サンリオキャラクターズ ファンタジーシアター【ゲームレビュー】

ハローキティやマイメロディなど、サンリオのキャラクターを使ったパズルゲームがセガネットワークスから登場。舞台監督となって、サンリオキャラクターが演じる舞台を成功させるのが目的のこのゲームは、かわいいらしい見た目とは裏腹に、本格的なやり込みにも耐えうるゲーム性の高さを秘めている。

サンリオキャラクターのピースを消して劇を進めよう

プレイヤーはサンリオキャラクターが所属する劇場の新しい舞台監督となって、彼らが演じる舞台を成功に導くのが目的。劇場の舞台装置を動かすため、ピースを消して動力を確保していくことになる。ピースは上から降ってきて、同じものをつなげることができる。つなげた数に応じて、獲得できるスコア量が増加していく。

背景ではサンリオキャラクターが童話の演目を演じている。パズルのスコアを伸ばしていくと、演技の先のシーンまで進めることができる

同じピースはいくつでもつなげることができるが、面積が大きくなり他のピースとぶつかりやすくなる。ぶつかってしまうとコンボが切れてしまうので、確実性とるかスコアを取るか、瞬間的な判断が求められる

キャスト=ステージとなっている斬新な構成

ガチャで新しいキャストを入手する、というのは一般的なソーシャルゲームと同様なのだが、本作で特徴的なのは入手したキャストがそのまま演目となっており、そのキャストのステージで遊ぶことができるようになる。つまり、ガチャを回すことが新しいキャストとステージを入手すること、ということになる。

クロミを入手すると、「不思議の国のアリス」ステージをプレイできるようになる。キャストにはそれぞれレベルが設定されていて、上がることで獲得できるスコアがアップしていく

ゲーマー魂に火をつけるやり込みのあるゲーム性

サンリオのかわいらしいキャラクターゲームということで甘く見がちだが、本作は非常にゲーム性が高い。普通にピースが落ちてくるのを待っているとまず時間切れになるため、演目をエンディングまで導くためには相当なスピードでのパズルが要求される。画面のピースを見て最大コンボを決め、ピースの間が開いているようならすぐにスクロールし、SPピースも逃さず活用……と、こんな具合にかなりいそがしい。ゲームをやり込むプレイヤーにも、納得のできるできになっている。

連続でコンボを決めている場面。テキパキとした操作が要求され爽快感もある。……のだが、演技を見ているひまはあまりない

リリース時点では、26人のキャストがいる模様。つまり、26ものステージがあるので長く楽しめることだろう。さらなる追加も当然予想できる

フィーバーが演目完走のカギ

とにかく時間がシビアなゲームなので、演目のエンディングまでたどり着くには制限時間を増やす「フィーバー」がカギとなる。フィーバーはピースを消すことでたまっていくので、高速でパズルしてフィーバーを発動し、スコアの3倍期間にさらにコンボを決めていく、というループができれば理想的だ。

このゲームにおける+10秒は非常に大きい。ちなみに、筆者は20万点までスコアを伸ばしたが、それでもエンディングにまでたどり着けていない。相当なやり込みが必要のようだ

パズルゲーム好きにもおすすめできる良作

このように、やりこみ度満点ということで、サンリオキャラクター好きはもちろんのこと、パズルゲーム好きのヘビーゲーマーにもおすすめできる本作。ハローキティが背景でシンデレラを演じているところに、プレイヤーは全力でパズルしているというのはなかなかシュールではあるが。

ゲーム起動時に毎回データダウンロードが入る、高速パズルしているとピースのキャッチミスでスクロールになりやすいなど、修正してほしい点もあるものの、全体的には完成度の高い良作。見た目にとらわれず、ぜひ一度プレイしていただきたい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 8.4.1
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

(C) SEGA (C) SANRIO