、時間が確認できる。移動距離が長いと、その分だけ掛かる時間も長くなる

イベントの中にも、時間が掛かるものが存在。それに見合うものが入手できることもあるが……

エリアの最後には必ずボスが待ち受けているが、討伐後に探索を続行することも可能。

手強いボスなら、先に倒してしまうという手も検討してみよう。

ありそうでなかった1本

ローグライクの探索とターン制のコマンドバトルという、RPGの定番要素を同時に楽しめる本作。

どちらもありふれた要素なのだが、両方を取り入れた作品はそれほど多くないように思う。

マップでもバトルでもとにかくプレイヤーの判断が問われるところが、難しくもあり面白いところであるといえるだろう。

特にノーマルモードはかなり骨太な難易度なので、繰り返し挑戦して、何度も一喜一憂してみるのが楽しい。

マルチエンディングをうたう本作。エンディングすらもプレイヤー次第だ。どうやら「!」マークの施設でのイベントがカギになっているようだ

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 6.0.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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