Under Story ~童話世界の勇者たち~【ゲームレビュー】

赤ずきんちゃんや不思議の国のアリス、ロビンフッドなど、誰もが知っている童話の世界をベースにしたハック&スラッシュ型のファンタジーアクションRPG。開発は、『ハッピーストリート』や『ディグディグDX』をリリースした3rdKind 。3Dで描かれたかわいいキャラクターたちを操り、次から次へと現れる敵を退治していこう。

童話でおなじみのヒーローたちが大集合

子供のころから触れる機会が多く、誰もが知っている童話。その世界観を、ファンタジーRPGとしてゲームで再現したのが『Under Story ~童話世界の勇者たち~』だ。プレイヤーが操るのは、赤ずきんちゃんやピノキオ、ロビンフッドに浦島太郎、不思議の国のアリスなど、有名な童話に登場するおなじみのキャラクターたち。3Dで描かれたファンシーな世界をヒーローたちと探索し、魔神ジルマールに乗っ取られてしまった童話の世界に、ふたたび平和を取り戻そう。

最初に仲間にいるのは、赤ずきんちゃんことルージュと、『雪の女王』に登場するゲルダ(ギルダ)姫。案内役のティンクは、『ピーターパン』のティンカーベルが元ネタだ

序盤は2エリアほどの簡単なチュートリアルとなっており、戦い方などの基礎を学んでいく。それが終わると、ヒーローガチャを1回引くことができるが、それにはレア度の低い★2のキャラクターも含まれている。強力な★4以上のキャラクターを厳選したい場合は、ある程度回す必要があるかもしれない。

★2でも戦えないことはないが、やはり高レアがほしいところ。なお、「ヒーローガチャ」以外にも、装備品が手に入る「装備ガチャ」が用意されている

オートプレイでアクションが苦手な人でもバトルが楽しめる

このゲームのメインとなるのは、ストーリーを追いながらステージをクリアしていくシングルモードだ。ここでは、手持ちのヒーローの中から3人でパーティーを組んで戦っていくことになる。戦闘前にフレンドのキャラクターを選んで、いっしょに連れて行くことも可能だ。

1人のフレンドを、連続して連れて行くことはできない。そのため複数のフレンドを登録しておくと、戦闘を効率よく行える

ゲームの操作方法はかなりシンプル。場所をタップすることでキャラクターが移動、敵キャラクターをタップすることで攻撃ができる。また、オートプレイ機能も用意されており、ステージに入ったらただ見ているだけというプレイも可能。アクションゲームが苦手という人は、この機能を活用するといいだろう。

画面左下のアイコンを押すと、オートプレイモードに移行する。宝箱も自動で取ってくれるので便利

それぞれのヒーローキャラクターは、固有の必殺技(スキル)を持っている。たとえば初期メンバーだと、ルージュは前方にリンゴの爆弾を投げる「アップルボム」、ギルダは自分と仲間の体力を回復できる「命のみなもと」を習得している。スキルは、バトル中に画面アイコンをタップすることで任意に発動でき、オートプレイ中でも、移動はCPUに任せ、スキルのみプレイヤーが行うこともできる。なお、ステージ開始前にゴールドを支払い、スキル発動も自動化することも可能。スキルを使用するタイミングで戦況も変わっていくので、ここぞというときに発動させていこう。

スキルはクールタイム制になっており、MPなどを消費せず、連発できる。クールタイムもそれほど長くないので、気軽に使っていこう

レベルアップ以外に、強化や進化でさらに強く

ヒーローはシングルモードをこなしていくことで、レベルを最大30まで上げていくことができる。また、レベルとは別に「強化レベル」という項目もあり、ゲーム中に入手した素材となるヒーローを掛け合わせることで、最大5レベルまで上げることが可能だ。

さらにレベル30、強化レベル5まで成長させると、ヒーローを「進化」させることができる。ヒーローを進化させると、レア度が1ランクアップし、ステータスも強化される。お気に入りのレア度の低いキャラクターは、ぜひ進化を狙いところだ。

進化するには、ゴールドと進化用素材を集める必要がある。けっこうな数の素材が必要なので、地道に集めよう

ヒーローにはそのほか、武器や防具、ネックスレスや指輪といった装備品を身につけさせることでも、ステータスを補強できる。装備品は、ガチャやステージ報酬で入手でき、1キャラクターにつき、4つまで装備させることが可能。装備品があれば、レア度やレベルが低くてもある程度戦うことができるので、レベル1のキャラクターを育成する場合は、優先していい装備をつけてあげよう。

特定キャラクターで編成すると発動する「スペシャルボーナス」でも、バトル時限定だが、ステータスの強化が可能。どのキャラクターでボーナスが付くかは、ゲーム内で確認できる

PvPやエンドレスバトルなど複数のゲームモードもあり

シングルモード以外にもチャレンジという項目があり、それぞれ3種類の異なるゲームに挑戦することができる。

PvPは、対ユーザー同士のバトルだ。ここでは対戦相手を選んで戦うことができ、プレイヤー同士でランキングを争うことができる。

PvPでは、キャラクターの移動やスキルの発動といった操作ができない。純粋に、キャラクターの強さが試される

ボスバトルは、超強力なボスキャラクターに挑むモード。最大5回まで継続して戦うことができ、討伐成功時の総ダメージ量でプレイヤーをランク分けし、それに応じて報酬が決定する仕組みだ。

シングルモードのボスと違い、序盤だとほぼ一撃死となるかなり強力な一撃をぶちかましてくる。絶対に攻撃範囲にはいらないよう、常に移動を意識した立ち回りが重要だ

エンドレスチャレンジは、次々と襲いかかってくる敵集団の猛攻をしのぎ、その成果によって報酬がもらえるというもの。

新たな敵がどんどんあらわれるエンドレスチャレンジ。好成績を目指すなら、回復役は必須だ

童話とファンタジーRPGの相性は抜群!

童話とファンタジーRPGの相性はかなりよく、さまざまな童話の主人公たちが同じストーリー内に登場しても、ごく自然な感じで受け入れられた。特定キャラクターがそろうと、特別なセリフが発生するなど、個性的な童話キャラをもっと前面に押し出したシステムもほしいところ。ただオートプレイがかなり親切な設計なので、『アナと雪の女王』が好きな子供でも、問題なくプレイできるのは好印象だ。

今回のレビューではiOS版をメインにプレイしたが、Android版でも差異はほぼ感じられない。ただレビュー中、両OSともに長時間サーバの不具合でプレイができない状態があり、まだまだ環境として不安定な部分もあるようだ。今後のアップデートや対応などでこれらのサービスの向上にも期待したい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6s / Xperia Z2
  • OSのバージョン:iOS 9.2 / Android 4.4.2
  • プレイ時間:約7時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
  • 課金総額:0円

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