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スマホゲームライフを快適に! おすすめツールまとめ【前編】はこちら
直感的にレシピが作れるアプリ『RuleMaker』
Androidアプリからは、シンプルなデザインと直感的なUIで、初心者でも簡単にレシピが作れる『RuleMaker』を紹介する。Androidにはいわゆる自動化ツールアプリはいくつもあるが、その中でも特に操作がわかりやすく、この手のアプリを触ったことがない方にもおすすめだ。
「条件+動作」で簡単に自動化
RuleMakerはあらかじめ用意された「条件」と「動作」を組み合わせ、さまざまな動作を自動化してくれる。例えば、条件に「アプリを立ち上げたとき」、動作に「Wi-FiをONにする」を設定すれば、「特定のアプリを立ち上げた時にWi-FiをONにする」というルールができあがる。
できたレシピは「ルールリスト」に一覧表示されるが、このままではそのレシピは動作しない。初めてアプリを使う時は画面右上の歯車アイコンをタップし、サービスを開始させるのを忘れないようにしよう。
たとえば、通信量の多いゲームなどを起動したとき、自動的にWi-Fiに接続するようルールを作っておけば、誤ってデータ通信量が制限を超えてしまう事故もなくなりそうだ。
アイディア次第でいろんな動作を自動化
RuleMakerの概略がわかったところで、ここからはゲームに役立つルールを紹介していく。あまりこういったアプリを触ったことがない方は、まずはこのあたりのレシピをマネしてみて、慣れてからオリジナルルールを作ってみるといいだろう。
イヤホン接続時に音量を一定に
- 条件:イヤホンが接続されたとき
- 動作:メディア音量を指定の音量に設定する
スマホゲームをプレイするときにイヤホンを使う方も多いと思うが、このルールを設定しておけば誤って大音量で音が流れるということもない。
ゲーム時に画面消灯時間を変更
- 条件:対象のアプリを起動したとき
- 動作:画面が消灯するまでの時間を設定する
ゲームを起動している時は基本的に画面は表示されっぱなしなると思うが、例えばノベルゲームなどではしばらく動きがないと消灯してしまうこともある。こういった意図しない動作を防ぐためのルールも、非常に役に立つ。
夜ふかしを防止するルール
- 条件:毎日指定時間になったとき
- 動作:特定のワードを喋ってもらう
ゲームのし過ぎでついつい夜ふかしをしてしまう方は、こんなルールはいかがだろうか。特定の時間になると指定した音声を喋ってくれるので、気づいたら朝までプレイしていた……なんてこともなくなるだろう。
組み合わせでさらに便利に
また、複数の条件を組み合わせることで一連の動作を自動化し、より便利に利用することもできる。例えば、以下の2つのルールを作成した場合、イヤホンを接続するだけで「指定音量」になり「特定のゲームを起動」できる。
音量一定+アプリ起動
- 条件:イヤホンが接続されたとき
- 動作:メディア音量を指定の音量に設定する
- 条件:イヤホンが接続されたとき
- 動作:対象のアプリを起動する
もちろん組み合わせるルールは2つ以上でもいい。組み合わせる数を増やすほど、1つのアクションで多くの動作が自動化できるようになる。
対になるルールを作る
さらに、「◯◯したとき△△し、◯◯をやめると△△を終了する」というような、対になるルールの作成もおすすめだ。
音量一定+マナーモード
- 条件:イヤホンが接続されたとき
- 動作:メディア音量を指定の音量に設定する
- 条件:イヤホンが外されたとき
- 動作:マナーモードをサイレントにする
この場合、イヤホンが外されるとサイレントマナーになるので、ゲーム後にうっかりマナーモードにし忘れて、着信音が大音量で鳴ってしまうような失敗も防げる。
アイディア次第で自由に機能を作れる便利なRuleMakerだが、このルールを考えること自体がゲームのようでとても面白い。興味のある方はぜひ触ってみてほしい。
Webサービスの連携でイベント情報も逃さない! 『myThings』
続いてはYahoo Japanが提供している、あらゆるWebサービスを連携させ効率的に情報収集が行える『myThings』を紹介する。こちらはAndroid/iOSどちらでも利用できるが、今回はiPhoneで使ってみた。
