マルチで協力プレイができる異色の麻雀ソシャゲ
『麻雀の女神』が配信されたので、学生時代に麻雀部(表向きはゴルフ部)に所属していた筆者が、マルチプレイも楽しめるこのゲームを紹介していく。
タイトル画面から美女がたくさん登場!もちろん(?)渋いおっさんキャラクターも登場するので安心しよう
本作では、対戦相手として出てくるのは「CPUが操作するキャラクター1人」のみ。この辺は、アーケード型の麻雀ゲームとよく似ている。
牌が引ける回数は「24回」。通常の4人麻雀では「約18回」なので、少しだけ役が作りやすくなっている
と、ここまでは普通の麻雀といった感じだが、麻雀の女神はここからがすごい。なんと、対戦相手は牌を捨てるだけで上がらないのだ(※)。
※「上がる」というのは、牌をそろえて相手に勝つこと。つまり、対戦相手は絶対にこちらに勝つことはない
では、いったい何をするゲームなのか。まずは、本作のちょっと変わったゲームシステムから紹介していこう。
勝利条件は「上がった時の得点」のみ! デッキを組んで高得点を
攻撃をしてこない敵から勝利するための条件はただ1つ。こちらが「役を完成時の点数がノルマを達成しているかどうか」だけだ。
このステージでは、12,800点以上を出せば勝利となる。序盤のステージなのだが、どう考えてもハードルが高い……
最初は「2,000点でクリア」といった、普通の麻雀でもよくある点数でクリアできるのだが、難しいステージだと60,000点なんていう、意味のわからない点数を要求されることもある。
ここからが、麻雀の女神というタイトルの後半部分である「女神」の登場だ。本作では、対戦時に使える「デッキ」というものが存在する。
デッキは、決められたコストの範囲内で、最大3体まで編成することができる。これにフレンドを加えたものが、対戦時におけるプレイヤーの「強さ」になる
デッキに編成できるのは、「平和(ピンフ)」や「混一色(ホンイツ)」など役をつかさどる神々。かなり無理やりな設定だが、これはこれで面白いものがある。
「夜の雀神」や「天空の雀神」など、それっぽい冠詞をつけた神々が登場! と思ったら、どうやら一般人も混ざっているようだ
これらの「雀士」と呼ばれる仲間には「強さ」と「役強さ」という2つのステータスがある。これらのステータスが、プレイヤーが上がったときの点数にプラスされる仕組みになっている。
点数のベースとなるのは、「上がった役の点数」+「デッキの強さ」+「フレンドの強さ」。相手に有利なタイプ(属性)の雀士を選ぶとさらにボーナスが加算される
「役強さ」というのは、狙いどおりの役を出したときにもらえるボーナスポイントのことで、それぞれの雀士には、お気に入りの役が1つ設定されている。
「フィオナ」は平和(ピンフ)が大好きなので、デッキに編成してピンフで上がれば大よろびでボーナスポイントゲット!
また、このゲームにおける対戦では、なんと牌が配られてからデッキを選択できる。
したがって、「配牌でいきなり一盃口(イーペーコー)そろってる!」というスペシャルな状況になったら、イーペーコーが大好きな雀士がいるデッキに変更するというズルもできてしまう。
ノーマル卓(1人専用のノーマルステージ)では、1-2をクリアするとイーペーコー雀士「花木蘭」がもらえる。SRが普通にもらえたので少し驚いた
雀士によって、「手堅くピンフで確実にボーナス狙い」や「某マンガみたいに三槓子で高得点狙い」といった感じで、役の狙いやすさともらえる点数がかなり変わってくる。
自分のプレイスタイルにあったかわいい(かっこいい)雀士を探してみよう。
『麻雀の女神』で麻雀の基本を覚えよう!
本作は、対戦相手が勝たないので、麻雀初心者でも気軽に遊ぶことができる。
「麻雀のやり方を覚えたい!」「まだ慣れてないから人と戦うのはちょっと……。」といった、麻雀ビギナーには特におすすめしたい。
麻雀の基本は、「横並びかまったく同じ牌で3つ集めたもの」を4組と「まったく同じ牌を2つ集めたもの」をくっつけるだけ!
