蒼空のリベラシオン【ゲームレビュー】

空中コンボにとにかくこだわった、セガゲームスの新タイトル『蒼空のリベラシオン』。極限まで操作が簡略化されているにもかかわらず、多彩なコンボで爽快に戦うことができる。アクション部分については先行プレイレポートでお届けしたので、今回は各職業の特徴などについて紹介していこう。

個性的な5つの職業

本作では、軽戦士をはじめとした5つの職業が存在する。それぞれが個性的なスキルを持っており、クエストでは役割分担が重要になっている。

敵によって対応方法がまったく異なるので、パーティーはバランスよく編成しておくべきだろう。各職業の特徴と役割について紹介していく。

最大4人のユーザーと同時にプレイする「マルチ」に対し、1人でプレイする「ストーリー」では、プレイヤーはリーダーのユニットを操作し、他の3人はNPCとなって自動で動いてくれる。パーティーは最大4ユニットまでのため、すべての職業を組み込むことはできないので、クエストにて出現する敵に合わせてメンバーを変更しよう

軽戦士(フェンサー)

特殊ボタンで敵を浮かせることができ、すばやい連続攻撃が得意なので、空中コンボにおいては右に出るものがいない職業。

目立った欠点もないので使いやすいが、逆に強力な特殊能力を持った敵に対しては無力なケースも。

ゲームの基本を覚えるのにも適しているので、最初は軽戦士のユニットでプレイしてみるといいだろう。

空中コンボに特化した性能なので、爽快感満点。逆に、のけぞらないボスや背後に回り込めない敵などは、パワー負けしてしまう場合もある

重戦士(ウォーリアー)

動きは遅いものの、リーチが長く攻撃力が高い。敵を吹き飛ばす攻撃が多いため、囲まれた状況でもその苦境を打破しやすいのは魅力的。

また、特殊ボタンの攻撃は敵を吸い寄せる効果があるため、後衛の味方が敵に接近された状況などに便利だ。

敵を吹き飛ばす効果のおかげで、コンボもそこそこ得意。攻撃力が高いため、総合ダメージもかなりの期待ができる

装甲士(ディフェンダー)

巨大な盾を持っていて、防御に特化している職業。

重戦士同様に動きは遅いが、特殊ボタンでエリアシールドを発生させることができ、大きな敵でも押し戻すスキルがあるなど、縁の下の力持ち的な存在だ。

背後に回れない敵が出てきた場合、装甲士で押し戻すのが基本になる。地味ではあるが、重要な役割を担っている。

敵の前に立ち、ひたすら攻撃を引き付けるのが主な仕事。全職業で最高のHPを生かし、パーティーを守ろう

遊撃士(アーチャー)

弓を装備し、遠距離攻撃が可能。特殊ボタンでスナイプモードへ移行することができ、画面に表示されているマーカーに向かって矢を放つ。

空を飛ぶ敵に対しては有効な職業で、常にパーティーに1人は入れておきたい。実は攻撃力が全職業で最も高く、火力も期待できる。

スナイプモードで狙撃中の状態。空中の敵に対して、唯一の有効な攻撃手段となる。けっこうな頻度で空を飛ぶ敵は出現するため、仕事は多い

術士(クレリック)

