マッピー 対決!ネオニャームコ団【ゲームレビュー】

筆者が初めてプレイしたファミコンのゲームは、『ポパイ』と『ドンキーコング』だった。実家ではファミコンを買ってくれなかったので、ファミコンを持っている友だちの家で暗くなるまで遊んでいたものだ。さて、今回レビューする『マッピー 対決!ネオニャームコ団』は、そんなファミコン黎明期に登場した『マッピー』の続編とも言えるタイトル。開発を手掛けたのは、今回が初タイトルとなるゲームスタジオ、grateekだ。

懐かしの『マッピー』に新要素を追加した痛快アクション

本作『マッピー 対決!ネオニャームコ団』は、バンダイ・ナムコ統合10周年を記念して展開中の「カタログIP化プロジェクト」という企画から生み出されたタイトルだ。この企画を簡単に説明すると「売り上げの一部をくれるなら、バンダイ・ナムコのキャラクターを使って、ある程度自由に2次創作の作品を作っていいよ」というプロジェクト。

対象となっている17タイトルには今回の『マッピー』をはじめ、『ゼビウス』『源平討魔伝』『スカイキッド』『ドルアーガの塔』『ドラゴンバスター』『ワルキューレの冒険』など、そうそうたる人気作が並んでいる。おそらくゲーム好きなら、筆者のように17タイトルすべてをプレイした人も少なくないだろう。個人的にはやはり『源平討魔伝』を推したい。なぜなら……おっと話が逸れてしまった。

ドット絵のグラフィックや8ビット音源が妙に心をくすぐる本タイトル。あれから何十年の月日が経ったのだろうか……。もうあのころに戻れないと思うと、少し悲しい

泥棒猫のニャームコたちが盗んだお宝を、警察官のマッピーが取り戻しにいくというのが、原作となる『マッピー』のストーリー。おそらく本作でもそれを踏襲しているが、ニャームコ一味だけでなく、歴代ナムコキャラも参戦しているのが大きな特徴だ。

こちらはローディング画面。マッピーやニャームコ以外に、おなじみ「パックマン」や『ディグダグ』に登場する「プーカ」の姿が

ニャームコやその手下のミューキーズたちにぶつからないように、トランポリンを駆使して画面上のアイテムを集めていく。基本的なゲームの進め方は元祖『マッピー』と同じ

スマホの画面右を推すと右へ、画面左を押すと左へ進むシンプルな操作方法。仮想ジョイパッドはないが、細かい操作はそれほど必要ないので問題ない

ステージを進めると、タイトル画面にある「SPECIAL GAME」をプレイするためのスペシャルキーがゲットできる。「SPECIAL GAME」は『マッピー』のボーナスラウンドに当たるモードで、大量のコインを一挙に獲得可能!

巨大ボスや大量のニャームコが行く手を阻む!?

ここからは本作ならではの新要素を紹介する。まず、歴代ナムコキャラが敵として登場するのは前述したとおり。彼らの中には、『ディグダグ』の「ファイガー」のように火を吐くなどのギミックを持つ者もいるので、注意したい。またステージの途中には、マッピーの何倍もある巨大なボスも登場。さらに大量のミューキーズたちが、次から次へと、まるでアリのようにわききまくってマッピーの邪魔をしてくる。

おなじみ『パックマン』のモンスターたちも登場。ドアの衝撃波で倒すと、透明になってしまうのも懐かしい

最初のボスは、巨大化したニャームコ。画面内にあるドアから衝撃波を当てれば、すぐに倒せるはず。このドット絵をそのまま大きくしたような、適当な感じがなんとも面白い

ニャームコの掛け声で、一斉に登場するミューキーズ。もちろん、どれに当たってもアウトなので、全力で逃げよう

なお、ゲームオーバーになっても「CONTINUE」を選べば、何回でも繰り返し挑戦することができる(ただしスコアは0に戻る)。しかし、コンティニュー回数が多いと30秒近くある広告を見る必要があるので、その点は覚悟しておこう。

ゲームオーバー時には自分のプレイランクも教えてくれる。ちなみに、ゲーム内通貨のコインをゲットできるときもあるが、こちらも広告を見る必要がある

コインガチャでマッピーの新コスチュームをゲット!

ゲーム内通貨のコインは、マッピーのコスチュームを入手できるガチャに使用する。新たなコスチュームに着替えると、アイテム獲得時のスコアが上がったり、攻撃方法が変わるなどのスキルが使用可能になったりする。高スコア獲得の必需品なので、コインがたまったらコスチュームガチャをガンガン回していこう。

ちなみにガチャは1回200コイン。すでに持っているコスチュームと被った場合、スキルのレベルが上昇する。またコスチュームは課金でも入手できる。レア度で金額が異なり「N」と「R」は120円、「SR」は240円、「UR」は360円。当然、レア度が上がるほど性能は高めだ。

最高レア度の「UR」は、「ワルキューレ」や「ギル」などの歴代タイトルの主人公たち。中でもおすすめは、ロリコット星の愛の戦士「ワンダーモモ」! この「ワンダーモモ」の小さなドット絵に心を躍らせたピュアなころが筆者にもあったのだ。やはり敵にカメラ小僧が出てくると、動きが止まってしまうのだろうか……

ノスタルジックなBGMに、少年ゲーマーだったころを思い出す

ゲームの内容自体は、敵を避けながらアイテムを取るだけとシンプルなので、ゲーム初心者にもおすすめできる。ただ、やはり過去のナムコ作品のオマージュなので、いちばん心にヒットするのは筆者ぐらいのおっさん世代だろう。始めたら最後、あの「テレッテテッテテッテー♪」というビープ音が頭から離れなくなってしまうので、心してほしい。

また、本作ではニコニコ動画と連動し、お手軽にプレイ動画を公開することができる。そうすれば、あの友だちといっしょにプレイした素晴らしい日々を再び体験できるかもしれない。

  • 使用した端末機種:iPhone 4S
  • OSのバージョン:iOS 8.3
  • プレイ時間:4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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