[黒川文雄のゲーム非武装地帯] 第56回: 『大量破壊VRシューティング ギャラガフィーバー』勝手に宣伝大使就任?

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ゲーム産業と関連するエンターテインメント産業にとって、2017年は「VR(バーチャルリアリティ)元年」と呼ばれていた。しかし、振り返ってみて、それらは実際にどうだったのだろうか……? 読者のみなさんも、それぞれに想いがあると思うが、私個人は元年(比喩的に物事の始まりの年、最初の年)というには、少し買いかぶり過ぎていたのかもしれないと思うところがある。

アーケードVRコンテンツはどうか?

もちろん、PlayStation VR導入を始め、関連しているゲームパブリッシャーや個人クリエイターによる、あまたのトライアンドエラーで生み出されたプロダクトとコンテンツは大いに話題を呼んだ。

また、企業のプロモーションにVRを活用したり、地方自治体が地元の魅力を訴求するためにVRを使う事例も数多くあった。しかし、一般家庭への導入は促進したか? 誰もが気軽に楽しめるという環境になったか? と言われれば、まだそこまでのレベルには至っていない。

夢に描いていたようなVR元年は来なかったものの、アーケードではVR ZONE SHINJUKUを始め、系列のアーケードでのVRコンテンツ展開を行うバンダイナムコエンターテインメント、コーエーテクモウェーブが開発した5感に訴求するVR SENSEなどが企業努力を重ねることで、ユーザーからは評価を受けている。

VRZONE SHINJUKUのVRアクティビティ開発を支えるコヤ所長こと小山 順一朗氏(右)、『ギャラガフィーバー』開発プロデューサーの森川寛信氏(中)、タミヤ副所長こと田宮幸春氏(左)

BNEが満を持しての奇跡の三重奏アクティビティ

来る3月9日(金)を皮切りに、VR ZONE SHINJUKUに新規VRアクティビティが導入される。それが『大量破壊VRシューティング ギャラガフィーバー』(以下、ギャラガフィーバー)である。このギャラガフィーバーは、1981年9月にナムコがアーケード向けに導入したゲームのIP(知的財産権:Intellectual Property) であり、『ギャラガ』を再利用したものだ。

ちなみに、『ギャラガ』はバンダイナムコエンターテインメントの過去のIPを有効活用する、カタログIPオープン化プロジェクトでも使用可能なIPである。つまり、自社内で自社のIPをリサイクル、リメイク、リユースし、VRコンテンツに進化した奇跡の三重奏アクティビティと言える。

カタログIPオープン化プロジェクトとは?

カタログIPを日本国内のクリエイターへ開放し、幅広い発想でスマートフォンアプリなどデジタルコンテンツの領域で広く活用いただきたいと企画したもの。

対象タイトルに登場するキャラクター、音楽、ストーリー、設定などを二次創作できる。なお、作品の公開は日本国内での配信に限定し、日本国内の法人並びに日本国内に在住のクリエイターを対象としている。

本プロジェクトは、カタログIPを用いて多くのクリエイターのみなさんと共に、ネットワークエンターテインメントのさらなる事業領域の拡大を目指すものである。

その数およそ3,000ギャラガ!

さて、ギャラガフィーバーとはどんなVRアクティビティなのか。もうすでにたくさんのゲーム系メディアで取り上げられてので、ここでは簡単に触れておく。

これでもかという数の大量のギャラガ襲来!

かつて、宇宙空間での戦いだったギャラガが大量に地球に襲来。ハリウッド映画『ピクセル』(2015年公開)へのリスペクトを感じさせるものになっている。カラフルなネオンカラーでピクセル構成のギャラガが大量に襲来し、縦横無尽に夜空を彩りプレイヤーに襲いかかる。

2人1組のプレイヤーは 地球を救うため、敏腕科学者マッド博士が開発したエレベーターで 地上150mまで上昇し、攻撃によって崩れるエレベーターの足場に気をつけながら、、レーザーガン(単発)、ガトリングガン(連発)、ロケットランチャー(大型破壊)などをギャラガの攻撃パターンに応じて駆使してシューティング、殲滅することがミッションとなる。

ギャラガからの赤いビームに被弾したら、そこでゲームセット。もはや、ギャラガフィーバーは全身フィーバー運動だ。

ギャラガフィーバーの世界では、夜空に乱舞する蛍か、それとも大量発生した蝿(はえ)のように飛び交い攻撃を重ねて来る。その数、およそ3,000ギャラガ(単位)。

とにかく、休む暇なく迫ってくるギャラガを片っ端からぶっ壊せ! というシンプルなコンセプトは、かつての『ギャラガ』を楽しんだプレイヤーのみを対象にしたものではなく、むしろVRに縁遠い女性たちにも楽しんでほしいと言うコンセプトが感じらる。

ギャラガの赤いビーム攻撃を右に左に、上に下に避けてラスボスまで持ちこたえれば、最後はなかなかオツな演出も観ることができる。名作IP『パックマン』へのオマージュ、キャラ処理などの随所にアイディアとエンタテインメントが盛り込まれている。

個人的には、レーザービームの弾道がプレイヤーのモーションに併せてグニャっと変化する軌跡の演出があると「一網打尽」「一掃感」が高まるのではないかと思った。イメージとしては、映画『ゴーストバスターズ』(1984年公開)の「ブロトンガン」をイメージしてもらえればわかるだろうか。

そういえば、『ゴーストバスターズ』もほぼ『ギャラガ』と同い年だ。

新製品VIVE Proの本領発揮

このギャラガフィーバーを支えるハードウェアは、今回日本初導入の新製品「VIVE Pro」だ。スペックうんぬんは言うまでもなく、解像度、サウンドなどすべてが現行モデルを上回っている。

ギャラガフィーバーのVRの世界観とビジュアル支えるにじゅうぶんなスペックで、違和感なく思う存分にその「世界観」に浸ることができる。

3月9日から体験可能なギャラガフィーバーは、キミが知っているあの「ギャラガ」じゃない! 僕は知っているよ、宣伝大使だからね! 今週末からは、VR ZONE SHINJUKUでギャラガるぞ!

大量破壊VRシューティング ギャラガフィーバー

  • 使用チケット:RED チケット
  • 体験人数:1~2人
  • 所要時間:約8 分
  • 対象年齢:7歳以上

https://vrzone-pic.com/activity/galagafever.html

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