RPG3年ぶりのおっさんが『ドラゴン騎士団』をやってみる
今回紹介する『ドラゴン騎士団』は、いわゆるリアルタイムRPG。かつて、Mobageでサービスされていた『大進撃!!ドラゴン騎士団』の続編である。
前作のキャラクターや世界観を引き継いで、キャラクターデザインやシステムを一新しての登場となる。
ゲームを進めながらカードを集め、合成してキャラクターを強くしていくのは前作と同様だが、アドベンチャーパートが追加され、他のプレイヤーたちと協力して戦うマルチバトルができるようになっている。
そんな今作の舞台は、人、魔、龍の3種族が暮らす「ジーエム大陸」。しかしそこに、動植物をマジュウへと変化させる「暗黒瘴気」を操る絶望の存在「彼」が現れた。
「彼」と同時に記憶喪失の姿で現れた謎の青年「ユウ」。ユウと「彼」の宿命の物語、それこそが『ドラゴン騎士団』なのだ。
私事ながら、普段、好んでプレイするのは、シミュレーションゲームとストラテジーで、RPGに触れるのは3年ぶりくらい。
最近のRPGのトレンド、もちろん知るわけもなく、30年前の傑作RPG、PC98の『Wizardry』との比較記事を書いてしまいそうになる。
これを書くのは自分でいいのか。そんな弱気な言葉が脳裏によぎる。編集の方に恐る恐る聞いてみる。
ponta「えっと、無味乾燥なレビューと、攻めたレビュー、どちらがいいですか?」
編集部「攻めてください」
即答。即答である。これはもう、好き放題書かせていただくことにする。
楽々オートバトルで楽しむ物語
ゲームを起動すると、味方の4人の戦士がボスらしき敵と戦う場面から始まる。いきなりクライマックスなのである。
早速、「たたかう」コマンドを押そうとするもそんなものはない。「たたかう」コマンドがない。
なんと、敵ユニットをタップするだけで、とりたてて命令をしなくてもオートメーションかつストレスフリーで戦闘が進む仕様。
はー、便利。すげー便利。日進月歩な世の中だ。
そして、ド派手なエフェクトのすえにボスを見事倒す。ボスは封印され、物語は次の場面へ。
それからどれくらいの時間がたったのか。記憶を失った主人公が目を覚ますシーンから始まった。
謎が謎を呼ぶ。しかし、この謎を解いていくことがこのゲームのだいご味の1つでもある。
覚醒した主人公の目の前にいたのは美少女。しかも、胸元が大きく開いている。
読者諸氏は、記憶喪失後に美少女に介抱されたことはあるだろうか!?
私は残念ながらなく、いつか、いつの日か失うなら記憶しかないと思っていたところに、まさかこんな形で夢がかなうとは。感無量である。
彼女はナヴィアと名乗り、マジュウという名の狂暴化した動植物退治をその任務とする、ドラゴン騎士団の一員であることをユウに告げたのだ。
話の中、そのマジュウが突然、村に出現。
ユウはベッドから飛び出し、手近の武器を掴んでマジュウ退治にのぞむ。
心配するナヴィア。ええい止めてくれるなナヴィア。自分を助けてくれた美少女を守る。男が戦うのにこれ以上の理由はいらぬ。あわよくば立てたい。フラグ的なものを。
本作がそういうゲームでないのはじゅうじゅう承知の上なれど、ナヴィアが可愛いのが悪いよナヴィアが――。
そして始まる戦闘シーン。
オート戦闘ではあるが、画面下部、最大4つの「アビリティ」のアイコンが輝くので押してみる。さっそく発動。
必殺! ヘイトスラッシュ! 大ダメージを敵に与える。やったぜナヴィア今夜は赤飯だ!
さくさくっと、ヘビースネークをやっつけたユウ。ナヴィアからこの蛇をマジュウ化させたのが、「彼」という敵の首魁のせいだと聞く。
かくして、ユウはドラゴン騎士団の一員となって、平和と記憶を取り戻す戦いに身を投じるのであった。
連携技のアークが強い!
その後、戦いを重ねるうちに、ユウのパーティにシグムントという男の戦士、そしてチュートリアル役だったナヴィアが仲間に加わることになる。
人数が増えたことで、ユウはアークという連携技が使えるようになった。これがまたかなり強力で、やたらヒットポイントの高いボス敵を倒すのにめちゃくちゃ有効なのだ。
自動戦闘の中で、任意のタイミングでアビリティを発動させ、要所でアークを解き放つ。
この一連の流れが気持ちよく、クエストの進行にスタミナが不要なこともあり、なかなかゲームのやめ時が見つからないのが困ったもんである。
そのままクエストを進めていくと、一行の前に突如現れたテレサという魔族の少女。
ユウは「見たこともない姿」という独白を入れている。
果たして見たこともないのは肌なのか。それとも違う場所なのか。はなはだ興味が尽きないところではある。
それがどこかを詳細に記すのは、メディアの品位に関わるのでコメントを差し控えさえていただくが、いやーなんというか。でかい。
いや、私も、いつの日か出会うなら魔族だと思っていたのでまさかこんな形で夢がかなうとは。感無量である。
強さがすべてのランキングシステム
本作のキャラクター育成は、戦闘で入手した強化用アイテムか不要な戦士を使って「強化」を行う必要がある。
そこで私はさっそく手元の強化用アイテムをテレサに使うこととする。
一気ににレベルが上がる青い肌の少女。それをじっとりとした目で見つめるナヴィア(妄想)。お気に入りのキャラがたくさんいると育成は大変。でもそれがこのゲームのだいご味なのである。
育成はキャラと武具に対して行うことができ、徐々に難易度の高まるクエストのクリアに必須の作業となっている。
キャラクターのカードはジェムを消費してガチャで引くことができるが、ジェムは課金のほか、デイリーミッションをすべてクリアすることでも入手できる。
また、キャラや武具を強化していくと、「戦力値」が上がり、ランキングに名を連ねることができる。
期間限定のイベントクエストでは、豪華報酬が無料でゲットできる。ストーリーを楽しみながら、キャラクターを強化しよう。
マルチバトルは役割分担が肝!
シナリオを進めるとマルチバトルをプレイできるようになる。マルチバトルでは、ほかのプレイヤーとパーティーを組んで、特定のクエストに挑むことができる。
シングルプレイでも「ディフェンダー(守備特化)」「アタッカー(攻撃特化)」「ヒーラー(回復特化)」の3種の役割に分かれて戦うのだが、マルチプレイではプレイヤーごとにこのどれかの役割を果たしつつ戦うことになる。
リアルタイムにチャットで掛け合いをしながら、回復や攻撃などのタイミングを合わせて戦うのが実に楽しい。
以上のように、『ドラゴン騎士団』はRPGプレイが3年ぶりのおっさんでも楽しめる仕様となっていた。
ゲーム性はもちろん、シナリオもしっかりしているので、良質なライトノベルを読むような心地よさでプレイすることができるだろう。
Wizardyのように、イラストやストーリーなしで脳内にそれらを描き出す自己完結型RPGも良いけれど、本作のように可愛いイラスト、弾む会話を見る楽しさもある。そんなことを知れたのは幸いであった。
- 使用した端末機種:iPhone X
- OSのバージョン:iOS 11.3.1
- プレイ時間:約2時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
- 課金総額:0円
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