結城友奈は勇者である 花結いのきらめき【ゲームレビュー】

2017年10月にはTVアニメ第2期の放映が予定され、すでに劇場では先行上映もされている人気作『結城友奈は勇者である』がスマホゲームで登場! 本作ならではの世界観で展開される、勇者たちの新たな物語を楽しもう。

歴代勇者が時を超えて集結! ゲームならではの『ゆゆゆ』ワールド

『結城友奈は勇者である』(以下、ゆゆゆ)は、ゲームクリエイタータカヒロ氏が手がけるメディアプロジェクトの第4弾として2014年に放映されたTVアニメ。

「〇〇は勇者である」と命名された派生作品が複数存在しており、「勇者である」シリーズとしてファンから親しまれている人気作だ。

本作『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』(以下、ゆゆゆい)は、そんなシリーズの勇者たちが活躍するタワーディフェンスゲーム。

アニメ、ノベル、コミックなど、原作のスタッフや作家陣の全面協力によって実現した、ゲームならではの『ゆゆゆい』の世界が味わえるものとなっている。

「勇者である」シリーズのキャラクターに加えてゲームオリジナルのキャラクターも登場。本作ならではの、新たな出会いを楽しもう

ゲーム内容は、ステージで行われるバトルをクリアしていくことで、物語が進行していく形式。

1つの章ごとに区切られたエリアで複数のステージを1つずつ進んでいく。花のアイコンに到達するとストーリーパートが始まる

バトルは横スクロールのタワーディフェンス。3人+助っ人の最大4ユニットでパーティーを組み、迫りくる敵を迎撃していく。

ユニットはスワイプで上下左右、ナナメに移動させることができるので、自由度はかなり高いといえるだろう。

最後に登場するボスを倒すことでステージクリアとなる。

攻撃範囲に入ると、ユニットが自動で攻撃を行ってくれる。敵に右端の防衛ラインまで到達されると神樹のHPが減り、これが0になるとゲームオーバーになってしまう。迫りくる敵をいかに撃ちもらさないようにするかが重要だ

アイコンをスワイプすることで、強力な必殺技も利用可能。敵を攻撃して必殺技ゲージをためていこう

歴代勇者たちが紡ぐ、時代を超えた物語

物語は神樹内部の「特別な世界」で繰り広げられるゲームオリジナルのもの。タカヒロ氏らが新たに書き下ろしたものだ。

 不要になったはずの変身アプリ「勇者システム」のアラームに気づく勇者部の面々。光に包まれて降り立った場所は、バーテックスがはびこる、樹海化した世界だった

一部の神が反乱を起こし、支配されつつある世界。これに対抗するため、結城友奈をはじめとしたあらゆる時代の勇者が集結することになる。

時代を超えて集結した少女たちの、戦いと絆の物語が展開されていく。

上里ひなたに導かれ、結城友奈、鷲尾須美、乃木若葉ら各時代の勇者たちが一堂に会する。まさしく勇者オールスターだ

原作ストーリーも同時に楽しめる

オリジナルストーリーと並行して、アニメやノベルの世界を追体験できるようにもなっている。

本作で初めて『ゆゆゆ』の世界に触れた方も問題なく楽しめるはずだ。

ゲームオリジナルの「花結いの章」のほか、「結城友奈の章」「鷲尾須美の章」「乃木若葉の章」などが用意されている。ストーリーを進めることで、自然と世界観にも詳しくなってくる

シリーズのキャラクターがフルボイスで登場!

多数登場する歴代勇者や、ゲームオリジナルのキャラクターはすべてフルボイス。

特に、2期での活躍が期待される『鷲尾須美は勇者である』(以下、わすゆ)や、『乃木若葉は勇者である』(以下、のわゆ)といった、これまで劇場版やドラマCDでのみ声を聴くことができたキャラクターたちに注目。

気になるキャラクターの声、人となりなどをいち早く楽しむことができるのが魅力だ。

主な登場キャラクターと担当声優

『ゆゆゆ』『わすゆ』『のわゆ』のキャラクターが総登場。ゲームから新たに登場するキャラクターにも注目だ

小学生時代と中学生時代の、同一人物同士による掛け合いが必見! 東郷さんとわっしー、ダブル園子の反応を楽しもう

ユニットの特徴を生かして戦おう

バトルにおけるユニットの能力は、攻撃範囲や移動速度などに、各キャラクターの特徴が色濃く出たものとなっている。

赤、青、緑、黄、紫という5つの属性の相性をしっかり確認しておくのはもちろんだが、それぞれのユニットの特徴を把握し、適材適所の場所に動かしていくことが、勝利のカギを握っているといっていいだろう。

徒手空拳で戦う結城友奈なら前後左右1マス、銃で戦う東郷美森なら直線上が攻撃範囲となる。原作アニメの設定がゲーム内にも反映されている

足が不自由な東郷美森は、移動速度が非常に遅い。このあたりも原作アニメに忠実だ

また、各ユニットは神花(いわゆる進化)させることで、ほかのユニットをペアとして設定することができるようになる。

攻撃範囲がそれぞれのユニットをあわせたようなものになるので、優先して活用していこう。

近距離攻撃の結城友奈に遠距離攻撃の鷲尾須美をペアに設定。近くの敵も遠くの敵も射程に収められるので非常に強力だ

プレイしたかぎり、近距離ユニットで前線を維持しながら、遠距離ユニットのラインを変えていくのが基本的な戦法となる印象。

クリアタイムによってクリア時の評価、報酬が異なるので、より早く敵をさばくことも念頭に置いていこう。

できるだけ前線を左に近づけると、すぐに接敵することができる。早くクリアしたい場合におすすめだ

昇段させてバトルを有利に

バトル中にユニットが「昇段」し、能力が上がるのが本作のバトルの特徴的なところ。

昇段は、その1バトルのみ効果を発揮するレベルアップのようなもの。敵を一定数倒すことで上昇していく。次のステージのバトル開始時には1に戻っている

昇段することで攻撃力や移動速度などがアップするほか、特定の段数まで昇格させることで「アビリティ」も発動する。

かなり強力なものなので、よりバトルを有利にするためには意識しておくといいだろう。

ペアの攻撃力を上げるようなアビリティも存在。強力、かつ発動させやすいアビリティを持ったユニットから昇段させていこう

キャラゲーとしてもRPGとしても楽しめる

この記事では、どちらかというと原作である『ゆゆゆ』の世界観などに重きをおいて紹介してきたが、本作『ゆゆゆい』はRPGとしてもじゅうぶんに楽しめる内容。

バトル中に縦横無尽に動かせるところが大きく、強力な敵を前にしたときには、戦略性が問われる歯ごたえのあるバトルが展開されるように感じた。

「精霊」や「勇者システム」といった強さを極めるための強化要素も存在しており、長く楽しめるものとなりそうだ。

精霊はペアユニットのようなサポート要素。アビリティも持っているので、強力な存在だ

勇者システムはパッシブ的にボーナス効果をかけられる要素。獲得経験値やコインが増えるのはありがたい

もちろん本作だけで楽しめる物語やオールスター感も大きな魅力。

キャラゲーとしてもこれ以上ない豊富な内容を備えた作品となっているので、ファンの方、新規の方問わず一度プレイしてみてはいかがだろうか。

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 7.0
  • プレイ時間:約2時間半
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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