雨にも負けず、#コンパステントは大盛況
あいにくの雨となった大阪府吹田市での「ニコニコ町会議」。大阪で町会議が開催されるのは今回で5回目だが、そのうち4回が雨とのことで、雨の中の町会議はもはや風物詩なのかもしれない。
今回会場となった万博記念公園は、足首まで水に浸かるという状態だったにもかかわらず、多くの来場者によって会場は埋め尽くされ、ニコニコユーザーの熱意を感じさせた。
そんな会場でもひときわ大きく盛り上がっていたのは、#コンパステント。
ゲストとして、シーズンランク上位の常連である有名プレイヤーや公式コスプレイヤー、人気実況生主が出演し、来場したユーザーたちとのバトルを繰り広げていた。
#コンパステント出演者(敬称略)
- コットン太郎(MC)
- トンピ?(MC)
- シャオロン
- まるこ
- ズドン
- すたじをっち
- まうら
- 夜代太郎(十文字アタリ公式コスプレイヤー)
- 雨音瑠美(双挽乃保公式コスプレイヤー)
- 英二(ルチアーノ公式コスプレイヤー)
- はやしP(『#コンパス』プロデューサー)
バトルは、ゲストチームと本気でぶつかりあうものから、両方のチームにゲストが参加して来場者をサポートしながらバトルするものまで、参加者に合わせて多彩な形式で行われていた。
上級プレイヤーに聞く!上達の秘訣
今回、ゲストとして来場者のバトルに参加していたのは、シーズンランク上位の常連であり、さまざまな大会にも参加しているズドン、すたじをっち、まうらの3人。
3人は、強豪ギルド「尻」のメンバーとしても知られている。
そんな3人にニコニコ町会議に参加しての感想や上達の秘訣を教わった。
——ニコニコ町会議に参加されての感想をお願いします。
まうら:#コンパステントの前に、こんなに人が集まると思っていなかったので驚いています。
すたじをっち:『#コンパス』を始めたばかりという人も来てくれて、自分がはじめたばかりのころを思い出しながら、いっしょにプレイしました。
——『#コンパス』歴はどれくらいでしょうか?
まうら:リリース日からです。僕たちは他のゲームでの知り合いだったのですが、リリース前から「こんなゲームが出るらしい」と話題になっていて、期待していました。
——みなさん、ギルド「@尻」に所属されていますが、ギルドに入るメリットはどういうところにあると思いますか?
ズドン:ギルドに入ることで、いっしょにチームを組む仲間を見つけやすくなることだと思います。
やはり、野良で知らない人と組むのと、お互いに手の内を知っている仲間と組むので、勝率は大きく変わってきます。
——得意なヒーローとその魅力を教えてください。
まうら:ニコラ テスラです。魅力は……かわいいことです!
どんなカード構成にするかや罠をどこに置くかを意識しています。
ズドン:使用率で言うとVoidollなんですが、最近は桜華忠臣を使っています。
すたじをっち:自分はアタッカーを使うことが多くて、マルコスやソル、リュウなどを使うことが多いです。
マルコスやソルのような耐久面が弱いアタッカーは、ミスをするとすぐにやられてしまう。そういう腕の見せ所があるのが自分に合っていますね。
——まうらさんは動画や生放送で立ち回りの解説をしたり、2人チームバトルの「まうら杯」を主催されたりしていますが、もとからこのようなイベント活動をしていたのでしょうか?
まうら:動画や大会を始めたのは『#コンパス』からです。企画を立てるのが好きなので。
——2対2のタッグトーナメントのまうら杯はとてもユニークな大会ですね。いつもの3人チーム制との違うポイントはありますか?
まうら:デッキ構成とヒーロー構成をどうするのか、戦う前の準備に重きを置く大会を開きたいと思い始めました。
1人をポータルキープ役にして、もう1人をアタッカーにするのか。それとも2人ともアタッカーにして攻めるのか。
また、普段より1人少ないことをどうやってカバーするのかも楽しいポイントです。
まうら杯
——ズドンさんとすたじをっちさんは、シーズンランキング1位を獲得した経験もありますが、シーズンランクで上位を目指すのに心がけていることはありますか?
ズドン:無理に4-1や5-0を取りにいかないことです。
開始直後に速攻をかけれるなら4-1。むずかしければ、3-2を維持するように戦うことです。攻め込みすぎて倒されないことが重要です。
すたじをっち:自分がランキング1位をとれたのは、味方の力のおかげという部分も多いと思っています。
『#コンパス』は1人の力で勝てるゲームではないので、同じようにモチベーションを高く持って、いっしょに上位を目指す仲間を見つけ切磋琢磨していくことです。
——コンパス上達のための秘訣を教えてください。
まうら:常にマップを見て、味方がどのような状態にあるのかを把握することです。
ズドン:いかに相手に先にカードを使わせるかです。相手のカードをかわして、どんなデッキかを見て、対策を取るかが大切だと考えています。
すたじをっち:とにかくバトルの数をこなすことです。バトルを繰り返して経験を積んでいくことで上達していくはずです。
——自身が使っているヒーローでこれができると「コイツできる!!」と思わせられる技はありますか?
