ブラウンたちLINEキャラとのんびり農場暮らし
コーリン・クラークの産業分類によれば、自然界に直接働きかける農業、林業、漁業、鉱業を第1次産業と分類し、これを加工する製造、建築、電気、ガスなどは第二次産業になるそうだ。現実でもゲームでも、人手と時間が原材料に加われば、商品の金銭価値は高くなるのが普通。つまり、麦そのものを売るより、麦を飼料として牛を育て、食肉加工した方が、商品ニーズが同様であれば価値が高くなる。農場シミュレーションは、このようにして商品価値を高めて収入を増やしながら設備投資を行い、さらなる効率化を図るというのが基本となっている。本作でも、農場内で獲れる作物を加工することで、さまざまな商品を作ることができ、少しずつ自分の農場を広げていく楽しさも味わうことができる。
まず農場でやることは、やはり作付だ。最初は1分で作れる小麦から始まる。ブラウンのレベルが上がると、作付できる種類が増えていく。また鶏を飼えば、卵を入手することもできる。
作物や卵などは倉庫にためておくこともできるが、ここで問題が出てくる。倉庫の収納制限がそれほど多くなく、すぐにいっぱいになってしまうのだ。作った商品を捨てることができないので、倉庫がいっぱいにならないよう、ちょこちょこ売店やファックス注文で売る必要がある。なお、売店ではほかのユーザーに商品を売ることができる。できるだけ幅広い種類の商品を作り、他のユーザーやLINEキャラクターたちのニーズに応えていきたい。個数と値段の設定はユーザーが自由に行えるが、高すぎれば当然ながら売れ残ってしまうので、適正価格でドンドンさばいていこう。
ほかのユーザーに売りたいアイテムは、売店にだしておこう
このように、作物の収穫や家畜の育成を行い、穀物や卵、ミルクなどを入手→加工所でパンやチーズなどに加工→加工したものを、売店やファックス注文などで売る、というのが本作のおおまかなゲームの流れになる。加工所や畑などは、自由に場所を動かすことも可能。自分好みのレイアウトにすることもできる。
ベテラン農夫になれば鉄道や漁業も
レベルが上がり、ベテラン農夫になると、少しずつ作付できる作物や2次加工先が開放されていく。レベルが17になると駅もアンロックされ、鉄道路線を利用した大量の製品販売が可能に。また、漁業なども可能になり、農業の範疇を超えて、さまざまな産業に関わるようになる。
やさしめのバランスとファンシーなインターフェイス
牧歌的な雰囲気をもち、グラフィックも可愛らしく、アイコンも大きくてわかりやすいので、小さい子供でも遊びやすい本作。カラフルで、よくしゃべり、BGMもリズミカルと子供好きする要素が満載なので、親の目の届く範囲で子供に遊ばせるには最適なタイトルだろう。何かを育ててお金を得る、という経済の仕組みを教えることにも役立ちそうだ。
ちなみに本作の課金要素は、見た目のみのアクセサリー系や作業時間を減らすなど。課金しまくれば、かなり早く農場を大きくできるが、本作はブラウンたちといっしょにまったりと農場を育てていくのがメインの楽しみ方。効率を追うのもいいが、田舎特有のゆっくりとした時間の中、自分のペースで農場での生活を満喫してはいかがだろうか。
- 使用した端末機種:iPhone 6 Plus
- OSのバージョン:iOS 9.2
- プレイ時間:約8時間
- 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
- 課金総額:0円
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