強力な魔人?質より量のモンスター?戦術に個性が出るマス型「ダンジョンディフェンスRPG」
『ダンまつま! ~ダンジョンで待ってます~』は、4種類のユニットを使い分けて、冒険者を迎え撃っていくダンジョンディフェンスRPG。
プレイヤーは異世界転生した魔王となって、世話役の「アンリ」に導かれるがままにダンジョンを運営していくことになる。
本作のメインとなるダンジョンディフェンスは、時間経過や冒険者撃破などでたまる「マナ(コスト)」を使い、指定したマスに「ユニット」を配置して、冒険者を撃退していくというもの。
召喚できるユニットは、大きく「モンスター」「魔人」「ギミック」「マスタースキル」の4種類に分かれており、この豊富なユニットたちをどのように使い、クエストをクリアするか試行錯誤していくことが本作の醍醐味となっている。
基本的なゲームの流れをカンタンに説明すると、まず冒険者が侵入し始める前に「準備時間」が設けられており、制限時間がなくなると「クエスト開始」。次々と現れる冒険者を全滅させると「クエスト阻止成功(クリア)」となる。
まずは、本作の大きな特徴となるユニットたちを、それぞれ紹介していこう。
貴重な足止め役は「モンスター」
配置すると、マス上に「召喚陣」が出現。召喚陣が破壊されるまで、一定間隔でモンスターを召喚し続けるユニット。
魔人に比べるとマナコストが低いため、クエスト序盤から配置しやすく、数を武器に冒険者へと襲いかかる。
ダンジョンのボスとも呼べる存在「魔人」
ダンジョンの華ともいえるのが「魔人」。マナコストは高いが、個としての能力が高いエースユニットだ。
クエスト後半に出てくる、モンスターでは太刀打ちしづらいボスクラスの「上級冒険者」相手に活躍してくれる。
「ギミック」は予想外な効果を秘める!
ダンジョンには欠かせない「罠」の役割を務めるユニット。設置したマスを踏んだ冒険者にダメージを与えたり、モンスターや魔人を回復したりできる。
必要マナが非常に少ないので、どんどん設置していける。
なかには、特定の属性のモンスターを集めるといった特殊な効果をもったギミックもある。
使いどころが重要な「マスタースキル」
いわゆる呪文のような立ち位置になるのが「マスタースキル」。好きなマスに好きなタイミングで魔王自身が攻撃参加できる、使い勝手の良いものとなっている。
最初は、マナコストも非常に少ないが、発動すればするほどコストが増えていくという欠点がある。使うタイミングを見極めて、ここぞという場面で使っていきたい。
モンスター&魔人の思考を読み取ろう!
配置したモンスターや魔人、そして敵となる冒険者たちは「自動行動」する。
基本的に、モンスターたちはマップの左端。冒険者は右端にある魔王の扉を目がけて移動し、敵を発見すると近づいて攻撃し始める。
また、ユニットによっては「男性優先」といった優先攻撃目標をもっている場合もある。
さまざまな要素を踏まえて、ユニットたちを思いどおりにコントロールできるとうれしくなる。
それぞれの個性をしっかりと理解して、ユニットの持ち味を最大限に引き出そう!
クエストに合わせた戦略を編み出そう!
挑戦するクエストによって、障害物の位置や出現する冒険者の属性など、マップの構造・特徴はさまざま。
迎撃する冒険者に合わせた編成を用意し、地の利を生かした配置をその場で考えるのも、本作の醍醐味だ。
一本道になっている場所では、長射程のユニットや設置型ギミックが活きる。ただ、敵によっては「壁破壊」という障害物を破壊する特徴をもった冒険者も……
ここではくわしい説明を割愛するが、ユニットによって「攻撃範囲」や「移動スピード」なども多種多様。
また、「他の味方ユニットがいるマスに重なるように移動できるか」など、ユニットの種類によって細かな仕様にまで違いがある。
すぐに本作の全貌をつかむことは難しいが、やり込むほど細かな違いを自然に理解して、より戦術的に戦うことができるようになっていくことだろう。
低レアリティユニットも大活躍!?
あくまでも序盤をプレイしての印象になるが、本作は高レアリティのユニットほど、必要マナが多くなる傾向にある。
特に、最大マナと初期マナの少ないゲーム序盤は、高コストユニットを配置しづらく、星1「スライム」といった低レアリティユニットのほうが、配置しやすくて使いやすかった。
ほかの作品だと単純にハズレ扱いされやすいレアリティが低いユニットに使いどころがあるのも、本作の魅力のひとつといえる。
まだまだ語りつくせないクエストシステム
そのほかにも、クエスト中にモンスター、魔人にそれぞれ設定された条件を満たすことで、見た目が変化してステータスも大幅アップする「リアルタイム進化(RT進化)」。
快適さだけでなくゲームの難易度にも関わりかねない7段階で調節可能な「バトルスピード」など、クエストに関わる要素は、紹介し尽くせないほど豊富にある。
スマホゲーム定番であるユニットの強化・限界突破要素も完備されており、やり応えはバッチリだ。
ひとつひとつのクエストをしっかりと楽しめる作品
最初こそ、適当にユニットを配置していればクリアできるクエストが続くが、ストーリーを進めていくと、準備時間がないクエストや強力な冒険者を相手にした時間耐久クエストなど、自分の中で鉄板となる戦法が役に立たないクエストに出くわす機会が増えてくる。
この手のジャンルのゲームは、作業感を感じやすいというのが個人的な印象だったが、クエストのバリエーションの豊かさや、ほどよいもどかしさがあるモンスターと魔人の動きのおかげか、本作で感じることはなかった。
4種類のユニットがそれぞれ尖った性能をしているため、戦術は千差万別。同じクエストでもクリアまで過程は、プレイヤーの好みや編成ユニットによって、大きく変わってくることだろう。
ゆるい世界観とかわいらしいユニットたちからは予想することのできない戦略高いバトルが楽しめる本作。
ボードゲーム好きやリアルタイムストラテジーゲーム好きの方に、おすすめしたい作品だ。
- 使用した端末機種:iPhone 8 Plus
- iOSのバージョン:11.3.1
- プレイ時間:約2時間30分
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
- 課金総額:0円
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