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高画質ってどんな動画?【ゼロから始めるゲーム動画・準備編5】

「ゼロから始めるゲーム動画」第5回は「高画質ってどんな動画?」です!高画質の定義や、YouTubeにアップする動画として必要な画質などについてご紹介!

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YouTubeにアップする上での”必要十分”な高画質とは

スマホゲーム動画の録画についていろいろと紹介してきましたが、最後は「高画質とは」についてです。

高画質を決定づける3つの要素や、YouTubeに必要となる高画質動画の条件などに触れていこうと思います。編集時のエンコード設定に関わるところなので、知っておいて損はないです!

YouTubeに動画をあげると必ず劣化してしまう

YouTubeに動画をアップすると、自動的にエンコードされます。「エンコード」とは、動画データを圧縮・変換することで、これによってYouTubeで再生可能な形式に変えています。

動画サイズによって程度の差はありますが、「圧縮」するということは、アップロードした動画は、元の動画よりも画質が劣化してしまいます

実は、動画編集段階でも最後にエンコードすることになるので、都合2度の劣化する機会があるということです。

特に、動きが激しいアクション系のゲームは、わかりやすく映像が荒れがちです。

後々多少画質が落ちても大丈夫なように、録画段階では、できるだけ高画質の動画を録るのがおすすめです。

スマホでのゲーム動画録画方法を紹介したブログで、できるだけ高画質に録る方法も紹介しています。参考にしてみてください。

「高画質」ってどんな動画?

「高画質」動画を語る上で欠かせない要素に、「解像度」「フレームレート」「ビットレート」の3つがあります。動画編集する際によく目にする値かと思います。

詳細は後ほど紹介しますが、「解像度」や「フレームレート」が高いほど「ビットレート」も高くなり、高画質になるといえます。

1. 解像度とは

動画の縦横の画素数(ピクセル数)を表す言葉です。 よく見る「1920×1080」や「720P」などのことです。HDやフルHD、4Kなども解像度を指す通称です。

画面解像度が高ければたくさんの画素で表現することになり、鮮明で詳細、つまり高画質な動画ということになります。

動画撮影時や、動画編集後に書き出すときなど、解像度を目にする機会は多いかと思います。

自分で録った動画、編集した動画の画質をおおまかに把握するときは、解像度に注目してみるといいでしょう。

YouTubeの解像度(16:9)

推奨は1080p、720pですが、それ以外の解像度にもYouTubeは対応しています。基本的にこれのどれかになるような動画を作成していきましょう。

解像度 通称  備考
3840×2160(2160p) 4K 超絶綺麗!主流はテレビの画質
2560×1440(1440p) WQHD めっちゃ綺麗!これもテレビ向けの画質
1920×1080(1080p) フルHD、フルハイビジョン、2K じゅうぶん綺麗!スマホで録った動画の最高峰画質
1280×720(720p) HD、ハイビジョン ぜんぜん綺麗!ちょっと古いスマホで録るとこのくらい
854×480(480p) フルワイドVGA DVDくらいの綺麗さ。許容範囲だが、より綺麗な動画が多くなりつつある

YouTubeの動画のアスペクト比は16:9推奨です。この比率以外の動画にした場合、動画の縦や横に黒い枠が表示されるので注意しましょう。

2. フレームレートとは

フレームレートとは、1秒間の動画で見せる静止画の枚数(コマ数)です。単位は、「FPS(Frames Per Second)」です。基本は小文字(fps)で書くことが多いかと思います。

シューティングゲームのジャンル「FPS(First Person Shooting)」とは別物なので注意!(「FPSを120fpsでやるためにモニターがほしい」みたいな会話も成り立つので余計ややこしい)

