モダコンVS【ゲームプレビュー】: 前作から大幅進化! モダンコンバット5と徹底比較

世界で大人気のFPSシリーズ『モダンコンバット』(以下、モダコン)。『モダンコンバット5』以来、しばらく沈黙を保っていたが、このたび対戦モードに特化したシリーズ最新作『モダンコンバット Versus』がリリースされることになった。まもなく配信開始ということで、今回は、先行プレイで得られた情報を基に、前作からどのように進化しているか紹介していこう。

今回は対人戦に特化!腕を磨いて最強エージェントを目指せ!

2014年夏以降、久々の新作となるモダコンシリーズ。

『モダンコンバット Versus』(以下、モダコンVS)は、対人戦に特化した作りになっていて、4vs4の激しいバトルが楽しめる。

FPSの醍醐味である対人戦が心ゆくまで楽しめる、アツいタイトルになっているのだ。

モードは主に対人戦の「PvPバトル」、CPUと戦う「ボットバトル」の2種類。どちらも、4人1組のチームを組んで、相手チームと戦う

さまざまな能力を持つエージェント(キャラクター)が登場し、強烈なアビリティを駆使して敵エージェントと戦っていく。バトルでは、それぞれの役割分断が重要だ

12人ものエージェントが個性的なアビリティで激突!

本作には、実に12人ものエージェントが登場し、それぞれが強力な「アビリティ」を持っている。

バトルでは、このアビリティをいかに使いこなすか、また、相手のアビリティにいかに対応するかがカギだ。

エージェントは、課金アイテムのダイヤや、バトルの報酬で手に入る「コーペン」を使って購入する。

エージェントたちは、いずれも個性的なキャラクターばかり。内山昂輝さん、佐倉綾音さんなど、豪華声優陣が吹き替えボイスを担当しているので、そのセリフにも注目だ

本作のエージェントは、「アタッカー」「ディフェンダー」「アサシン」の3タイプに分類される(一部「スペシャリスト」もあり)。

それぞれの特性と主な役割は、

  • アタッカー:攻撃力が高く、相手のキルを担当
  • ディフェンダー:HPが高く、味方を守るアビリティを持つ
  • アサシン:HPが低いが機動力があり、奇襲に向く

というようになっていて、バトルではそれぞれの役割分担が非常に重要なのだ。

エージェントは、バトル開始時やキルされたあとに自由に変更できるので、チームの他のメンバーの様子を見て、バランスが取れるように随時変更していこう。

初期エージェントの「ロック」のタイプは「アタッカー」。強力な銃を装備していて、高い火力を持つ

ディフェンダーの「カン」は、「ディフェンスドーム」を展開して自分や味方を守ることができる

スマホでもエイムしやすい!洗練された操作性

スマホでFPSとなると、どうしても心配になるのがその操作性だろう。

移動とエイムという2つの操作を常時せねばならず、さらに敵と遭遇した場合は攻撃アクションも加わるため、非常にいそがしい。

しかし、心配することなかれ、本作は伝統あるスマホFPSシリーズの最新作。スマホの画面でも、快適に移動、エイムができるように洗練されているのだ。

画面の左エリアをスライドすると移動、右エリアのスライドはエイム操作。操作は直感的にわかりやすい。移動もエイムも、スムーズに行うことができる

移動するときは、画面の左エリアをグッと押し込むようにスライドすると、エージェントが走って素早く移動する。

攻撃は、初期設定だとオートで行うが、手動にも変更可能。ほかにも、カメラの感度や横軸、縦軸反転など、細かい設定ができる。

初期設定でも快適にプレイできるが、気になる部分がある場合は自分で好きなだけ変更できるため、操作にこだわる人にも安心の設計だ。

こちらが操作の設定画面。筆者は初期設定で快適に動かせたため、特に変更はしていないが、手動で射撃したい方は「操作モード」を「射撃アイコン」に変更するといいだろう

バトルでは2つのモードが!