使い方は『RuleMaker』とほぼ同じ
myThingsも「◯◯のとき△△する」という自動化ツールだが、Webサービス同士を連携できるのが特徴だ。とはいえ、使い方はほとんどRuleMakerと同じで、トリガーを指定し、それによって起こるアクションを選択するだけだ。ただし、こちらは外部サービスとの連携を行うので、初回は各アカウント認証などを行う必要がある。
たとえば、トリガーにTwitterの「特定のアカウントがツイートしたら」を選択し、アクションにPocketの「あとで読むに保存する」を指定すると、あるアカウントのツイートすべてが自動的にPocketに保存されるようになる。
Twitterアプリだと一定期間より前にはさかのぼれなくなるが、これならレシピ作成後のツイートすべてを保存することができるのも利点だ。リアルタイムでTwitterを見ている時間がない方におすすめのレシピだ。
検索範囲を絞って情報を集める
さすがに全ツイートを保存するのはちょっと……という場合も、トリガーの設定次第で検索範囲を絞ることができる。ここからは、限定的に情報を集めたい場合のレシピ例をいくつかあげていく。ここに載っていないサービスを使う際も、条件を絞るときの参考になればと思う。
Twitterで特定アカウントの特定のキーワードを含むツイートをプッシュ通知
- トリガー(Twitter):検索条件にあうツイートがあったら
- 検索ワード(Twitter):ユーザー名,キーワード
- アクション(プッシュ通知):プッシュ通知
検索条件を「ユーザー名,キーワード」にすることで、特定アカウントの特定キーワードが含まれるツイートを抽出する。例えば「ゲーム公式アカウントのユーザー名,イベント」と設定しておけば、イベント情報を自動的に収集できるだろう。しかし、他者のツイートにそのユーザー名とキーワードが含まれていると、これも拾ってしまうので完ぺきではない。
特定のRSSが更新されたら自分のTwitterでつぶやく
- トリガー(RSS):新しいフィードが更新されたら
- アクション(Twitter):ツイートする
友だちとゲームのイベント情報やアップデート情報を共有したいときにおすすめなのがこのレシピだ。特定のRSSが更新されると、登録したTwitterアカウントで自動的にツイートされる。Game DeetsのRSSフィードのURLはhttps://games.app-liv.jp/feedなので、まずはこれで試してみてはいかがだろう。
YouTubeに特定ゲームの動画が投稿されたらプッシュ通知
- トリガー(YouTube):特定の条件にマッチする動画が追加されたら
- アクション(プッシュ通知):プッシュ通知
最近では攻略動画の投稿なども頻繁に行われているので、見たい動画を探すのもひと苦労だ。そこで上記のようにトリガーとアクションを設定し、キーワードにゲーム名と見たい内容を入力すれば、ある程度は取捨選択することができる。キーワードには「モンスト,スピクリ,ノーコン」や「パズドラ,ゴッドフェス」のように入力すればいいが、タイトルだけでなく紹介文も検索対象に入るようだ。
特定のWebサービスしか利用できないので、何でも自由にという訳にはいかないが、情報収集や共有がとても楽になるサービスだ。また、対象となるのはレシピ作成後にされたツイートや投稿で、過去のものについてはキャッチできないので注意してほしい。ここで紹介した以外にも、Facebookやはてブなど色々なチャンネルがあるので、それらも使ってオリジナルレシピを考えてみてはいかがだろうか。
2つの自動化ツールアプリを紹介したが、どちらもほしい機能を選んでいくだけなので、簡単に使いこなせるだろう。特にAndroid端末であればどちらのアプリも使用でき、まさにスマートなゲームライフを楽しめると思う。また、Androidには『Tasker』、iOSには『Workflow』という、さらに高度なことができる自動化ツールアプリもある。もし興味があれば、そちらも試してみるといいかもしれない。
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