ステータスが低くリーチも短いが、味方を強化したり回復したりとサポートが得意。

本作は回復手段に乏しく、ダメージを受けたら回復は術士に頼りきりになるため、パーティーの生命線となる。

フィールド全体を見て、HPが減っている味方を回復していくのが主な仕事になる。なかなか操作は忙しい。

奥義を使えば、味方全員を回復できる。戦闘力は低いものの、術士も欠かすことができない職業だ

序盤の難関「物陰から響く唸り声」ノーコンクリア動画

3-4をクリアするとプレイできるフリークエスト「物陰から響く唸り声」は、ボスの背後に回れず、敵のHPと攻撃力も高いため、序盤にしてはかなりの難易度になっている。

クリアするには、各職業の性質をしっかり理解しておく必要がある。ここでは、装甲士がほぼ必須といえるだろう。

ノーコンクリア動画を公開するので、プレイの参考にしてほしい。装甲士でボスを押していくのがコツだ。

正面切って戦うと、まずボスにパワー負けしてしまう。装甲士を育成して、「アッパー・シールド」を習得しておこう

ユニットの育成方法について

各ユニットは、クエストのクリアや敵を倒した時に入手できる「ソウルクリスタル」を使うことでLvUPし、能力が上昇していく。

レア度の差はLvの限界値の差となっていて、レア度が違っていても同じLvであればステータスにはそこまで数字の差は出ない。

序盤であれば、低レア度のユニットでも問題なく使っていくことができる。

育成の基本になるのは、クエストクリアによるLvUP。各職業をバランスよく育てていこう

ソウルクリスタルでもLvUPが可能。育成が遅れているユニットはこれでカバーできる

アーティファクトの装備

クエストクリア時にまれに「アーティファクト」が手に入る場合がある。これはユニットに装備することができ、ステータスを強化することが可能。

「リング」と「タリスマン」の2種類あるが、序盤ではほとんどお目にかかることはない。

高難易度のマルチクエストでは、激レアのアーティファクトが手に入ることもあるそうなので、これを入手するためにやり込んでみるのも一興だ。

アーティファクトは強化することでさらに効果が高まる。強化のための素材(マギア)は、マルチプレイの曜日ダンジョンで入手しやすい

スキルアップグレード

各ユニットが使える攻撃スキル、必殺スキルは、一定のLvに達していれば「スキルアップグレード」でさらに強化することができる。

ダメージが割合で増えていくため、LvUPして基本威力を上げておけばかなりの増加量になるだろう。

強力なスキルは必要Lvも高くなるため、強化も難しい。アーティファクト同様に、やり込み用の要素ともいえる

限界突破

スマホゲームではよく見かける限界突破だが、本作では同じユニットを入手すると引き換えでもらえる「妖精の涙」を使って行う。

ユニットのレア度によって必要な妖精の涙の数が異なり、高レア度のユニットほど限界突破が難しくなっている。

1回の限界突破で、最大Lvを5引き上げられる。高レア度のユニットほど限界突破できる回数も増えていくが、膨大な数の妖精の涙が必要になるだろう

ジョブクラフトについて

クエストをクリアした際、パーティーに編成されていた職業に応じて「JP」を入手することができる。

これは「ジョブクラフト」で使うものになっていて、設置されているギフトを開放することで、スタミナ上限値や各職業のステータスがアップできる。

特に、スタミナ上限値はこれでしか増やせないので、ゲームを進めるうえでもかなり重要だ。

ジョブクラフトはツリー形式になっていて、1つずつ順番に開放していく。JPはなかなかたまらないので、気長に進めていこう

スタミナ上限値のUPは最優先でやっておきたい。本作では他のゲームでいうランクの概念がないので、ここでしか上げることができない

マルチプレイも熱い

本作では、最大4人までマルチプレイが可能。もともとコンボが爽快につながるゲームなので、複数人でプレイすればさらに爽快感は増す。

マルチクエストは、ストーリーとは内容がまったく別になっていて、曜日ダンジョンや少し難しめのクエストがプレイできる。

マルチプレイはストーリーを3-4まで進めないと開放されないので、まずはこつこつとストーリーを進めていこう。

バトル中は、中央の吹き出しマークから簡単な感情表現が出せる。戦略的なメッセージもあるので、役立てていこう

マルチクエストをクリアすると「マルチランク」が上がっていく。ランクを上げることでプレイできるクエストがどんどん追加されていき、レアなアーテイファクトの入手チャンスも増える

やり込み欲をかきたてられる力作

操作は極限まで簡略化されながらも、爽快なアクションを楽しむことができ、アーティファクトやスキルアップグレードなどのやりこみ要素も満点。マルチプレイも快適で、気軽に参加することができる。

インターナルβテストからだいぶ待たされたが、完成度は非常に高く、末永くやり込みたい作品に仕上がっている。

ぜひ皆さんも、こだわりの空中コンボゲームを味わってみてほしい。

  • 使用した端末機種:SO-02G(Xperia Z3 Compact)
  • OSのバージョン:Android 5.0.2
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3
  • 課金総額:0円

(C)SEGA