Lumino City【ゲームレビュー】

State of Play Gamesの開発によるパズルゲーム『Lumino City』。PCやMac向けに先行リリースされ、2015年度の数々のゲーム賞を受賞した本作は、ゲーム中のステージすべてを実際に折り紙で製作し、それをゲームに取り込んだペーパークラフトアニメーションで作られている。本作ならではの不思議で美しいグラフィックを、ぜひ楽しんでもらいたい。

本物の折り紙で作られた超美麗なパズルゲーム

主人公のルミがおじいさんの話を聞こうとしているところから、ゲームは始まる。おじいさんに頼まれた紅茶を入れようとすると、不審な物音がしておじいさんがさらわれてしまう。 そして、ルミはおじいさんを探すため街へと向かう……。

流れるようなテキストの演出が非常に美しい

行けそうな場所や物がありそうな場所をタップしてみよう

本作では、ほとんどの操作がタップでできるようになっている。気になるところは、どんどんタップしてみよう。ルミがその場所に移動してアクションをするか、移動できない場合はその理由を教えてくれる。

おじいさんの家を出て、ルミは街の手前までやってきた。階段らしき場所はどうやら腐っていて上れないようだ。階段の手前にある棒をタップして鞄の中に入れると、チュートリアルとして棒の使い方を表示してくれる。表示に従い、鞄から棒をドラッグして、手前のケーブルにつかまって上によじ登ろう

さまざまなギミックを解いて先に進め

街に着いて看板の電気が消えたら、まずは中央の扉の鍵を開けて中に入ろう。鍵は、矢印を追って順番にスイッチをタップしていけば開けられる。街に入る扉はさび付いて開けられないので、まずは奥の部屋を探索してみよう。タップして入手したアイテムが、攻略の鍵になるはずだ。

部屋で見つけた配線図を、脇にある配電盤にドラッグして重ねてみよう。これで、端子のプラスとマイナスがわかるようになる。次は、部屋で拾ったレモンを鞄からドラッグ。レモンは電気を通すので、端子に突き刺してみると……

電気は無事復旧したが、やはり街の中に行く方法が見つからない。さび付いて動かない門の前で途方に暮れるが、そこでルミはふと思いつく。通れないのなら、飛び越えればいいのだ。勢いをつけて飛び越えられるようなアイテムを探してみよう。

2階から操作室のある屋根へ上がると、テレビのアンテナがある。アンテナをタップしてみると自分の力では曲げられないことがわかる。ということは、曲がれば何かが起こるということだ。周りをよく見て、何か使えそうなものはないか探してみよう。アンテナを曲げられるような……そう、例えばウインチを使ってみてはどうだろうか

このように、街に入った後もタップやドラッグを駆使してパズルを解けば、先へ進んでいける。あやしい場所をとにかくタップしてみることで、ヒントや回答が見つかるだろう。

バラバラになった歯車を発見。すべてがキチンとかみ合うように歯車をセットすると何かが起こる?

暗室に入って写真を現像する。まずは暗室の光を調整しよう。さらに薬品ボトルのラベル調整、薬品の調合と、すべてがパズルになっている。現像する写真もこの部屋の中にあるので探してみよう

クレーンを動かさないと先に進めない。クレーンを動かすには街の人達の力が必要だ

デザインの美しさに酔いしれる

操作はシンプルで簡単だが、パズルを解く直感とセンスが試される作品だ。あやしいと思った場所や物を、とにかくタップして、ルミの反応を確認してみよう。パズルが解けた時の爽快感と、稼働するギミックの美しさをぜひ味わってっもらいたいのだが、難点はゲームの容量が2GB以上あること。ダウンロードにかかる時間や空き容量に気をつけてほしい。

また、本作はiOS 9の新機能「リプレイキット」を使って、プレイ動画をSNSなどで共有することが可能になっている。多くの人に紹介したくなる素敵な世界を、ぜひ体験してみよう!

  • 使用した端末機種:iPhone 6 / iPhone 5c
  • OSのバージョン:iOS 9.1
  • プレイ時間:3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:2

(C)State of Play Games