動画は、静止画が連続したものです。パラパラ漫画を想像すると分かりやすいかと思います。

1秒間に表示される静止画の枚数が少ないほど動画はとびとびに、多いほど連続して見えます。これがフレームレートの違いです。

つまり、フレームレートが高い(=静止画の枚数が多い)ほうが、よりなめらかな動画になるということです。

フレームレートはエンコード時に設定可能な数値で、30fps or 60fpsが一般的かと思います。

fpsも、高くすると動画のファイルサイズが増えます。アクション系の動画など、なめらかにこだわりたいときは60fps、それ以外は30fpsくらいの感覚で判断しておきましょう。

3. ビットレートとは

「ビットレート」の意味(単位)はbps(bit per second)、つまり、1秒間に扱うデータの量のことです。

ビットレートには映像と音声の2種類があるのですが、画質に関わるのは映像ビットレートの方です。

高解像度でなめらかな動画ほど、映像の情報量が多くなり、結果的に高ビットレートになります。逆もしかりです。

「解像度」と「フレームレート」、この2つの高さでビットレート(データ量)が決まるというところは覚えておきたいですね。

ビットレートが高いと不都合も

ただ高画質な動画を目指すだけなら、解像度が高く、ぬるぬる動く動画を作ればいいのですが、「ビットレート」が高くなります。

動画のファイルサイズはビットレート×動画時間です。そのため、ビットレートが高くなるとファイルサイズも大きくなります。いわゆる”重い動画”になるということです。

これは、YouTubeでアップする動画としては、以下のようなデメリットを生みます。主に視聴者側にいろいろと不都合なことが起こる点には注意が必要です。

  • 再生までに時間がかかる
  • 見てるとデータ通信量制限にすぐ到達する
  • 特定のスマホ・PCでは重い・対応していない
  • そもそもYouTubeにあげられない

また、超高画質動画の撮影・編集環境は必然的に高スペックが要求され、機材も高くなりがちです。初心者には非常にハードルが高いといえます。

できる限りの高画質で問題ない

ゲーム動画は、ユーザーに「汚な!」と思われる画質でなければ問題ありません。

高画質動画=必ず再生数が伸びる」ではないです。付加価値にはなりますが、基本的には動画の内容の方が重要です。

加えて、最近はスマホでYouTubeを見る人が多いので、見る画面自体が小さいです。せっかくの高解像度動画があまり意味を成さないわけです。

長い動画を作る場合は特にですが、動画の内容によって解像度とフレームレートを調整できるようになるとベストです。

たとえば、アクションのなめらかさを重視したいようなときは、多少解像度を下げてもフレームレートを上げるといった具合に、必要十分な画質を設定することが重要です。

細かい設定がよくわからない最初の内は、ファイルサイズが小さくなる短い動画をメインに作成していくのもアリですね。

YouTube推奨の動画形式を把握しておこう

YouTubeにはアップ時に推奨される動画形式が存在します。

推奨というと緩い感じに聞こえるかもしれませんが、「これ以外の形式ではちゃんと動画が再生されるかわからない」ということです。

エンコード時の設定などで、任意で変えられるところありますが、オリジナルの設定は上級者向けです。最初の内は推奨形式を必ず守るようにしましょう。

基本的にはデフォルトの設定でも問題ないはずです。

アップする動画の推奨形式

解像度 1280×720(720P)
or
1920×1080(1080P)
1920×1080は編集時にPCスペックが要求され、サイズも大きくなる。必要ないなら720pでじゅうぶん
アスペクト比 16:9 必須!今やほとんどのスマホがこの比率
サイズ 2GByte以下 最大アップロードサイズは設定で変更可能
フレームレート 30 or 60fps 基本は30でもじゅうぶん。アクションをウリにしたい動画なら60fps
動画形式 MPEG-4(MP4) 基本これになるはず!
動画コーデック H.264 動画書き出し時に選択する項目
音声コーデック AAC 動画書き出し時に選択する項目
音声ビットレート 128kbps 動画書き出し時に選択する項目

今回はここまで。次回は録画関連のラスト、キャプチャーボードの使ったコンシューマゲーム動画の録り方です。よろしくお願いします!