すたじをっち:どのヒーローでも、自分が使っているヒーローのヒーローアクションを使いこなせるようになることです。
たとえばマルコスの場合、枝投げの上手さが上級者かどうかを分けるポイントです。特に枝投げは段差を下から上に登れる唯一の手段なので、そういった部分を生かせるかも重要です。
ズドン:忠臣の場合は、ヒーローアクションの突進攻撃を、うまく相手に当てられるようになると、プレイの質が変わってくると思います。
まうら:テスラを使うのであれば、相手がどのようなことがしたいのかを読んで、そのために通るであろう道など、相手にとって嫌な位置に罠を仕掛けられるようになると違ってくるはずです。
——では、逆にこういうことを気を付けるべきというポイントはありますか?
まうら:とくに対ガンナーでよくあることなのですが、自分がこれより前に出てしまうとやられてしまうという間合いをつかむことが重要です。
ズドン:味方がどんなヒーローを使っていてどんな動きをしたいかを考えること。そして、何より死なないことです。
すたじをっち:自分が始めたばかりの頃は、マップを見る癖をつけるように意識していました。
ただ闇雲に戦うのではなくて、敵の立場だったら、自分がどのように動くと厄介に感じるか。
味方なら、どのように動いてくれるとうれしいかという視点を持てるようになることが上達への近道だと思います。
——最後に、今、注目しているスキルカードを教えてください。
ズドン:最近強いと思っているのは、発動時間が「無」の「楽団姫 ディーバ」です。時間も3秒なので、「反導砲 カノーネ・ファイエル」を避けやすいのも魅力ですね。
すたじをっち:今、状態異常、ガード、ガードブレイクの3つのバランスが絶妙な状態になっていると思います。
特に上位でのバトルでは「反導砲 カノーネ・ファイエル」の編成率が高くなったことで、ガードを入れていない人も増えてきました。
そこで、ガードを入れていない人に状態異常をいかに使うかが勝負を分けるようになると思います。
まうら:スタンやサイレントなど状態異常系のカードが増えてきているので、チームに1~2枚あると、面白いですよ。
コスプレイヤーたちが集合
#コンパステントの目玉はバトルだけではない。
テントの裏では、公式コスプレイヤーの3人による撮影会も行われ、こちらにも多くのファンが集まり、バトルに負けない熱気を放っていた。
さらに会場には、『#コンパス』のヒーローやスキルカードのキャラクターに扮したコスプレで来場する人も見られた。
公式コスプレイヤーの3人には、今回のイベントだけでなくコンパスカフェの感想を聞いてみた。
夜代太郎は「直接、コンパスユーザーの方とお話できたのが新鮮でした」と撮影会とは違ったコミュニケーションの形への感動を明かす。
「コンパスファンは温かい」と英二は話す。ルチアーノというヒーローを通じて、「このときのポーズ」などシチュエーションを共有して話ができたのが楽しかったという。
「実は、ノホタンの公式レイヤーなのに、ゲームではのほたんを上手く使えなかったんです」と明かす雨音瑠美。
しかし、「コンパスカフェにいらっしゃった方に、ノホタンでの操作方法を教わって、今ではかなり上達しました!」と笑みがこぼれる。
コラボカフェや撮影会など、ゲーム内だけにとどまらない『#コンパス』の盛り上がりを感じさせた。
イベントを盛り上げるキーマン!コットン太郎に直撃
『#コンパス』の盛り上がりを語るうえで欠かすことができないのは、公式放送やイベントでユーザーたちを盛り上げ続けるコットン太郎の存在。
今回の『#コンパス』テントでもMCとして会場を取り仕切るとともに来場者たちを楽しませるトークを披露していた。
——ニコニコ町会議で全国を回られての感想をお願いします。
コットン太郎:最初に企画を聞いたときは、「6~7時間、ひたすら対戦するって、それって成立するんですか?」と聞いてしまいました。
しかし、多くの人が訪れてくれて、そこから交流が生まれることで楽しんでいただけるイベントになり、びっくりしています。
——これまでの町会議でいちばん大変だった回はありますか?
