LINE リトルナイツ【ゲームレビュー】

『LINE リトルナイツ』は、多彩なユニットと魔法を使って、敵の村を攻める「攻撃戦」や、自分の村を守る「防御戦」が楽しめる戦略シミュレーション。短い時間で、熱く激しいリアルタイムバトルが堪能できる。

マルチプレイも楽しいRTS風戦略シミュレーション!

本作は、「ブラウン」や「コニー」などのLINEキャラクターたちがファンタジーの世界で戦う戦略シミュレーション。

バトルはリアルタイムで展開していくので、シミュレーションというよりはRTS(リアルタイムストラテジー)と言ったほうがしっくり来るかもしれない。

一見するとLINEキャラクターが登場するカジュアルなゲームだが、戦略性が非常に高く、アツいバトルが楽しめる。

メインになるのは、ユニットと魔法を駆使して敵の村を攻めていく「攻撃戦」。ユニットの配置や、出すタイミングが重要なポイントになる

バトルにはほかのプレイヤーも自由に参加でき、最大で3vs3のマルチプレイが楽しめる。戦局が目まぐるしく変わっていくので、プレイはなかなか忙しい……!

本作の舞台は、月の王国「エクリス」。

王国は突如やってきた邪悪な支配者「アントーン」の手によって、滅亡の危機に扮する。

プレイヤーは王国を救うため、「戦士ブラウン」や「アーチャームーン」などの仲間を率いて、アントーンの勢力と戦っていく。

エクリスに突如攻め込んできた謎の男、アントーン。やたら顔色が悪いが、その実力は確かなようである

プレイヤーはアントーンによって支配されてしまったエクリスを救うため、戦士ブラウンやアーチャームーンたちを率いて立ち上がる

ほかのプレイヤーと戦って上位リーグを目指す「リーグバトル」

本作のメイン部分は、ほかのプレイヤーの村を攻撃する「リーグバトル」。

「ブロンズナイツI」のリーグからスタートして、バトルに勝つごとにリーグが昇格。次第に、強敵とマッチングするようになる。

さまざまな構成の村が見られるので、防御戦(後述)の参考にするのもおすすめだ。

上のリーグに進むことで、アントーンに支配されたエクリスが少しずつ平和になっていく。

村から「冒険に出る」をタップすると、リーグバトルの画面へ。「ブロンズナイツI」からスタートして、バトルに勝利するともらえる「英雄ポイント」が一定に達すると、次のリーグに昇格できる

