レイクライシス【ゲームレビュー】

レトロゲームの中には、数え切れないほどの名作が眠っている。今回紹介するシューティングゲーム『レイクライシス』もその1つ。レトロゲーム移植ブランド「TAITO CLASSICS」より配信された、人気シリーズの第3弾だ!

最終作にして物語の起点となった名作STG!

本作は、1998年にアーケードゲームとして稼働した縦スクロールシューティングゲームだ。

『レイフォース』『レイストーム』に続くレイシリーズの第3弾であり、敵の配置もあらゆる場所から登場するようになっている。

そのため、それまでのシリーズタイトル以上に、ロックオンレーザーを駆使していかなければならない。

本シリーズでは、射程内の敵に対しては通常のショット、ステージ背景の中にいる敵に対してはロックオンレーザーで攻撃を行っていく

従来のスマホゲームではあるようなコンテンツ開放という概念は存在せず、既に用意されている7つのステージから好きな場所で遊べるのが魅力の1つ。

敵を倒した数や被弾回数などが、最終的にプレイヤーが獲得したスコアにつながる。高得点の獲得を目指して敵を撃破していこう!

どのステージでも、最終地点にはボスが待ち受けている。襲いくる弾幕もかなりのものになるため、画面内の動きにに意識を集中させよう!

進化したグラフィックがすごい! 地上と空中にいる敵の違いもバッチリ

各ステージに挑戦する際、プレイヤーは3つの機体から操作したいものを1つ選択する。

どの機体も、通常ショットやロックオンレーザーの攻撃パターンが異なるため、実際に触ってみてそれぞれの特徴を把握しておくことをオススメしたい。

3つある機体の中でも、「WR-03」はほぼ全方位にショットを撃つことができ、ロックオン数もかなり多い。そのおかげでかなり扱いやすいはず

また各ステージの大きな特徴としては、高度の概念があるということ。

例えば、通常ショットで同じ高度に存在する敵を狙い、ロックオンレーザーで低い高度の敵(ステージの背景の中にいる敵)で攻撃していくというわけだ。

通常ショットはダメージを与えるだけでなく、敵のミサイルなどを撃ち落とすことにも使える

ロックオンレーザーで攻撃するには、狙いたい敵をロックオンマーカーでとらえる必要があるので、常に周囲を警戒しながら移動を続けることが大切だ

また、スマホ向けのグラフィックに生まれ変わったことによって、地上と空中にいる敵の区別がつけやすくなっていたり、破片と敵からの攻撃を見間違えることもなくなっていたりする。

これらの変更により、当時プレイしていた人もより快適に遊べるようになっている。そのほかにも、シリーズファンから見てうれしくなるようなポイントがいくつも見つけられるだろう。

難しいステージほど、目まぐるしく展開が切り替わる。高スコアを目指すため、周囲には常に気をくばろう

アイテムを回収してショットの威力を上げろ!

ステージ道中の敵を倒していると、色の付いた物体がドロップするはず。

これはショットの威力を高めるパワーアップアイテムなので、ボスにたどりつくまでに、できるだけ多く拾っておきたい。

赤色のパワーアップアイテムはショットパワーアップシステム。これを3つ獲得することで、通常ショットの威力を1段階アップさせることが可能。最大で、6段階まで強化することができる

緑色のパワーアップアイテムはロックオンパワーアップシステムとなっており、ロックオンレーザーの同時発射数を増やすもの。こちらは機体によって最大数が異なるので注意しよう

どちらも味があってイイ! 操作感の異なる2つのゲームモード

遊べるのは「アーケードモード」だけではない。スマホ向けの操作に合わせて調整された「Remixモード」も選択できる。

どちらも7つのステージを攻略していくことは変わらないのだが、レスポンスが若干変わってくる。

実際にプレイしてみて、わずかながら操作性の違いを感じられたので、それぞれの特徴を紹介しておこう。

アーケードモード

プレイヤーの操作よりもワンテンポ遅れて機体が動くため、敵の攻撃に対してとっさに対応しづらい。

自分でうまくいったと思っても、流れるような戦闘パターンを作ることができないので、引っ掛かりを感じてしまうことがあった。

ただし弾幕が激しくなるステージほど、動作は遅いながらも正確な位置に移動できるアーケードモードのほうが狙いやすい印象を受けた

Remixモード

自分が操作するのに合わせて機体も動いてくれるので、家庭用ゲーム機バージョンと同じような感覚でプレイすることができる。

STGであまり遊んだことがない人は、プレイヤーの思うまま機体を操作可能なこちらのモードのほうが肌に合うかもしれない。

とはいえ、アーケードモードと比べると動作が早く、微調整しながら動かすのが難しいというデメリットもある

画面右上の数値が100%になると予想外の結末が⁉

画面右上に表示されている数値だが、これは時間の経過とともに上昇していき、敵を倒すと減少していく。

実は、こちらは「浸食率」を示しており、この数値が高くなるほど難易度が大幅に変わってくるのだ。

敵を倒せない状況が続いてしまうと、浸食率を示している文字のカラーが緑→黄→赤と変わっていく

さらに、このシステムには秘密が存在する。数値が100%になると強制的にステージが切り替わり、恐ろしく強いボスとのバトルが発生!

ボスはそれまで以上の弾幕の嵐を浴びせてくるため、非常に動きにくい状況にさらされることになる。相当なプレイヤースキルがないと倒すことも難しいだろう。

筆者が挑戦してみた感じでは、避けるだけでも精一杯であり、慣れたと思いきや攻撃パターンが切り替わるため、とてもではないが倒せる未来が見えなかった……

難易度が高いからこそゲーマー魂が揺さぶられる!

筆者はSTGが苦手というわけではないので、プレイ時間は短くなるものの、半分以上のステージはクリアできるだろうと、プレイする前までは思っていた。

そんな調子でいざプレイしてみると、あっさりと自称ゲーマーの心をへし折ってくれた……。

レトロゲームには、昨今のタイトルでは味わうことのできない味があると、あらためて感じた。

ちなみに、スマホ向けに作られているためコンティニューし放題! アーケードゲームをそのままの形で、いつでもどこでも、好きなときに遊べる!

当時プレイしていたというシリーズファンはもちろん、やりごたえのあるゲームを探している人は、本作のような名作STGに手を出してみてはいかがだろうか。

ちなみに、2つのモードでは実績解除によって、グッドエンディングに到達できる。ぜひRemixモードとArcadeモードのそれずれで、グッドエンディングを目指してもらいたい!

  • 使用した端末機種:iPhone 6s
  • OSのバージョン:iOS 10.2
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0

(C) TAITO CORPORATION 1998, 2017 ALL RIGHTS RESERVED.
(C) TAITO CORPORATION 1993, 2017 ALL RIGHTS RESERVED.
(C) TAITO CORPORATION 1996, 2017 ALL RIGHTS RESERVED.