先行プレイ版では、勝利条件が異なる2つのモードをプレイできた。

  • ゾーンコントロール:味方チームでゾーンを制圧し、制圧率が100%になると勝利
  • バウンティ:敵を撃破し、ドロップしたデータを一定数集めると勝利

とにかくキルを取っていけばいい「バウンティ」に対して、ゾーンを制圧・防衛することが目的となる「ゾーンコントロール」は、チームワークがかなり重要。

どちらのルールになるかは、バトル開始直前にわかるので、見落とさないよう注意が必要だ。

バトルのルールは、開始の直前にこのように表示される。シンプルな3ステップで解説されていて、わかりやすい

ゾーンコントロール

ステージの中央付近にあるゾーンを制圧して、制圧率を100%にすると勝利。

ゾーンは、バトル開始から一定時間経過すると制圧可能になり、その後どちらかのチームのエージェントが到着すると制圧が開始される。

エージェントが一定時間ゾーンに滞在すると、ゾーンの色が制圧したエージェントのチームカラーに変化。そこから、制圧率が徐々に上がっていく。

敵チームより先にゾーンに到達して、いかに防衛していくかが重要。そのため、チームで足並みをそろえて、しっかり連携していくのがポイントになる。

両チームの制圧率は、画面上に表示。敵チームにゾーンを制圧された場合は、敵エージェントをゾーンから追い出し、味方が一定時間滞在することで奪い返せる

敵チームが多方向から攻めてくることもあるため、チームでの連携は欠かせない。

キルを取るテクよりも、防衛力、敵の迎撃能力が問われるバトルだ。

バウンティ

敵をキルすると、メダル状の形をしたデータを落とすので、これを集めて100ポイントを目指していくモード。

データは1つにつき5ポイント加算されるので、チームで合計20キル取ればOKだ。

キルされた味方のデータは、味方チームの誰かが回収することで相手のポイント増加を抑えられる。

常に味方の近くでフォローし合うようにすると、戦いやすいだろう。

バウンティはFPSのキル力が試されるモードだが、味方と連携することで、キルされたときのフォローがしやすい。こちらも、チームで戦うことを心がけたい

なお、どちらのモードも、勝敗のスコアとは別に、個人のスコアも集計されている。

キルを取る、ゾーンに長時間滞在するなど、チームに貢献することでスコアが加算され、バトル終了時には、両チームのスコア1位がMVPとして表彰される。

スコアが高い=バトルで活躍しているということなので、MVPを目指してチームに貢献していくといいだろう。

バウンティに挑んでみたところ、うまい具合に連続キルが取れてMVPに輝けた。チームでうまく連携が取れると、勝ったときの喜びもひとしお

初心者も安心!「ボットバトル」で本格練習

本作は、あくまで対人戦に特化していて、FPSの初心者は敷居が高いと感じてしまうかもしれない。

しかし、初心者もCPUと戦う「ボットバトル」で練習すれば、対人戦の本格的なトレーニングが可能だ。

ボットバトルも、対人戦と同様4vs4のチーム戦で行われ、CPUは人間プレイヤー並の強さ。

ボットバトルで勝てるようになるまで練習しておけば、対人戦にデビューしても大丈夫というわけだ。

ボットバトルも、4vs4で行われる。自分以外のエージェントは、ほかのプレイヤーからランダムで選ばれる(操作するのはCPU)

CPUもきちんとチームを組んで行動してくるので、かなり手強い。ボットバトルを繰り返していけば、チーム戦の基礎も覚えられるだろう

ボットバトルに勝利できれば、エージェントの入手に使えるコーペンと、プレイヤーEXPが手に入る。

もし敗北してしまっても、少量ながらプレイヤーEXPは入るので、着実な成長につながるのだ。

ボットバトルだと、PvPのランクに関わるトロフィーは入手できないが、コーペンがもらえる。気長にやっていけば、新しいエージェントも手に入れられるだろう

また、基本操作がおぼつかないのであれば、訓練場で好きなだけ練習することもできる。

本作は、エージェントによって使い勝手がまったく違うので、入手したてのエージェントは訓練場で基本操作や使い方を覚えておいたほうがいいだろう。

訓練場では、基本的な射撃訓練のほか、動く敵への攻撃や、発砲してくる相手とのバトルも練習できる。武器性能や足の速さ、アビリティの性能を確認しておこう

前作から進化したポイントについて

ここからは、いかに本作が『モダンコンバット5』(以下、モダコン5)から進化しているかに焦点を当てていこう。

まず、見た目でわかりやすいのはグラフィック。モダコンVSでは、銃やキャラクターの手の質感などが、非常にリアルに表現されている。

モダコン5では、ツボなどのテクスチャーに古さを感じてしまうところもあるが、本作ではグラフィックも非常に洗練されている

ポイント1:対人戦に特化!

