Party Hard Go【ゲームレビュー】

アイキャッチ

海外を中心に話題沸騰中の異色タイトル『Party Hard Go』は、パーティーの騒音に悩まされ続けた男が、その怒りから連続殺人事件を起こすという過激な内容。ドット絵で描かれた世界で、さまざまな罠やナイフを巧みに使って「殺害」していこう。

常軌を逸した狂気のステルスアクション!

本作は、パーティー会場に突如現われた殺人鬼となって、参加者を殺害していくアクションゲーム。

そのシリアスな内容とは裏腹に、どことなくユーモラスなドット絵で描かれた世界が舞台となっている

ストーリー

主人公となる「男」は、近所で夜どおし行われるパーティーのせいで眠れない日々を送り、うんざりしていた。

我慢が限界に達したとき、頼りにならない警察を頼るよりも「皆殺ししたほうがいい」という結論に行きついてしまう。

そして「ただ眠りたい」という思いを胸に、パーティー会場を狙った連続殺人を成し遂げる――。

クリア条件は単純明快で、パーティー参加者を皆殺しにすればOK。

その前に警察に逮捕されたり、自身が死んだりしてしまうとゲームオーバーだ。

特に、制限時間も設けられていない。パーティー会場にあるものをフル活用して、完全犯罪を達成しよう

なお、ステージの合間には、この「PARTY HARD 殺人事件」に携わった捜査官が事件を振り返る形のモノローグも用意されている。

まるで洋画を観ているかのようなムービーで、事件の全貌が少しずつ明らかになっていく。日本語字幕のクオリティーが非常に高く、ストレスなく物語に入り込める

2種類の操作方法

主人公の操作は、バーチャルスティックとボタンを使った「VIRTUAL」か、タップとスワイプを使った「TOUCH」のどちらかを選択できる。

VIRTUAL

個人的になじみやすかったのが、こちらの操作法。緊急時に走りたくなるシチュエーションが多く、警察を振り切るときなどに有利になる

TOUCH

ボタンなどがないぶん、画面が見渡しやすくなるのがこちらの操作法。罠は、近づいたときに出るアイコンをタップすれば仕掛けることができる

会場の下見をしよう

逮捕されずに大量殺人を成し遂げるには、人目のないところで殺害したり、死体を隠したりして、ほかの参加者に目撃されないようにすることが非常に重要なことになる。

参加者は死体や犯行を見かけると、備え付けの電話を使って通報する。通報されて主人公の頭上に手錠マークが出てしまうと、クリアが一気に遠のいてしまう

まずはパーティーの参加者に成りすまして、使えそうな罠や死体の隠し場所、警察に追われたときに使えそうな逃走経路を、会場全体を歩き回って把握しておこう。

犯行に使えるものは、近づくと何かしらのマークが出現する。

罠になるものは、近づいたときにターゲットマークがつく。具体的にどんなことが起きるかは、使ってみるまでわからない

ゴミ箱マークが出るのは、死体の隠し場所だ。死体を担いで放り込めば、死体が発見されることはなくなる

逃走経路で有効なのが、一見すると通れないようにも見える隠し通路だ。ドアのようなマークが目印になる

爆殺に毒殺に動物殺!? 罠による多様な殺害方法

男はナイフで刺すことしかできないが、罠をうまく使えば一気に大量殺人を成功させることも可能だ。

中には現実離れしたものも混じっていたので、気になった罠をいくつか紹介しておこう。

こちらは、スピーカーを燃やして爆発させる罠。機械系の罠をいじると、たいていのものが爆発するようだ。起爆前には火が出るので気づきそうなものだが、皆はパーティーに夢中で爆発前に気づかれることはない

酒樽などに毒を盛れば、口にした人が次々に倒れていく。倒れた人の近くにいると疑われてしまうので注意しよう

なんと、会場には馬やバッファローがいることも。馬の強烈なひと蹴りで即死させることができ、疑われることもない

ほかにも、会場は使える罠にあふれている。くまなく探索して使えるものを探し出そう。

見られなければセーフ!?

死体を発見されると確実に警官がやってくるが、犯人とさえ断定されなければ、逮捕されることはない。

要は、犯行現場さえ押さえられなければ、完全犯罪になるのだ。

犯人の詳細を伝えられないまま現場に急行した警官は、死体検分だけ済まして犯人を捜さないまま帰っていく

そのため、そこまで死体を隠すことは重要ではない。うまく孤立化させ、徐々に人数を減らしていこう。

どこまでも自由気ままなパーリーピーポー

ターゲットとなるパーティー参加者の行動は、まったく予想がつかない。

酒を飲み過ぎて急にその場で眠りはじめたり、ケンカを始めたりする。

ケンカが激化すると殺人が起きることも。なんと近くにいると、自分が手を掛けたわけでもないのに犯人に仕立て上げられることもある無茶苦茶さである

そして参加者がほとんどいなくなっても、パーティーは終わらない……。

もはや死体しか残っていない会場で、音楽を鳴らし続けるDJ。狂気しか感じない

圧倒的な存在感を放つ踊り

人が集まりやすい場所での殺害は、非常に難しい。

罠があればいいが、ないときに苦労するのがメインのダンス会場。ナイフを使えば、たちまち逮捕されてしまう

こんなときに有効なのが、男のダンスだ。

どういうわけか、主人公の踊りには多くの人に嫌悪感を抱かせる力がある。

異様な光を放つ主人公のダンスを見て、集まっていた人たちが散っていく。ときには罵声を浴びせられ、殴り掛かられることもあるほど。ドット絵ではわかりづらいが、どんな風に踊っているのかが気になる

慣れると面白さが染み出てくる良作

日本語へのローカライズはていねいになされているが、ゲームの説明は非常に簡素。

わずかながらの説明が終わると、すぐにパーティー会場へと投げ出される。

チュートリアルでの殺害目標はたったの4人だったが、最初のパーティーですら49人も殺さないとクリアにはならない

昔の家庭用ゲームのような、失敗を重ね続けて徐々にテクニックを磨いていく設計となっている。

罠には、即時発動するものや時限式で発動するものがあり、その攻撃範囲も実際に使うまではわからない

豊富に用意された罠に慣れ、参加者それぞれの習性も理解できてくると、一気に面白さが加速する。

今回は3つのパーティー会場しか襲えなかったが、現時点でゲーム内には19カ所の会場が用意されている。

1つの会場で1時間ほどは楽しめたので、かなりのボリュームといえるだろう。

ゲームを進めると、主人公の男以外にも忍者や警官、少女、肉屋を使えるようにもなる。男以外のヒーローは、個性的な特殊能力を持つ

ゲーム自体は有料で、安価とはいえないものの、それを裏切らない魅力を持ったユニークなタイトルだ。

一見非常にシリアスだが、ドット絵ということもあってか、グロテスクな表現を苦手とする筆者も熱中できた。

かなり戦略を考えさせられる面白いゲーム性となっているので、ゲームと割り切ってプレイしてみよう!

パーティー会場で皆殺しを成し遂げると、スコアが発表される。ハイスコアの更新を狙っていくのも面白そうだ

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0

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