常軌を逸した狂気のステルスアクション!
本作は、パーティー会場に突如現われた殺人鬼となって、参加者を殺害していくアクションゲーム。
ストーリー
主人公となる「男」は、近所で夜どおし行われるパーティーのせいで眠れない日々を送り、うんざりしていた。
我慢が限界に達したとき、頼りにならない警察を頼るよりも「皆殺ししたほうがいい」という結論に行きついてしまう。
そして「ただ眠りたい」という思いを胸に、パーティー会場を狙った連続殺人を成し遂げる――。
クリア条件は単純明快で、パーティー参加者を皆殺しにすればOK。
その前に警察に逮捕されたり、自身が死んだりしてしまうとゲームオーバーだ。
なお、ステージの合間には、この「PARTY HARD 殺人事件」に携わった捜査官が事件を振り返る形のモノローグも用意されている。
2種類の操作方法
主人公の操作は、バーチャルスティックとボタンを使った「VIRTUAL」か、タップとスワイプを使った「TOUCH」のどちらかを選択できる。
VIRTUAL
TOUCH
会場の下見をしよう
逮捕されずに大量殺人を成し遂げるには、人目のないところで殺害したり、死体を隠したりして、ほかの参加者に目撃されないようにすることが非常に重要なことになる。
まずはパーティーの参加者に成りすまして、使えそうな罠や死体の隠し場所、警察に追われたときに使えそうな逃走経路を、会場全体を歩き回って把握しておこう。
犯行に使えるものは、近づくと何かしらのマークが出現する。
爆殺に毒殺に動物殺!? 罠による多様な殺害方法
男はナイフで刺すことしかできないが、罠をうまく使えば一気に大量殺人を成功させることも可能だ。
中には現実離れしたものも混じっていたので、気になった罠をいくつか紹介しておこう。
ほかにも、会場は使える罠にあふれている。くまなく探索して使えるものを探し出そう。
見られなければセーフ!?
死体を発見されると確実に警官がやってくるが、犯人とさえ断定されなければ、逮捕されることはない。
要は、犯行現場さえ押さえられなければ、完全犯罪になるのだ。
そのため、そこまで死体を隠すことは重要ではない。うまく孤立化させ、徐々に人数を減らしていこう。
どこまでも自由気ままなパーリーピーポー
ターゲットとなるパーティー参加者の行動は、まったく予想がつかない。
酒を飲み過ぎて急にその場で眠りはじめたり、ケンカを始めたりする。
そして参加者がほとんどいなくなっても、パーティーは終わらない……。
圧倒的な存在感を放つ踊り
人が集まりやすい場所での殺害は、非常に難しい。
こんなときに有効なのが、男のダンスだ。
どういうわけか、主人公の踊りには多くの人に嫌悪感を抱かせる力がある。
慣れると面白さが染み出てくる良作
日本語へのローカライズはていねいになされているが、ゲームの説明は非常に簡素。
わずかながらの説明が終わると、すぐにパーティー会場へと投げ出される。
昔の家庭用ゲームのような、失敗を重ね続けて徐々にテクニックを磨いていく設計となっている。
豊富に用意された罠に慣れ、参加者それぞれの習性も理解できてくると、一気に面白さが加速する。
今回は3つのパーティー会場しか襲えなかったが、現時点でゲーム内には19カ所の会場が用意されている。
1つの会場で1時間ほどは楽しめたので、かなりのボリュームといえるだろう。
ゲーム自体は有料で、安価とはいえないものの、それを裏切らない魅力を持ったユニークなタイトルだ。
一見非常にシリアスだが、ドット絵ということもあってか、グロテスクな表現を苦手とする筆者も熱中できた。
かなり戦略を考えさせられる面白いゲーム性となっているので、ゲームと割り切ってプレイしてみよう!
- 使用した端末機種:iPhone 6
- OSのバージョン:iOS 9.3.2
- プレイ時間:約2時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
(C) tinyBuild LLC