ファミコンゲーム風の探索型アクションアドベンチャー
本作は、アメリカのSFテレビドラマを原作とした探索型のアクションアドベンチャー。
グラフィックはファミコン風の2Dドット絵で描かれており、ゲームバランスも当時のファミコンゲームに近く、難しめとなっている。
登場人物や世界観は原作ドラマを踏襲してはいるものの、ファミコン風レトロゲームとしての印象が強いだろう。
本作の主人公は、ホーキンス警察署のホッパー署長。行方不明になった子どもたちを探して、自慢の拳(!)を頼りに奮闘していく。敵も味方も、かわいらしいドット絵で描かれている
基本はアクションゲームであるが、パズル性も強く、さまざまな仕掛けを頭を使って突破していくというシーンが多数。ヒントも少ないので、柔軟な発想が求められる
ストーリーとしては、原作(日本では「ストレンジャー・シングス 未知の世界」として配信)におけるシーズン1の後のエピソードとなる。
ホッパーのもとへ、深夜に子どもが行方不明になったという緊急の連絡が入り、ホッパーは急ぎ現場へ向かう。
子どもたちの手がかりを求めて「ホーキンス研究所」へとたどり着いたホッパーだったが、そこには多数のトラップが仕掛けられていた……という展開だ。
ちなみに、テレビドラマのシーズン2は、2017年10月27日より配信予定。日本語の公式サイトもあるので、興味がわいた方はこちらも見てみよう。
深夜、ホッパーのもとへ緊急の連絡が入る。洋ゲーなのだが、登場人物のセリフなどはていねいに日本語化されていて、快適にプレイできる
ゲームの基本は気になるところをタップ!
本作の操作は非常にシンプルで、画面上の行きたい場所をタップすれば、その位置まで移動。
敵や破壊できるオブジェクトをタップすると、攻撃ができる。
バーチャルパッドなどはなく、シンプルにタップのみで移動と攻撃を行う。本作にはチュートリアルがないが、すぐに慣れるだろう
はじめはホッパー1人だが、ストーリーが進むと使えるキャラクターが増えていく。ライフは、全キャラクターで共用だ。
キャラクターはそれぞれ「遠距離攻撃ができる」「特定の障害物を破壊できる」など特性を持っているので、シーンに合わせてキャラクターを小まめに切り替えながら進んでいく。
ホッパーの攻撃は、力強いパンチ攻撃。近くにしか攻撃できないが、無限に使えてヒットした敵を吹き飛ばす効果がある
最初に仲間になる「ルーカス」は、石を飛ばして遠距離まで攻撃可能。敵の射程外から攻撃したり、離れた位置にあるギミックを動かしたりできるが、石の数には限りがある
ゲームは章仕立てになっていて、各章で人々の話を聞いて、行方不明になった子どもたちの手がかりを探しつつ、困っている人を救っていく。
各章、フィールド上で人々の話を聞きながらアイテムを集めていくストーリーのパートと、ダンジョンでステージボスを倒しに行くダンジョンパートの2つで構成されている。
全体構成としては、ファミコンの『ゼルダの伝説』シリーズに似たような感じである。同シリーズの初期タイトルが好きな人は、必ずハマれるはずだ。
簡単に第1章の流れを紹介していこう。冒頭で緊急連絡を受けたホッパーは、すぐにホーキンス研究所へと向かっていく。
しかし、研究所にはたくさんの警備員がおり、セキュリティレーザーも張られていて、捜索は困難を極める。
敵を倒し、レーザーを解除しながら、研究所の奥へと進んでいくことになる。
第1章はストーリーパートがほぼなく、すぐにダンジョンのホーキンス研究所へ。カードキーで中に入ると、警備員たちが襲ってくる
研究所では、何重ものセキュリティレーザーが張られており、厳重に警備されている。このレーザーを解除しながらダンジョンを進んでいく
レーザーをすべて解除して中央の部屋に入ると、ボスの「悪の科学者」が出現。
このボスを倒せばダンジョンクリアとなり、次の章へ進むことができる。
ダンジョン内には直接的なヒントはないため、警備員への注意書きなどを見てギミックに対応していく必要がある。こちらのメッセージは、スイッチを切ればレーザーが解除できるという意味だ
中央の部屋では、いかにもあやしげな悪の科学者が出現! レーザーでこちらの動きを阻害しつつ、遠距離から攻撃してくる強敵だ
みんなの頼みを聞いてあげよう
登場人物は、ホッパーにさまざまなお願いをしてくる(ホッパーはいちおう警察署長なのだが……)。
頼みを聞いてあげると、報酬として「ハートの欠片」がもらえるので、たくさんこなしていこう。
ハートの欠片は、4つ集めることでライフが1つ増加する。これは『ゼルダの伝説』をリスペクトしたものなのだろうか。
ライフを回復してくれる「ジョイス」は、鍵をなくしてしまったらしい。付近を探索して鍵を見つけてこよう
町の住人は仕事道具など重要物をなくしていることが多く、少々不安になる……が、頼みを聞いてあげればハートの欠片がもらえる。ダンジョンに備えて、ライフをアップしておきたい
複雑なギミックを突破せよ!
本作の醍醐味といえば、複雑なギミックを頭を使って突破していくこと。
代表例として、第2章の「森の迷路」に出てくるギミックを紹介していこう。
左側に向かいたいのだが、倒木がじゃまで通行できない状態。倒木はクマが通過すれば破壊できるので、うまく誘導していく必要がある
この画像の道は、画面を下までスクロールさせると「U」字状になっている。
クマは蜂の巣を落とすと、ハチミツにつられて移動していくので、ルーカスで蜂の巣を順番に落として誘導し、向こう側の倒木まで移動させていく。
最初は、クマの進行を妨げる「ベアトラップディフェンス(直球な名前だ……)」を、攻撃を当てて解除する。ベアトラップディフェンスは一定時間で元に戻ってしまうので、急いでクマを移動させなくてはならない
ベアトラップディフェンスが解除されている間に、蜂の巣を落としてクマをおびき寄せる。
ハチミツをなめ終わると、クマは元の場所に戻ってしまうので、ここからも急いで蜂の巣を落としていく。
ベアトラップディフェンス解除中に、(2)の蜂の巣までクマを移動させられれば、第1ステップは完了。あとは順番に蜂の巣を落としていく
(3)の蜂の巣までクマが来てくれたなら、あと少し。
急いで上に戻り、最後の蜂の巣を落とそう。これでクマが倒木を突き破り、道を作ってくれる。
最後の蜂の巣を落とせば、クマが勢いよく倒木を突き破ってくれる。これで左側に進める!
本作では、このように複雑なギミックがたくさん用意されている。
初見だとギョっとしてしまうようなものもあるが、突破できたときの達成感はかなりのものだ。
無料で遊べるのがオドロキの良作!
ていねいな作りで快適にプレイでき、さまざまな謎解きを存分に楽しむことができた。
この手のゲームだと、有料の買い切りタイプであることが多いが、なんと本作は完全無料でプレイすることができる(アイテム課金などもなし)。
難易度もほどよい感じで、ファミコン時代のアクションアドベンチャーが好きな人は、必ずハマれること請け合いだ。
一度は触っておいてほしい良作である。
ゲーム開始時に、「ノーマル」と「クラシック」の2つの難易度を選べる。クラシックだと、ダンジョンで死亡したとき、スタート地点に戻されて倒した敵も復活するというハード仕様に!
- 使用した端末機種:SO-04J(Xperia XZ Premium)
- OSのバージョン:Android 7.1.1
- プレイ時間:約4時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.227
- 課金総額:0円
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