イメージは、「ドンジャラがちょっと難しくなって、数字の並びでも組み合わせられる」といった感じだろうか。ドンジャラを知らなかった場合は、インターネットで調べてみよう。
これだけおさえておけば、なんとか麻雀で遊ぶことはできる。まずは麻雀の女神で遊んでみて、麻雀の遊び方を覚えていこう。
遊べるモードは全5種類でマルチプレイはスタミナ消費なし
本作では、ルールや目的が違う5つのモードで遊ぶことができる。スタンダードなCPU対戦から、友だちと一緒に遊べるモード、さらには全国のユーザーと遊べるモードまで、その種類はさまざまだ。
1人で遊ぶベーシックな麻雀「ノーマル卓」
ほかのゲームでいうところの「ノーマルクエスト」と同じ、最もベーシックなCPU対戦のモード。プレイヤーの前に立ちはだかる雀士を倒して、どんどん先に進んでいこう。
最初のマップは「楊貴妃の国」。最後までクリアすると、妖艶な雀士「楊貴妃」がもらえるようだ
本作は、雀士を仲間にして、上がり役のレパートリーを増やすのが重要になってくる。まずはここで仲間を増やすのがいいだろう。
雀士のレベルアップ素材がもらえる「スペシャル卓」
本作では、雀士の強さがそのまま麻雀の点数になる。スペシャル卓では、強化に必要なアイテムがたくさん入手できるステージや、強力な敵が出てくるステージで遊ぶことができる。
強力な敵にチャレンジするなら、雀士の強化は必須だ。このステージは、デッキの強さが足りなければ、役満で上がっても勝てない!?
序盤はなかなか強化素材を手に入れるのが難しく、雀士の強化は骨が折れそうだ。雀士が強くなれば、ベースの「強さ」だけでも満貫(8,000点)クラスになるので、普通の敵なら1,000点で上がってもボコボコにできて楽しい。
全国のユーザーとランキングを競う「イベント卓」
ほかのプレイヤーとランキングを競うイベントが開催されている。現在(2016年3月)は、「雀士役の発動回数ランキング」。上がりの点数は関係ないので、気楽に参加して「ピンフ」などの簡単な役で上がってみよう。
プレイしているすべてのユーザーでランキングを競っていく。どんな役でも「1pt」でカウントされるので、「ピンフ」と「国士無双」の価値は同じだ
友だちと協力プレイができる「フレンド卓」
フレンド卓では、友だちと協力して同じ敵に挑むことができる。全員の合計点数で相手に攻撃ができるので、みんなと力をあわせて強力な敵を撃破しよう。
最大4人までいっしょに遊ぶことができる。基本的には通常のCPU戦と同じだが、4人で集まれば見たこともないような高得点をたたき出すこともできる
協力対戦には、「対戦ナンバー」の入力が必要なので、募集をしたら友だちにナンバーを教えてあげよう。
全国のユーザーと協力プレイができる「オンライン卓」
オンライン卓では、全国にいるプレイヤーとペアを組んで敵と戦うことができる。基本的にはフレンド卓と同じで、参加したプレイヤーの合計点数で相手に攻撃する。
誰かがオンラインでパートナーを募集すると、マイページに「協力依頼」のアイコンが表示されるので、タップして参加してみよう。対戦中は、定型文とスタンプでチャットもできる
「フレンド卓」と「オンライン卓」はライフ(スタミナ)を消費しないので、好きなだけ遊べるのもポイントだ。負けてもデメリットなどはいっさいないので、どんどんプレイしてみよう!
「牌譜」機能を使ってみんなと交流
本作には、対戦の様子をほかのプレイヤーに知らせる「牌譜」機能というものがある。
「牌譜」では、麻雀では定番の「何切る?」などの質問や、「役満上がったよ!」という自慢もできる。
みんなで意見を出し合う掲示板のようなイメージだ。対戦の流れなどの詳細まで見ることができるので、なかなか親切設計になっている
マルチプレイのチャット機能といっしょに利用して、麻雀好きのプレイヤー同士で交流してみよう。
ちょっとレトロな雰囲気だが、麻雀とソーシャルゲームをいい具合に合体させている。麻雀初心者でも気軽にプレイできる点も評価したい
- 使用した端末機種:iPhone 5s
- OSのバージョン:iOS 8.3
- プレイ時間:4時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
- 課金総額:0円
(C)Intelligence technology inc.