コットン太郎:福岡県久留米市の回です。
前日のリハーサルでは問題なかったのですが、当日になって、キャリアによっては電波が入りにくくなってしまい、一部の来場者が参加できなくなってしまったんです。
急きょ、こちら側で端末を貸し出したりすることで対応したのですが、対応するためにかなり時間をかけてしまったのですが、みなさんやさしい気持ちで参加してくださり、次は同じようなことは繰り返すまいと思うようになりました。
——今回も土砂降りの中での町会議となりましたが、そんな状態にもかかわらず多くの人が訪れています。
コットン太郎:イベントは、運営とお客さんの熱量が合致しないとうまくいかないのですが、どの会場でも#コンパステントを訪れる人の熱量がとても高い。
なので、それがどんな状況になってもいい結果につながっているのだと思います。
——放送プロデューサーいうコットン太郎さんの活動について教えてください。
コットン太郎:「コミュニケーションを通じて、ゲームを楽しんでもらう」という目的があって、そのために放送やイベント、SNSを使ってゲームを楽しんでもらえる環境を作る仕事をしています。
——番組やイベントを作っていくうえで気を付けていることはありますか?
コットン太郎:「番組を作りすぎない」ということは心がけています。一言一句こちらでセリフを指定してしまうと、決まった流れに乗るだけの放送になってしまいます。
なので、台本などは段取りと最低限言わないといけないことしか書かないようにして、出演者との生での会話から生まれるやり取りを楽しんでもらうようにしています。
——確かにその方が出演者のキャラクターが活きますね。
コットン太郎:さらにより放送の成功率を上げるために、放送前に出演者とのコミュニケーションの時間は多めにとるようにしています。
あとは、ただ人気だからという理由だけで出演をお願いするのではなく「この人とこの人がいっしょに出たら面白そうだな」というキャスティングには気を使っています。
——「#コンパス エンジョイ部」がスタートしましたが、コンセプトを教えてください。
コットン太郎:『#コンパス』には、コスプレやイラスト、踊ってみたなど、ゲーム以外にも楽しみ方がたくさんあります。
なのでエンジョイ部ではいろいろな『#コンパス』の遊び方をしている人が集まるオフ会のような放送にしたいなと思っています。
——ゲーム以外の部分にフォーカスを当てるんですね。
コットン太郎:ゲームは得意ではないが動画や生放送で視聴者を盛り上げている人など、ゲームの上手さだけでは、光が当てられなかった人を見つけていきたいです。
コスプレイヤーさんや踊ってみたの人、イラストを描いている人などを取り上げて、それらの活動も盛り上げていきたいと考えています。
——オープニングで使っている動画などもユーザーが作ったものを使われていますね。
コットン太郎:作っているのを見つけ次第、放送で使わせてもらえないか、すぐに連絡しています。
エンジョイ部でやっているバトルの遊び方も、SNSでユーザーから募集したり、人が遊んでいるのをみて取り入れたりしています。
ゆくゆくはエンジョイ部で、バラエティオンライン大会をやりたいですね。
バトルの直前になってくじ引きで「鬼ごっこ」のようなルールが発表されるような戦うだけじゃなくて楽しめるような(笑)。
——では、最後にコットン太郎の考える『#コンパス』の魅力を教えてください。
コットン太郎:ゲームはもちろん、コスプレのほか、公式が設定をカッチリ決めていないからこそイラストなどの二次創作の自由度も高い、「自分の楽しみたいことが楽しめる」というのが面白いし、多くの人に認められている理由なのかなと思います。
「エンジョイ部」を通じて、いろいろなジャンルでいろいろな楽しみ方をしている人に日を当てて、すそ野を広げていければと思っています。
次なる目標は1周年「#コンパスフェス!」
最後に、『#コンパス』プロデューサーのはやしPにイベントの感想と今後の予定を伺った。
「僕自身がいちばん楽しんでいるかもしれない」と町会議の感想を話すはやしP。これまでさまざまな会場を訪れたが、どの会場も熱くて楽しいイベントになったという。
S3~5くらいの来場者が多いとのことで、「遊び込んでいただけていることがうれしい」と感謝の想いを明かす。
9月に加わった新ヒーローについて聞いてみると、「まだ調整しきれていないところがあるかもしれない」と明かす。
というのも、アダムとマリアが強いのか、ユーザーの間で対策が確立していないだけなのか判断がむずかしいため、現在様子を見ながら、調整の方向を決めていく段階なのだという。
そして、現在、使用率が大きく低下しているタンクについて聞いてみると、「いろいろと考えているので、もう少しお待ちください」と今後の救済の可能性を話してくれた。
12月には1周年を迎える『#コンパス』。すでに12月17日(日)にリアルイベント「#コンパスフェス」の開催が発表されているが、それだけではないという。
「12月はまるまる1カ月をかけて、さまざまな催しを考えています。なので、みなさん楽しみにしていてください」と意気込みを語ってくれたはやしP。
1周年まで、あとわずか。どのようなイベントがゲーム内外で行われるのか、今後の展開が気になる!
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