エルドリア伝記【ゲームレビュー】

JOYCITYの新作『エルドリア伝記』は、ハイクオリティーな3Dグラフィックで描かれたキャラクターがド派手なスキルを連発する、爽快感あふれるバトルが目を引くオートバトル系のRPGだ。剣と魔法に女神とドラゴン、まさに王道ファンタジーの名にふさわしいストーリー展開にも注目しよう。

英雄の物語を描く正統派ファンタジーRPG

『エルドリア伝記』は、封印された女神を救出して世界の崩壊を食い止めるという、まさに王道のストーリーで進んでいく正統派ファンタジーRPGだ。

細部まで作り込まれたハイクオリティーな3Dグラフィックは、スマホゲームとは思えない大迫力の戦闘シーンを生み出している。

オープニングムービーでは、「女神エレドラ」が召喚したヒーローと、「魔竜ドラケン」とのバトルシーンが見られる。美麗なグラフィックで描かれたキャラクターが動き回る大迫力のムービーからは、開発チームの気合いが伝わってくる

魔竜との戦いで封印されてしまった女神は、伝令役のシルフに英雄の素質を持った人を探してほしいと懇願する。そんなシルフが出会うのが、本作の主人公ともいえる見習い騎士団員の「テオン」だ

プレイヤーは、見習い騎士団員のテオンをはじめとする英雄たちを育成しながら、女神の封印を解いて、世界を救うのが目的に冒険を繰り広げていく。

基本はオートで進行するバトルでは、キャラクターの属性とパーティーの陣形が勝利のカギを握っている。アイコンをタップすると発動するスキルはド派手なエフェクトで、かなりの爽快感がある

簡単操作でプレイできるハイクオリティな3Dグラフィックバトル

本作のバトルは、スキルボタンをタップするだけの簡単操作で遊べるオートバトルになっている。ちょっと操作感が物足りないという人もいるかと思うが、その分だけグラフィックは文句なし。

「ホントにスマホゲームなのか?」と思うくらい美麗なグラフィックでキャラクターたちが動き回るので、見ごたえはかなりある。

通常攻撃以外に、自動的に発動するオートスキルもある。自分でタップして使うアクティブスキルを合わせると、戦闘では常にド派手なエフェクトが飛び交うことに

最初は使えるスキルが限られているが、キャラクターを育成していくと少しずつ新しいスキルを覚えるので、より迫力あるバトルが楽しめるようになる。

スキルボタンをタップすると、キャラクターがアップになる特別な演出をはさんで必殺技が発動する。演出はカットするとこともできるが、なかなか盛り上がるので一度は見ておきたい

序盤からどんどん倒される英雄たち……難しい!

基本はオートバトルなので簡単にクリアできるかと思ったが、予想以上に敵が強かった。

スキルの発動タイミングを意識すればある程度は戦えるようになるが、キャラクターの育成をしっかりしないとすぐに行き詰まってしまう。

本作をプレイする人は、しっかりと腹をくくってチャレンジしてもらいたい。

サクサクッと進めていくと、けっこう早い段階で敵にボコボコにされて足止めを食らってしまうことが多い

3つのポジションを使い分けてオリジナルの陣形を作ろう

キャラクターには、それぞれ「前方」「中央」「後方」の3つのポジションが設定されている。パーティー編成をするときは、このポジションをどう割り振っていくかも重要になってくる。

特別な攻撃を除いて、敵の攻撃は前方にいるキャラクターが引き受けることになる。ここが崩されるとあっという間に全滅することもあり得る重要なポジションだ

主人公の「テオン」は耐久力が高く、前方に配置するキャラクターなので、まずはテオンをメインに育成していくのがよさそうだ。

最初から登場する主人公がかなり使いやすいというのは、パーティーの編成が難しくならないようにという運営の配慮だろうか。

ちょっとした装備を作るだけで大幅にパワーアップ!

本作をプレイしていて驚いたのが、「装備の強さ」だ。その性能がすべてといわんばかりに、キャラクターのステータスが超絶アップする。

ボトムスを装備すると……HPが+8405!? ほかのゲームではなかなか見かけることがない、なんとも恐ろしい上昇値である

6ヵ所ある装備をすべて集めると、昇級してさらにパワーアップする。このとき、新しいスキルが使えるようになることも

6つの装備を集めて昇級した後は、それまでに装備していた武器や防具がすべてなくなり、新しいものが装備できるようになる。「装備集め」→「昇級」を繰り返して、どんどんキャラクターを強化していこう。

ステージが進めば進むほど、強力な装備を作るのに必要な素材が取れるようになる。クリアが難しくなってきたら、少し前に戻って未育成のキャラクターの装備を作ってあげよう

コンテンツ開放までの道のりはかなり長い

本作の注目ポイントの1つとして、コンテンツボリュームの多さがあるのだが、序盤からそんなに簡単には体験さえてもらえないようだ。

今回のプレイでは「レベル16」まで到達できた。序盤からかなり苦戦をしていたので、なかなか順調なレベル上げとはいかなかったのが残念でならない

レベル16までにアンロックできたコンテンツは、新しいキャラクターを獲得できる「魂のタワー」と、PVPコンテンツの「名誉の戦場」の2つのみ。

アンロックできなかったコンテンツとして、「ギルドダンジョン」や「未知の遺跡」など、名前からして面白そうなものが並んでいる

せっかくなので、今回アンロックできた2つのコンテンツの内容を紹介していこう。

英雄の魂を集めて新しいキャラクターをGET:魂のタワー

魂のタワーはレベル12からプレイ可能な限定ダンジョンだ。ここでは、ボスが待ち構えるタワーを上って、「英雄の魂石」と呼ばれる特別なアイテムを集めていく。

挑戦できるのは、各属性で分けられた専用ステージだ。各階層の最後にはボスが登場して、倒すとそのボスの魂石を獲得することができる

登場するボスはどれも強力なものばかり。敵の属性はタワーによって決まっているので、仲間が増えてきたら有利な属性でパーティーを編成していこう

全プレイヤーの頂点を目指せ:名誉の戦場

レベル16でアンロックされる名誉の戦場は、ほかのプレイヤーが育てたパーティーと対戦するPvPモードだ。バトルに勝つともらえるスコアの合計でランキングを競っていく。

ランダムに選ばれる対戦相手の中から戦いたい相手を選択する。格上の相手に勝てばより多くのスコアが獲得できる

名誉の戦場では、スキルの発動も含めて完全オートでバトルが進行していく。お互いがスキルを使いまくるので、通常のバトルよりもド派手な戦闘が楽しめる

JOYCITYのゲームというと、真っ先に『ダイスの神』が思い浮かぶ人が多いのではないだろうか。

かわいいキャラクターがたくさん出てくる『ダイスの神』からは想像もできない、リアルな3Dグラフィックの大迫力バトルが楽しめる『エルドリア伝記』。

敵の強さはかなりのものだが、じっくりと育成していけば突破口は見えてくるはずなので、焦らず少しずつプレイしていこう

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.10
  • 課金総額:0円

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