「相手を探す」をタップすると、マッチング開始。リーグバトルでは、ほかのプレイヤーの村に攻め込んでいく

相手の村に攻め込む「攻撃戦」

最も多くプレイすることになるのが、ほかのプレイヤーの村に攻めていく「攻撃戦」。

ユニットと魔法を駆使して、相手の村に配置してある建物を破壊していこう。

「相手を探す」でマッチングしたあとは、30秒の偵察タイム。相手の配置を見て、どのユニットをどこに配置するか決めよう

「攻撃する」をタップすると、戦闘開始! ユニットを配置して、村を攻撃していく。3分以内に相手の村を完全に破壊できれば勝利となる

バトルが始まったら、「ミネラル」を使ってユニットを召喚し、攻撃を開始。

召喚後は、各ユニットは自動で行動し、近くにある敵や建物を攻撃していく。

ユニットはそれぞれ、体力が高い壁役、射程が長い攻撃役など役割が決まっているので、状況によって使い分けていこう。

画面左のミネラルの分だけ、ユニットを召喚できる。ミネラルにはほぼ余裕がないので、効率的なユニット運用を覚える必要があるだろう

オーソドックスな戦術としては、

  1. HPが高い「ジャイアントサリー」を前線に召喚
  2. サリーの後方に射程の長いアーチャームーンを配置
  3. ミネラル状況を見て戦士ブラウンを随時召喚

というのがシンプルでわかりやすい。サリーを壁にして、ムーンとブラウンで敵ユニットや建物を攻撃していくという流れだ。

ミネラルは敵の村の建物を破壊することで増加していくので、タイミングを見ながらユニットを追加していこう。

画面右下の魔法カードはミネラルを消費せずに使えるので、使えるときにどんどん使っていくのがおすすめだ。

重要な役割を担うのがサリー。ムーンはすぐやられてしまうので、サリーが壁になってムーンの攻撃チャンスを作り出す。ユニットを使っていく組み合わせを考えるのも面白い

プレイヤーはユニットを召喚するほか、魔法カードで攻撃や回復、ユニットの強化を行うことができる。魔法カードは4種類まで使うことができ、プレイ中の手元はかなり忙しい

村にある建物をすべて破壊できれば、プレイヤーの勝利。

破壊率に応じてクリアランクが決定し、ランクに応じた報酬がもらえる。

総破壊率が100%なら、最高ランクの星3つ。大量の英雄ポイントとムーンストーンがもらえる

また、報酬として戦利品ボックスももらえる。戦利品ボックスは、カギを使って開けることができ、ユニットや魔法カードを入手できる。カギは時間経過で回復するので、どんどん開けていこう

ちなみに、たいていはCPUが操作する村を攻撃していくことになるが、攻撃されている側がログインしていた場合は、迎撃されることもある。

もちろん、自分の村が攻撃を受ける場合もあるので、攻め込まれても大丈夫なようにしっかりと準備を整えておきたい。

攻め込まれている通知に気づき、急いで迎撃しようとしたが、時すでに遅く、自分の村が大変なことになっていた……

限られたミネラルで、いかに効率的にユニットを運用して攻めていくかが本作の醍醐味だ。

魔法カードも使おうとすると、画面のいろいろな部分を見なくてはならず、テキパキとした操作が求められる。

敵の攻撃から自分の村を守る「防御戦」

リーグバトルで敵から攻め込まれたときや、ストーリーモードの特定のシーンでは、防御戦が発生する。

こちらは一定時間敵の攻撃から自分の村を守るのが目的で、攻撃戦とはまた違った戦い方が求められる。

防御戦では、魔法カードを使うことができない。また、ミネラルが限られているので、攻撃戦とはセオリーがまったく異なる

防御戦では、自分の建物が破壊されたときにしかミネラルが増加しないので、考えなしにユニットを召喚していると、一瞬で何もできなくなってしまう。

ここでも役に立つのが、壁役のサリー。サリーで敵ユニットを足止めして、その間に「キャノン」などの建物で反撃していくのが基本だ。

防御戦では、敵が来る方向にサリーを召喚し足止め、あとは建物とムーンを少し出して粘る……というような、対応型の戦術が必要だ。攻撃戦とは、また違った楽しみがある

一定時間、村を敵の攻撃から守りきれば、こちらの勝利。

村の破壊率が低ければ低いほど、クリア時の星が多くなる。攻撃戦とは勝手がまったく違うので、まずはストーリーモードで練習してみよう。

総破壊率が30%程度なら、なんとか星3つがもらえる。とはいえ、攻撃戦よりもさらに制限された戦いを強いられるので、防御戦は難しい……

マルチプレイの参加方法について

ほかのプレイヤーのバトルに参戦するには、リーグバトルのマップ上でリアルタイムに発生する、戦闘のマークをタップすればOK。

マークは5秒くらいで消えてしまうので、素早い反応が必要である。

マップ上にいると、モクモクと煙を立ててほかのプレイヤーのバトルが発生しているのがわかる。「参戦する」をタップすれば、そのバトルに参加できる

マルチプレイに参加した場合、攻撃戦でも魔法を使うことができない。ユニットを的確に配置して戦っていこう

勝利すれば、戦績に応じてフレンズポイントが入手できる。フレンズポイントは、後述のガチャBOXで使うことができる

マルチプレイ後は、定型メッセージとフレンド申請を送ることができる。

フレンドが多いほうが、当然フレンズポイントもたまりやすくなるので、どんどん申請していくといいだろう。

リーナとLINEキャラクターたちの物語が展開する「ストーリーモード」

ストーリーモードでは、エクリスの姫である「リーナ」と、LINEキャラクターたちのコミカルな物語が展開していく。

こちらはCPUを相手に戦っていくので、1人でプレイしたいという方はストーリーモードを進めていくといいだろう。

ストーリーのワンシーン。城を追われて放浪の身となったリーナだが、割と元気なようである

各ステージは特徴的な作りをしていて、手応え満点。対人戦の練習にもなるので、ストーリーモードも並行して進めていきたい

ちなみに、リーナはリーグバトルを進めていてもほとんど出てこないので、ストーリー展開を知っておくという意味でも、ストーリーモードをプレイしておくことをおすすめする。

冒険の拠点となる「村」で戦力を整えよう!

