アクションゲームに見える横スクロールRPG
本作をプレイしてまず驚いたのは、バトルがオートで進んでいくという点。
見た目からすると明らかにアクションなのだが、キャラクターはオートで右方向へと進んでいき、障害物なども自動で乗り越えていく。
- 敵への攻撃
- 壁につかまってよじ登る
- 高いところへジャンプで移動する
など、キャラクターはAIによって自動的に行動してくれるので、バトルは非常にサクサク進んでいく。
プレイヤーがやることは、ステージ内にある「ウル」(キャラクターを成長させるためのアイテム)をタップして、回収していくことくらい。
ウルはキャラクターも回収してくれるが、取り漏らしがけっこう発生するので、実際にプレイすると意外にいそがしい。
一族の長となって最強の戦士一族を育て上げよう
ゲームの目的は、「ユバの大地」を襲った侵略者を倒すため、ユバの戦士を育成して立ち向かっていくというもの。
ユバの大地で暮らす人々は、侵略者によって平和な生活を奪われ、悲壮感が漂っている。
プレイヤーはユバ一族の長となり、侵略者を倒すための仲間を増やして、最強の一族を目指すことになる。
新たな仲間は、後述の「祈り人」と戦士で契りを交わすことで入手できる。それぞれの属性や職業によって、どんな戦士が生まれるかが変わってくるという仕組みだ。
戦士はレベルアップなどで成長しないため、契りを交わしてどんどん新しい世代を生み出していく必要がある。
戦士をサポートする祈り人
ゲームを進める上で、重要な要素になるのがこの祈り人。
戦士1人につき、最大4人までサポートとしてつけることができ、つけた祈り人によってステータスが上昇していく。
ステージに合わせて、走るスピードを上げたり、ジャンプ力を上げたりと、祈り人を最適な組み合わせにしていくのがクリアの近道だ。
契りを交わして新たな戦士を入手
祈り人はステータスを上昇させるほか、戦士と契りを交わすことで、新たな戦士を生み出すことができる。
戦士の入手方法はこれしかないため、祈り人はどんどん増やしていきたいところ。
しかし、祈り人は入手したてだと、心に傷を負っていて契りを交わすことができない。
入手したあとは、条件を満たして「進化」させる必要が出てくる。
祈り人が進化できたら、ようやく契りを開始できる。戦士の職業や属性、器の数によって、生まれてくる戦士のステータスが大きく変わる。
また、祈り人によっては「光る遺伝子」を持っていて、これがあると突然変異で強力な戦士が生まれやすい。
生け贄で職業のレベルをアップ
しかし、契りを交わしているだけだと、レベルが低い戦士しか生まれない。
より強い戦士が生まれるようにするには、神様に生け贄を捧げ、各職業のレベルをアップする必要がある。
少々残酷ではあるが、ゲームを進めるためには生け贄が必須。心を鬼にして捧げていこう。
多彩な討伐クエストが登場
本作には、草原や森、渓谷、島など、実に多彩な討伐クエストが登場する。エリアによってギミックがまったく異なるので、使う戦士や祈り人の組み合わせも変えていこう。
ゲームの全体的な流れとしては、
- 討伐クエストでアイテムや祈り人を入手
- 祈り人を育成して契りを可能に
- 新たな戦士を増やし、生け贄を捧げて戦力強化
- 再び討伐クエストへ
という感じになる。ゲームを進めるにはとにかく戦士、祈り人の数が必要になるので、積極的に増やしていこう。
「祈り人の記憶」で世界観が徐々に明かされていく
やりこみ要素としては、祈り人を入手すると開放されていく「祈り人の記憶」がある。
祈り人にはそれぞれ、人間関係が設定されていて、レベルアップや進化などによって徐々にそれが明らかになっていく。
この相関図を埋めていくことによって、少しずつゲームの謎が解き明かされていく仕組みになっている。最終的には、侵略者や神様の目的も判明するかもしれない。
コレクター要素が強いやりこみ系タイトル
数時間ほどプレイさせていただいたが、それだけだと本作のほんの一部しか触ることができなかった。
多彩なステージに謎多きストーリー、コレクター要素の強いキャラクター集めなど、やりこみ要素が非常に多いタイトルである。
一見すると反射神経が求められるアクションに見えるが、実際はRPG色が強くなっているので、アクションが苦手な人も安心。
ダークな世界観を、じっくりと味わっていきたい作品だ。
(C)2016 POWERCHORD STUDIO
※画面写真はテスト版のものです。実際のゲーム画面とは異なる場合があります。