前作では、対人戦だけでなく、キャンペーンモードでストーリーを楽しむことができた。

しかし、モダコンVSでは、「KORP」と「OCTO」という敵対する2つの組織が争っているという大まかな世界設定はあるものの、ストーリーモードはなし。

エージェントたちは、バトル時に2つの組織のどちらかに属し、相手チームのエージェントを倒していくことになる。

『モダンコンバット5』(以下、モダコン5)では、主人公フェニックスが仲間たちとともに巨大なテロ組織と戦う姿が描かれた

しかし、モダコンVSでは、エージェントの設定テキストなどから大まかな世界観は読み取れるものの、ストーリーモードはない

本作は、あくまで対人戦に特化しており、メインとなるコンテンツはPvPバトル。

最上位のリーグである「マスターリーグ」を目指して、ひたすらバトルをしていくという設計になっている。

最初は「スターターリーグ」から始まり、トロフィーが集まると上のリーグに昇格していく。上のリーグに行けばいくほど、もらえるクレート(アイテムボックス)が豪華になる

ポイント2:操作性が格段にパワーアップ!

前作も、スマホFPSとしては洗練された操作性だったが、「移動」「エイム」「射撃」と3つのことを同時に行わねばならず、厳しい部分もあった。

モダコンVSでは、操作性部分も大幅な改善がなされており、まず、エイム、移動が非常にスムーズである。

加えて、今回は初期設定が自動射撃になっており、モードを問わず使えるのもうれしい。

プレイヤーは「移動」と「エイム」に集中すればいいので、より高い精度で操作を行うことができるのだ。

モダコン5にもオートショットの設定はあったのだが、シングルプレイ限定。対人戦では、どうしても複雑な操作で戦わざるを得なかった

対して、モダコンVSでは自動射撃がデフォルトなので、エイムにかなり集中できる。操作に気を取られて、判断が遅れるようなことがないのもうれしい

ポイント3:タイプはよりシンプルに

モダコン5では、プレイヤーのタイプ(クラス)が、

  • アサルト
  • ヘビー
  • リーコン
  • スナイパー
  • サポート
  • バウンティハンター
  • サッパー
  • X1モーフ
  • コマンダー

と、実に9種類もあり、複雑化していた。

モダコンVSでは、これを、

  • アタッカー
  • ディフェンダー
  • アサシン

の3タイプに簡略化。バトルでの役割が、よりシンプルにわかりやすくなっている。

モダコン5は、最大6vs6と人数が多かったせいもあってか、多彩なクラスがあった。各クラスは、ゲームの進行や購入することでアンロックされる

本作のエージェントは、主に3タイプと簡略化。しかし、中にはこの「ローネン」のように、格闘攻撃のみに特化した個性的なエージェントも用意されている

良質なFPSにぜひ触ってみてほしい!

先行プレイ版を触ってみて、その操作性のよさ、対人戦の面白さに引き込まれた。FPS好きであれば、確実にハマること間違いなしだ。

今までFPSを触ったことがないという人も、いちどプレイしてみてほしい。

最初は難しいと感じるかもしれないが、移動しながら自在にエイムできるようになると、面白さは格別だ。

爽快なFPSの世界に、ぜひデビューしてみよう!

(C) 2017 Gameloft. All Rights Reserved. Gameloft and the Gameloft logo are trademarks of Gameloft in the US and/or other countries.
(C) KAYAC Inc. All Rights Reserved
(C) 2014 Gameloft. All Rights Reserved. Gameloft, the Gameloft logo are trademarks of Gameloft in the US and/or other countries.

※画面はすべて開発中のものです。正式版では、変更になっている可能性があります。