村では、ユニットや魔法カードの育成や、建物の配置ができる。

特に、カードのアンロックに関連する「ニュームーン」は、戦力補強という意味でも最重要だ。

リーグ戦、ストーリーを進めるだけでなく、村でしっかり戦力も整えていこう。

村では、ブラウンやサリーといった仲間にしたユニットが歩き回っている。重要施設な立ち並ぶ、冒険の拠点である

村の機能は、主にこちらの3つ。

  • ショップ:カードが入手できるほか、課金アイテムのルビーを購入できる
  • カード管理:ユニットのレベルアップや、デッキの編成などを行う
  • 建物配置:村に配置する建物のレベルアップ、配置の編集ができる

バトルを進めていくと、カードがたくさんたまっていくので、こまめにレベルアップしておくこと。

ショップ

カードやルビーを購入できるお店。「ガチャBOX」ではさまざまなカードを入手でき、1日1回無料で回すことができる。

ガチャBOXは課金アイテムのルビーではなく、友だちを助けるともらえる「フレンズポイント」や、イベントなどでもらえる「ガチャ交換チケット」で回せる。

ルビーは、カードの直接購入や、並んでいるカードのラインナップ更新で使う。

無課金でも、毎日の無料ガチャでカードがそこそこ集まっていくのはウレシイ。

ルビーを使うと、カード10枚セットや50枚セットなどの大量枚数セットを購入することができる。一気にレベルアップが可能だ

毎日、5種類のガチャBOXが1回ずつ回せるため、これを忘れずに回していくだけでもカードはかなり集められる

カード管理

ユニットのステータス確認やレベルアップ、デッキの編成は「カード管理」から行う。

本作のユニットは、そのユニットのカードを入手することにより経験値がたまっていき、一定に達するとレベルが上がって能力が上昇する。

レベルが高くなるほど、必要なカードの枚数が増えていくため、ユニットの育成には大量のカードが必要だ。

カード管理画面では、ユニットのレベルアップなどのほか、バトルで使うデッキ編成もできる。ユニット、魔法カードともに4枚ずつセット可能だ

各ユニットをタップすると、ステータスの確認ができる。レベルアップはこちらで行うことができる

建物配置

村の建物は、こちらの「建物配置」で管理できる。

ユニットなどと同様にレベルアップができるほか、村の中に設置も可能。

バトルにばかり出ているとおざなりになりがちだが、建物を配置していくのもなかなか楽しい。

配置画面では、下にある建物カードをドラッグすることで好きな位置に配置できる。いちばん左にある「ニュームーン」がレベルアップすることで、使える建物の種類が増えていく

最も重要なのが、このニュームーン。こちらはカードの入手ではなく、キャラクターのランクアップによってレベルを上げることができ、レベルが上がるごとに強力なカードがアンロックされていく

要素が多いが流れはシンプル

カード、魔法、建物といろいろな要素があるが、基本的な流れはシンプル。

  1. バトルに出て戦う
  2. バトルで入手したカードで育成
  3. またバトルへ

という感じで、要はバトルと村を交互に行き来するような形だ。

バトルは、ひとまずサリーで壁を作ってから行動していけばたいていなんとかなるので、まずはサリーから配置していこう。

チュートリアルでも表示される、ゲームの流れ。細かく説明されているが、要はバトルと村の往復である

RTSとカードゲームのよさが詰め込まれた力作!

見た目はLINEキャラクターが出演するライトなゲームだが、その実はRTSとカードゲームの要素が詰め込まれた、実に戦略性の高い作品。

RTSやタワーディフェンスが好きな人なら、きっとハマれるはずだ。

ユニットを配置しつつ、随時魔法を発動してミネラルがたまったらまたユニットを……という感じで、プレイ中はとても忙しく、アツいバトルが楽しめる。

難しいステージをクリアできたときの爽快感は相当なものなので、みなさんもぜひこの感覚を味わってほしい。

  • 使用した端末機種:Xperia XZ Premium SO-04J
  • OSのバージョン:Android 7.1.1
  • プレイ時間:約6時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
  • 課金総額:0円

(C) LINE Corporation